ダウ平均は小幅高 バイデン離脱の影響を推し量っている状況 ベライゾンが下落=米国株序盤
NY株式22日(NY時間12:18)(日本時間01:18)
ダウ平均 40310.97(+23.44 +0.06%)
ナスダック 17895.01(+168.07 +0.95%)
CME日経平均先物 39820(大証終比:+340 +0.85%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅高で推移している一方、本日はIT・ハイテク株が買い戻されており、ナスダックは上昇。バイデン大統領が日曜日に、大統領選からの離脱を表明し、ハリス副大統領を民主党候補として支持した。市場も影響を推し量っている状況だが、「バイデン大統領の大統領選からの離脱についてはTV討論会以降、離脱を求める声が民主党内で大きくなるにつれてほぼ予想されていたことでもあり、株式市場への影響は軽微」との声も出ている。
「ハリス副大統領が候補となる可能性が高まったことで、直近のトランプ・トレードが少し巻き戻されるかもしれない」との声も一部からは出ている。
市場は決算と改めてFRBに注目。来週のFOMCに向けてFOMC委員は発言を控えるブラックアウト期間に入っているが、市場はFRBが9月FOMCで利下げに踏み切る可能性を90%超織り込んでいる。来週のFOMCでその可能性を示唆してくるかは未知数だが、可能性を閉ざすことはしないと考えられているようだ。これらを念頭に、投資家は利下げによって恩恵を受ける小型株や産業株などに見直し買いを入れている。この動きが今週も続くか注目される。
決算シーズンはこれまで予想を上回る勢いでスタートしている。7月12日に第2四半期の決算が本格的に始まって以来、S&P500企業のうち71社が決算を発表。純利益の伸びは前年比9.9%増と、事前予想を大きく上回る勢いとなっている。特に金融セクターの約40%が決算を発表し、純利益の伸びは12.9%と予想を大幅に上回るペースとなった。対照的にエネルギー、公益は冴えない。一方、売上高の伸びは前年比4.7%で予想を若干上回って推移している。
本日は取引開始前にベライゾン<VZ>が決算を発表し下落。1株利益は予想通りだったものの、売上高は予想を下回った。固定ワイヤレス・ブロードバンド・インターネットの需要に後押しされ、第2四半期のワイヤレス・サービス収入は3.5%増加したが、予想範囲内であった。ワイヤレス機器は予想を下回った。
液化天然ガス(LNG)のテルリアン<TELL>が急騰。同社は経営難に陥っているが、豪ウッドサイド・エナジーが約9億ドルで買収することで合意した。
自動運転配達ロボットの開発を手掛けるサーブ・ロボティクス<SERV>が本日も急伸。先週末にエヌビディア<NVDA>が同社株を10%まで保有を拡大。米証券取引委員会(SEC)への報告で明らかとなったことを材料に、先週末の株価は急騰していた。
遺伝子配列分析システムを手掛ける10Xジェノミクス<TXG>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を24ドルに設定した。先週末終値よりも44%高い水準。
ライフサイエンス業界向けソリューションを手掛けるIQVIA<IQV>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも見通しを上方修正した。
玩具のマテル<MAT>に買いが強まり大幅高。投資会社のLキャタルトンが同社に買収提案を持ちかけたと伝わった。
ベライゾン<VZ> 38.98(-2.64 -6.34%)
10Xジェノミクス<TXG> 17.25(+0.55 +3.29%)
サーブ・ロボティクス<SERV> 11.43(+3.88 +51.39%)
テルリアン<TELL> 0.95(+0.38 +66.55%)
IQVIA<IQV> 237.03(+12.46 +5.55%)
マテル<MAT> 19.21(+2.98 +18.36%)
アップル<AAPL> 223.35(-0.96 -0.43%)
マイクロソフト<MSFT> 440.21(+3.10 +0.71%)
アマゾン<AMZN> 183.24(+0.11 +0.06%)
アルファベットC<GOOG> 183.13(+3.74 +2.08%)
テスラ<TSLA> 249.05(+9.85 +4.12%)
メタ<META> 486.99(+10.20 +2.14%)
AMD<AMD> 154.02(+2.44 +1.61%)
エヌビディア<NVDA> 121.58(+3.65 +3.10%)
