利益成長【青天井】銘柄リスト〔第1弾〕28社選出 <成長株特集>
7月下旬から24年4-6月期決算発表の集中期間に突入している。本特集では、8月1日までに発表された決算の中から、4-6月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、24年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している28社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、大阪を地盤とするマンションディベロッパーのエスリード <8877> [東証P]。24年4-6月期(第1四半期)の経常利益は82.2億円と過去最高益を50.7%も上回って着地。底堅い住宅需要や国内外の機関投資家などの選択肢が増えたことを背景に、マンションの販売・引き渡しが好調だった。
2位に入ったマースグループホールディングス <6419> [東証P]の4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比69.6%増の53.2億円と実に78四半期ぶりとなる最高益更新を果たした。スマート遊技機専用ユニットを中心にプリペイドカードシステムの販売が好調だったほか、7月発行の新紙幣対応でソフトウェアのバージョンアップや機器の入れ替えなどの需要を取り込んだ。上期計画の74.4億円に対する進捗率は71.5%に達しており、業績上振れが期待される。
3位のゼリア新薬工業 <4559> [東証P]は主力の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」やクロストリジウム・ディフィシル感染症治療剤「ディフィクリア」、炎症性腸疾患治療剤「エントコート」が欧州を中心に海外で好調だったほか、滋養強壮剤「ヘパリーゼ群」の販売も伸びた。また、為替差益も膨らみ、4-6月期(第1四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を更新した。
4位のJBCCホールディングス <9889> [東証P]の4-6月期(第1四半期)経常利益は16.5億円と過去最高だった前年同期を34.7%上回って着地。クラウドファーストでのIT環境やシステム化の検討が進み、運用&最適化付きクラウドサービス「EcoOne」が好調を維持したうえ、高度化するサイバー攻撃の急増に伴うセキュリティ対策の引き合いも旺盛だった。また、システム分野では顧客のシステム更改によるハードウェアの刷新が重なったことも利益拡大につながった。
5位にリスト入りした日東紡績 <3110> [東証P]の4-6月期(第1四半期)は電子材料事業でAIサーバーや半導体パッケージ基板向けに低誘電や低熱膨張特性を持つ高機能スペシャルガラスが大きく伸びたほか、メディアル事業では体外診断用医薬品の販売が増勢だった。業績好調に伴い、25年3月期通期の経常利益を従来予想の120億円→160億に上方修正し、従来の18期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<8877> エスリード 50.7 8226 5458 20.7 13700 11346 7.3
<6419> マースGHD 40.4 5320 3789 0.2 12520 12500 7.1
<4559> ゼリア新薬 38.2 5459 3949 17.5 10000 8513 12.0
<9889> JBCCHD 34.7 1658 1231 14.3 5200 4549 16.5
<3110> 日東紡 32.7 4768 3594 39.9 16000 11436 18.3
<9828> ゲンキGDC 32.4 1857 1403 0.4 5100 5081 18.8
<4107> 伊勢化 28.0 2043 1596 29.0 6600 5117 19.9
<4462> 石原ケミ 18.2 876 741 11.0 2790 2514 16.6
<5334> 特殊陶 17.4 42415 36127 0.3 117500 117184 9.4 *
<8014> 蝶理 16.4 4858 4174 3.6 15000 14476 8.3
<6201> 豊田織 14.9 139888 121727 14.8 355000 309190 12.9 *
<7283> 愛三工 14.3 6938 6070 16.3 20000 17201 6.9
<8030> 中央魚 14.3 1320 1155 4.2 2800 2688 6.4
<4626> 太陽HD 14.2 6183 5416 10.7 20000 18062 13.4
<7327> 第四北越FG 10.7 14776 13350 7.6 33200 30868 10.0
<4768> 大塚商会 10.0 22211 20192 9.3 70500 64517 24.7
<4684> オービック 9.0 23075 21169 8.4 88000 81151 31.4
<6454> マックス 9.0 4572 4196 0.2 13740 13717 15.2
<9766> コナミG 8.4 26546 24493 2.2 84500 82685 26.0 *
<2875> 東洋水 7.8 22917 21268 4.2 78000 74889 16.0
<8704> トレイダーズ 7.6 2051 1907 13.9 5000 4389 6.0
<9267> Genky 7.2 2580 2406 10.3 10220 9268 14.9
<8341> 七十七 4.2 16522 15850 9.6 48500 44241 9.8
<4099> 四国化HD 3.9 3033 2919 2.2 9500 9291 11.1
<6364> 北越工 3.5 2237 2161 1.1 7400 7323 10.3
<4091> 日本酸素HD 1.0 42903 42475 2.2 154000 150720 17.9 *
<4307> 野村総研 1.0 32050 31735 10.0 129000 117224 29.7 *
<7191> イントラスト 0.9 544 539 12.1 2320 2070 11.6
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※決算発表の集中期間(8月14日まで)は、その日に発表された決算で4-6月期に増収増益を達成した銘柄を速報ベースで毎日19時ごろ配信しています。こちらも併せてご覧いただき、銘柄選びにご活用ください。
●「“好発進”企業を追う! 4-6月期【増収増益】リスト」配信一覧
「7月26日版 24社選出」「7月29日版 25社選出」「7月30日版 45社選出」
