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これぞ、すご技! さくらネットを3月天井で空売りした勝率9割の技
すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 都市伝説ディーラーbig headさんの場合-第1回
■都市伝説ディーラーbig headさん(ハンドルネーム・40代・男性)のプロフィール:
証券会社で通算15年ほどディーラー経験を積み、現在は転職先の会社を早期退職して専業投資家に転身。ディーラー時代に成功報酬として得た給与を合わせて現在の運用資産は十数億円にのぼる。業績好調銘柄、IPOやTOB株、爆騰株等の株価の動きからチャンスを見出し、買いと売りを織り交ぜながら多様な技を使いこなす。リスクを持ち越さないため、短期売買を主流とするやり方が負けを少なくし、Y証券在籍の12年間では、月間ベースの勝率9割と好成績が光る。「株探-個人投資家大調査-2024」の回答者で、投資スタイルは「イベント・カタリスト重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
・「本コラム」の記事一覧を見る
日経平均株価は7月2日に終値ベースで3月29日以来の4万円超えを達成するも、22日は再び4万円を割るなど、ボラティリティー(株価の変動率)の高まりが気になる展開となっている。
そうした中、「ボラ高局面はチャンス」と突撃していくすご腕さんが、今回登場する都市伝説ディーラーbig headさん(以下、ビッグヘッドさん)だ。
最近、大きくリターンを稼いだのは、今春に日経平均が夢の4万円超えを達成し、イケイケムードでボラが高くなっているときだった。
3月7日、ビッグヘッドさんは、データセンター運営大手のさくらインターネット<3778>にショート(売り)を仕掛け、わずか数時間のうちに500万円もの利益を上げることに成功した。的確な判断ができたのは、同時にある銘柄の動きを観察していて、さくらの「間違い」に気付いたからだ。
中堅証券会社のY証券でディーラー経験のあるビッグヘッドさんは、在籍していた145カ月(約12年間)のうち、負けた月はたった15カ月。「月間勝率は約9割」の成績を上げていたという。
FIRE(経済的自立と早期リタイア)して専業投資家となった現在も、昔取った杵柄で好成績を維持する。先のさくらネットでの勝ちも、証券ディーラー時代に磨き上げた技を駆使したものだ。
そんなビッグヘッドさんも「自分は未熟者」と、個人投資家の集まりに参加し、新しい勝ち技を築くことに余念がない。証券会社時代のようなトレード環境がなくても高い勝率で稼ぎ、それでも慢心せずに腕磨きに勤しむ。
そんなビッグヘッドさんの勝ち技と、人となりについて見ていこう。
この銘柄が下がっているなら、さくらが無傷のままでいられるはずがない
ビッグヘッドさんが、今年3月にさくらネット<3778>をショートしたのは、今年に入り同社株の急騰ぶりが凄まじいものになっていからだ。今年の始値2150円は、2カ月後の3月7日に5倍を超える1万980円まで吹き上がった。
だが、翌8日には20%超の急降下。その後もストップ安が連続し、わずか3日で年初からの上昇分の半分を吹き飛ばすことになる。
■さくらインターネットの日足チャート(2023年12月中旬~24年5月中旬)
ビッグヘッドさんが、荒れた展開となったさくらネットに売り注文のボタンを押したのは、株価がピークを付けた3月7日の暴落が始まる直前だった。
これ以上にないタイミングでショートを仕掛けられたのは、同時に別の銘柄の動きをウォッチしていて、その銘柄に起こった異変を見逃さなかったからだ。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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編集・構成/真弓重孝(株探編集部)、文・イラスト/福島由恵(ライター)
イラスト:福島由恵
証券会社で通算15年ほどディーラー経験を積み、現在は転職先の会社を早期退職して専業投資家に転身。ディーラー時代に成功報酬として得た給与を合わせて現在の運用資産は十数億円にのぼる。業績好調銘柄、IPOやTOB株、爆騰株等の株価の動きからチャンスを見出し、買いと売りを織り交ぜながら多様な技を使いこなす。リスクを持ち越さないため、短期売買を主流とするやり方が負けを少なくし、Y証券在籍の12年間では、月間ベースの勝率9割と好成績が光る。「株探-個人投資家大調査-2024」の回答者で、投資スタイルは「イベント・カタリスト重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
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日経平均株価は7月2日に終値ベースで3月29日以来の4万円超えを達成するも、22日は再び4万円を割るなど、ボラティリティー(株価の変動率)の高まりが気になる展開となっている。
そうした中、「ボラ高局面はチャンス」と突撃していくすご腕さんが、今回登場する都市伝説ディーラーbig headさん(以下、ビッグヘッドさん)だ。
最近、大きくリターンを稼いだのは、今春に日経平均が夢の4万円超えを達成し、イケイケムードでボラが高くなっているときだった。
3月7日、ビッグヘッドさんは、データセンター運営大手のさくらインターネット<3778>にショート(売り)を仕掛け、わずか数時間のうちに500万円もの利益を上げることに成功した。的確な判断ができたのは、同時にある銘柄の動きを観察していて、さくらの「間違い」に気付いたからだ。
中堅証券会社のY証券でディーラー経験のあるビッグヘッドさんは、在籍していた145カ月(約12年間)のうち、負けた月はたった15カ月。「月間勝率は約9割」の成績を上げていたという。
FIRE(経済的自立と早期リタイア)して専業投資家となった現在も、昔取った杵柄で好成績を維持する。先のさくらネットでの勝ちも、証券ディーラー時代に磨き上げた技を駆使したものだ。
そんなビッグヘッドさんも「自分は未熟者」と、個人投資家の集まりに参加し、新しい勝ち技を築くことに余念がない。証券会社時代のようなトレード環境がなくても高い勝率で稼ぎ、それでも慢心せずに腕磨きに勤しむ。
そんなビッグヘッドさんの勝ち技と、人となりについて見ていこう。
この銘柄が下がっているなら、さくらが無傷のままでいられるはずがない
ビッグヘッドさんが、今年3月にさくらネット<3778>をショートしたのは、今年に入り同社株の急騰ぶりが凄まじいものになっていからだ。今年の始値2150円は、2カ月後の3月7日に5倍を超える1万980円まで吹き上がった。
だが、翌8日には20%超の急降下。その後もストップ安が連続し、わずか3日で年初からの上昇分の半分を吹き飛ばすことになる。
■さくらインターネットの日足チャート(2023年12月中旬~24年5月中旬)
注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同
ビッグヘッドさんが、荒れた展開となったさくらネットに売り注文のボタンを押したのは、株価がピークを付けた3月7日の暴落が始まる直前だった。
これ以上にないタイミングでショートを仕掛けられたのは、同時に別の銘柄の動きをウォッチしていて、その銘柄に起こった異変を見逃さなかったからだ。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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