イーライリリー<LLY> 861.54(+4.07 +0.47%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 40310.97(+23.44 +0.06%)
ナスダック 17895.01(+168.07 +0.95%)
CME日経平均先物 39820(大証終比:+340 +0.85%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅高で推移している一方、本日はIT・ハイテク株が買い戻されており、ナスダックは上昇。バイデン大統領が日曜日に、大統領選からの離脱を表明し、ハリス副大統領を民主党候補として支持した。市場も影響を推し量っている状況だが、「バイデン大統領の大統領選からの離脱についてはTV討論会以降、離脱を求める声が民主党内で大きくなるにつれてほぼ予想されていたことでもあり、株式市場への影響は軽微」との声も出ている。
「ハリス副大統領が候補となる可能性が高まったことで、直近のトランプ・トレードが少し巻き戻されるかもしれない」との声も一部からは出ている。
市場は決算と改めてFRBに注目。来週のFOMCに向けてFOMC委員は発言を控えるブラックアウト期間に入っているが、市場はFRBが9月FOMCで利下げに踏み切る可能性を90%超織り込んでいる。来週のFOMCでその可能性を示唆してくるかは未知数だが、可能性を閉ざすことはしないと考えられているようだ。これらを念頭に、投資家は利下げによって恩恵を受ける小型株や産業株などに見直し買いを入れている。この動きが今週も続くか注目される。
決算シーズンはこれまで予想を上回る勢いでスタートしている。7月12日に第2四半期の決算が本格的に始まって以来、S&P500企業のうち71社が決算を発表。純利益の伸びは前年比9.9%増と、事前予想を大きく上回る勢いとなっている。特に金融セクターの約40%が決算を発表し、純利益の伸びは12.9%と予想を大幅に上回るペースとなった。対照的にエネルギー、公益は冴えない。一方、売上高の伸びは前年比4.7%で予想を若干上回って推移している。
本日は取引開始前にベライゾン<VZ>が決算を発表し下落。1株利益は予想通りだったものの、売上高は予想を下回った。固定ワイヤレス・ブロードバンド・インターネットの需要に後押しされ、第2四半期のワイヤレス・サービス収入は3.5%増加したが、予想範囲内であった。ワイヤレス機器は予想を下回った。
液化天然ガス(LNG)のテルリアン<TELL>が急騰。同社は経営難に陥っているが、豪ウッドサイド・エナジーが約9億ドルで買収することで合意した。
自動運転配達ロボットの開発を手掛けるサーブ・ロボティクス<SERV>が本日も急伸。先週末にエヌビディア<NVDA>が同社株を10%まで保有を拡大。米証券取引委員会(SEC)への報告で明らかとなったことを材料に、先週末の株価は急騰していた。
遺伝子配列分析システムを手掛ける10Xジェノミクス<TXG>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を24ドルに設定した。先週末終値よりも44%高い水準。
ライフサイエンス業界向けソリューションを手掛けるIQVIA<IQV>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも見通しを上方修正した。
玩具のマテル<MAT>に買いが強まり大幅高。投資会社のLキャタルトンが同社に買収提案を持ちかけたと伝わった。
ベライゾン<VZ> 38.98(-2.64 -6.34%)
10Xジェノミクス<TXG> 17.25(+0.55 +3.29%)
サーブ・ロボティクス<SERV> 11.43(+3.88 +51.39%)
テルリアン<TELL> 0.95(+0.38 +66.55%)
IQVIA<IQV> 237.03(+12.46 +5.55%)
マテル<MAT> 19.21(+2.98 +18.36%)
アップル<AAPL> 223.35(-0.96 -0.43%)
マイクロソフト<MSFT> 440.21(+3.10 +0.71%)
アマゾン<AMZN> 183.24(+0.11 +0.06%)
アルファベットC<GOOG> 183.13(+3.74 +2.08%)
テスラ<TSLA> 249.05(+9.85 +4.12%)
メタ<META> 486.99(+10.20 +2.14%)
AMD<AMD> 154.02(+2.44 +1.61%)
エヌビディア<NVDA> 121.58(+3.65 +3.10%)
イーライリリー<LLY> 861.54(+4.07 +0.47%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美