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ダウ先物、ナスダック100とも買い強まる PCEデフレータはインフレの落ち着き示す=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:53)(日本時間21:53)
ダウ先物 40425(+233.00 +0.58%)
S&P500 5481.50(+40.25 +0.74%)
ナスダック100先物 19181.00(+188.75 +0.99%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも買いが強まっており、本日は反発して始まりそうだ。FRBが重要視するインフレ指標である6月のPCEデフレータが先ほど発表になったが、予想通りにインフレの落ち着きを示す内容となった。個人支出も公表され、底堅い個人消費が示されている。米株式市場はポジティブな反応を示し、市場は9月のFRBの利下げ期待を変えていない。

 今週はIT・ハイテク株に調整売りが強まるなど波乱の相場展開となった。今週のS&P500は前日までで1.9%下落し、ナスダックは3%超下落した。一方、投資家は小型株や循環株へ資金をシフトするローテーションの動きを継続させている。

 「今週は大型IT・ハイテク株の売り圧力が市場全体を引き下げたため、ボラティリティが復活した。買われ過ぎの状況も直近の下げの一因となっている。ヘビー級銘柄の弱さを相殺することが他の市場にとって課題となる」といったコメントも聞かれる。

 この動きは来週も続くのか注目されるところではあるが、来週は決算が集中し、アップルやマイクロソフト、アマゾン、メタなどマグニフィセント7の発表が予定されている。そこでの米株式市場の反応を確認することになりそうだ。

 3M<MMM>が時間外で上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスでも、1株利益の見通しのレンジ下限を上方修正した。

 鉄道輸送のノーフォーク・サザン<NSC>が時間外で上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、鉄道売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。商品輸送と複合一貫輸送の取扱量が増加し、石炭事業の不振を補った。

 医療機器のデクスコム<DXCM>が時間外で急落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったものの、ガイダンスで売上高見通しを下方修正した。特に1型糖尿病患者が必要とする持続血糖モニタリング機器の通期売上高見通しを下方修正したことに、市場は失望感を強めている模様。

(NY時間09:03)(日本時間22:03)時間外
3M<MMM> 110.15(+6.76 +6.54%)
ノーフォーク・サザン<NSC> 238.01(+15.11 +6.78%)
デクスコム<DXCM> 67.24(-40.61 -37.65%)

アップル<AAPL> 219.35(+1.86 +0.86%)
マイクロソフト<MSFT> 419.00(+0.60 +0.14%)
アマゾン<AMZN> 182.00(+2.15 +1.20%)
アルファベット<GOOG> 168.75(-0.41 -0.24%)
テスラ<TSLA> 223.10(+2.85 +1.29%)
メタ<META> 460.45(+7.04 +1.55%)
エヌビディア<NVDA> 115.76(+3.48 +3.10%)
AMD<AMD> 141.57(+3.25 +2.35%)
イーライリリー<LLY> 815.60(-5.59 -0.68%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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