「7月31日版 58社選出」「8月1日版 38社選出」「8月2日版 52社選出」
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、24年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している28社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、大阪を地盤とするマンションディベロッパーのエスリード <8877> [東証P]。24年4-6月期(第1四半期)の経常利益は82.2億円と過去最高益を50.7%も上回って着地。底堅い住宅需要や国内外の機関投資家などの選択肢が増えたことを背景に、マンションの販売・引き渡しが好調だった。
2位に入ったマースグループホールディングス <6419> [東証P]の4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比69.6%増の53.2億円と実に78四半期ぶりとなる最高益更新を果たした。スマート遊技機専用ユニットを中心にプリペイドカードシステムの販売が好調だったほか、7月発行の新紙幣対応でソフトウェアのバージョンアップや機器の入れ替えなどの需要を取り込んだ。上期計画の74.4億円に対する進捗率は71.5%に達しており、業績上振れが期待される。
3位のゼリア新薬工業 <4559> [東証P]は主力の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」やクロストリジウム・ディフィシル感染症治療剤「ディフィクリア」、炎症性腸疾患治療剤「エントコート」が欧州を中心に海外で好調だったほか、滋養強壮剤「ヘパリーゼ群」の販売も伸びた。また、為替差益も膨らみ、4-6月期(第1四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を更新した。
4位のJBCCホールディングス <9889> [東証P]の4-6月期(第1四半期)経常利益は16.5億円と過去最高だった前年同期を34.7%上回って着地。クラウドファーストでのIT環境やシステム化の検討が進み、運用&最適化付きクラウドサービス「EcoOne」が好調を維持したうえ、高度化するサイバー攻撃の急増に伴うセキュリティ対策の引き合いも旺盛だった。また、システム分野では顧客のシステム更改によるハードウェアの刷新が重なったことも利益拡大につながった。
5位にリスト入りした日東紡績 <3110> [東証P]の4-6月期(第1四半期)は電子材料事業でAIサーバーや半導体パッケージ基板向けに低誘電や低熱膨張特性を持つ高機能スペシャルガラスが大きく伸びたほか、メディアル事業では体外診断用医薬品の販売が増勢だった。業績好調に伴い、25年3月期通期の経常利益を従来予想の120億円→160億に上方修正し、従来の18期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<8877> エスリード 50.7 8226 5458 20.7 13700 11346 7.3
<6419> マースGHD 40.4 5320 3789 0.2 12520 12500 7.1
<4559> ゼリア新薬 38.2 5459 3949 17.5 10000 8513 12.0
<9889> JBCCHD 34.7 1658 1231 14.3 5200 4549 16.5
<3110> 日東紡 32.7 4768 3594 39.9 16000 11436 18.3
<9828> ゲンキGDC 32.4 1857 1403 0.4 5100 5081 18.8
<4107> 伊勢化 28.0 2043 1596 29.0 6600 5117 19.9
<4462> 石原ケミ 18.2 876 741 11.0 2790 2514 16.6
<5334> 特殊陶 17.4 42415 36127 0.3 117500 117184 9.4 *
<8014> 蝶理 16.4 4858 4174 3.6 15000 14476 8.3
<6201> 豊田織 14.9 139888 121727 14.8 355000 309190 12.9 *
<7283> 愛三工 14.3 6938 6070 16.3 20000 17201 6.9
<8030> 中央魚 14.3 1320 1155 4.2 2800 2688 6.4
<4626> 太陽HD 14.2 6183 5416 10.7 20000 18062 13.4
<7327> 第四北越FG 10.7 14776 13350 7.6 33200 30868 10.0
<4768> 大塚商会 10.0 22211 20192 9.3 70500 64517 24.7
<4684> オービック 9.0 23075 21169 8.4 88000 81151 31.4
<6454> マックス 9.0 4572 4196 0.2 13740 13717 15.2
<9766> コナミG 8.4 26546 24493 2.2 84500 82685 26.0 *
<2875> 東洋水 7.8 22917 21268 4.2 78000 74889 16.0
<8704> トレイダーズ 7.6 2051 1907 13.9 5000 4389 6.0
<9267> Genky 7.2 2580 2406 10.3 10220 9268 14.9
<8341> 七十七 4.2 16522 15850 9.6 48500 44241 9.8
<4099> 四国化HD 3.9 3033 2919 2.2 9500 9291 11.1
<6364> 北越工 3.5 2237 2161 1.1 7400 7323 10.3
<4091> 日本酸素HD 1.0 42903 42475 2.2 154000 150720 17.9 *
<4307> 野村総研 1.0 32050 31735 10.0 129000 117224 29.7 *
<7191> イントラスト 0.9 544 539 12.1 2320 2070 11.6
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※決算発表の集中期間(8月14日まで)は、その日に発表された決算で4-6月期に増収増益を達成した銘柄を速報ベースで毎日19時ごろ配信しています。こちらも併せてご覧いただき、銘柄選びにご活用ください。
●「“好発進”企業を追う! 4-6月期【増収増益】リスト」配信一覧
「7月26日版 24社選出」「7月29日版 25社選出」「7月30日版 45社選出」
「7月31日版 58社選出」「8月1日版 38社選出」「8月2日版 52社選出」
株探ニュース