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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2121 MIXI

東証P
2,802円
前日比
+1
+0.04%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
16.0 1.12 3.93 10.96
時価総額 2,066億円
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人手不足極まる、活躍必至の「スキマバイト関連」有力株・総ざらい <株探トップ特集>


―タイミー新規上場へ、リクルートなど大手がひしめく業界で注目の中小型株も―

 隙間時間に単発や短期で仕事を請け負う「スキマバイト」が広がりをみせている。構造的な人口減少が続くなかで、コロナ禍からの経済再開や労働規制の強化によって人手不足に一段と拍車がかかっていることが背景にある。株式市場では 人材会社の活躍に期待が寄せられ、関連銘柄には投資家の熱い視線が継続的に注がれている。こうしたなか、スキマバイト大手タイミー <215A> [東証G]が東証グロース市場に新規上場する。話題性のある企業が上場すると、その企業と同様の事業を手掛ける銘柄が脚光を浴び、物色人気化することも少なくない。関連銘柄をまとめた。

●早くも物色の動き

 スキマバイトサービスを運営するタイミーのIPOが近づいている。7月26日から8月1日の間に上場する予定だ。同社のサービスは履歴書や面接が不要で、アルバイトに応募したその日に最短1時間から働くことができるというもの。昨今の人手不足を追い風に累計登録者数は2020年の153万人から今年4月時点で775万人にまで急拡大。業績成長も著しく、今24年10月期は純利益が前期比25%増の22億5300万円予想と最高益トレンドを突き進んでいる。

 上場時の時価総額は最大で1300億円程度になるとみられ、今年最大の大型IPO案件となる見込みだ。株式市場での注目度は高く、早くも関連銘柄を物色する動きが出ている。東京証券取引所がタイミーの上場を承認した6月21日、同社の株主であるエン・ジャパン <4849> [東証P]が上場に伴う株式売り出しで保有株を売却し、特別利益を計上すると発表。これを手掛かりに買われる場面があった。同じくタイミー株を保有するNEXYZ.Group <4346> [東証S]も同様の発表を行い、株価を急動意させた。タイミーの株主にはMIXI <2121> [東証P]やサイバーエージェント <4751> [東証P]、セブン銀行 <8410> [東証P]、オリエントコーポレーション <8585> [東証P]などが名を連ねている。

 こうしたサービスが拡大する背景ともなっている人手不足は今後も更に進みそうだ。飲食や小売りなどサービス業を中心に今やあらゆる業界が人材難に陥っているが、この大きな要因である少子高齢化による人口減少に歯止めがかかる気配はない。総務省の統計によると、日本の総人口は08年をピーク(約1億2808万人)に減少傾向に転換。昨年は約1億2435万人と13年連続で前の年を下回った。

●「メルカリ ハロ」攻勢、大手が続々参入

 スキマバイトには大手企業が続々と参入している。フリマサイト大手のメルカリ <4385> [東証P]は今年3月から「メルカリ ハロ」をスタートさせた。最初は1都3県のみで展開し、その後4月から全国に対象を広げた。チェーン店やローカルスーパーなど5万店舗以上の求人を公開していくという。サービスの累計登録者数は5月末時点で500万人を突破しており、タイミーを猛追している。

 ディップ <2379> [東証P]は4月の決算発表時に新サービス「バイトルフリー」を今年秋に開始すると発表。リクルートホールディングス <6098> [東証P]も今年秋から新サービス「タウンワークスキマ(仮称)」を提供することを5月に明らかにした。このほかパーソルホールディングス <2181> [東証P]が「シェアフル」、LINEヤフー <4689> [東証P]が「LINEスキマニ」を既に提供するなど各社攻勢を強めている。

●中小型株もマーク、最高益や高配当など

 スキマバイトを手掛ける企業は大手から中小・ベンチャー企業まで数多くの企業がひしめき合う。関連中小型株にも目を向けてみよう。

 ツナググループ・ホールディングス <6551> [東証S]はアルバイト・パートに特化した採用活動支援サービスを展開。単発バイト求人サイト「ショットワークス」の運営も手掛けており、同サイトの累計会員数は300万人にのぼる(3月時点)。グループ全体の業績はコロナ禍の厳しい時期を乗り越え、成長路線に復帰。今24年9月期は前期に続き営業最高益(6億6200万円)となる見通しで、上期の進捗率は6割超と順調だ。

 人材紹介のフルキャストホールディングス <4848> [東証P]も見逃せない。「キャストポータル」をはじめ、特定の地域に特化した「トップスポット」、位置情報を活用した「おてつだいネットワークス」など多様な短期バイトサービスを展開する。今24年12月期は営業減益見通しだが、これは今後の事業基盤強化に向けた戦略的投資を計上することによるもの。株主還元には手厚く、足もと4%台の配当利回りは魅力的だ。

 グループ傘下で短期バイトアプリ「ワクラク」を提供するワールドホールディングス <2429> [東証P]、求人サイト「マッハバイト」を運営するリブセンス <6054> [東証S]のほか、アルバイト・派遣情報サイト「Lacotto(ラコット)」を手掛けるキャリアインデックス <6538> [東証S]、飲食店向け求人サイト運営のシンクロ・フード <3963> [東証P]、求人情報誌のアルバイトタイムス <2341> [東証S]などもマークしたい。

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