rakumo:個人投資家向けオンライン説明会文字起こしVol.5
rakumo<4060>:個人投資家向けオンライン説明会文字起こしVol.4の続き
ご質問:通期予想を早く出すことはできませんでしょうか。また、発売されている四季報にて、今期売上15.5億、来期売上18.5億の予想が出ておりますが、何かコメントできるところがあれば、お願いできますでしょうか。
回答:業績予想の発表は、様々な投資家の皆様からのご要望としていただいているところで、私どもも1日も早くと思っているところではあります。ただ、価格改定による売上高への影響のイメージ図について先ほどご説明させていただきましたが、第1四半期末時点においてもやはり当社でも従前に想定しきれないような事情や、当社の商品数が多く複雑というところもあり、なかなか合理的な予想値を算出しづらいといったところがあり、開示を控えている状況です。ただ、投資家の皆様、株主の皆様からも、早く開示いただきたいという声については十分に把握しているつもりではございますので、ここはしっかり経営陣としても、お出しできるものが出てきた時点で、しっかり出させていただきたいと考えているところです。
また、売上高の予想として四季報のお話がございましたが、ここは具体的に今、触れられるところがなく、大変恐縮でありますが差し控えさせていただきたいと考えています。
ご質問:新規サービスの導入と、他社からの乗り換えのどちらが多いのでしょうか。また、他社サービスからの乗り換えの場合は、どういった理由が中心になりますでしょうか。
回答(御手洗):当社サービスの販売状況から見ると、純粋な新規と他社からの乗り換えで、同じぐらいの割合ではないだろうかと考えています。近年特に増えているのは乗り換えの方で、主に既存のグループウェアからの乗り換えが多い状況です。これは、従前お使いのグループウェアがある中で、メールサービスの更新をしたいというお客様がGoogle Workspaceに乗り換える場合、Googleにも既存のグループウェアにもログインをしないといけないという状況が発生するわけです。これはユーザーの方々からすると、非常に不便な状況になってくるわけで、同じようなサービスがGoogle側にあるのに、なんで二つの別々のサービスを使わないといけないのだろうというところから、お客様のニーズが生じ、その中で当社のグループカレンダーや、アドレス帳といったサービスを、ユーザーの皆様にご契約をいただくことが多いところです。
一方で、最近はグループウェアそのものをどんと乗り換えたいということで、Google Workspaceの導入に合わせて、そのまま当社のパックのサービスをご契約いただくというお客様も増え続けている状況です。
ご質問: Googleからの仕入値を円建てに変更するという施策は、どのようなルールになりますでしょうか。円安の現在において、円に切り替えてフィックスしてしまうと、逆に円高になってしまった場合に、それはそれでネガティブになってしまうのではないか。
回答(御手洗):仕入値についての具体的なところは、非開示とさせていただいております。ただ、現状の為替水準からすると、かなり円高なところで仕入値が決まっていたというところもありまして、ドルベースでの決済をしているところについては、逆さやの状況になっております。そのため、日本経済が、例えば100円とか、そういったところになってきたときには、もちろんまた逆の影響はあるかと思いますが、そういうことがない限り、円に切り替えていくほうが、今後の長い為替の動向を考えても、合理性があるだろうということで、取り組んでいる状況です。
ご質問:プラットフォーム非依存の領域も広げていくということですが、既存顧客にどのようなニーズがあってここ最近のM&Aを実施したかについて、ご教授いただきたいです。
回答:既存顧客だけでなく、幅広いお客様を見させていただいており、やはりSaaSで業務効率化をしたいですとか、企業のお客様でも、より品質の高いサービスを安価で得たいというニーズを、幅広く聞くところがございます。特にrakumoのサービスは、経営管理部門、特に情報システム部門といったバックオフィス部門でニーズが発生するケースが多く、そういったお客様とお話をする中で、例えば日報の管理、あるいはIRの動画の配信でのサービスニーズを伺うところもありまして、そういったところで既存のお客様からの、あるいは新規のお客様のニーズというところから、rakumoのサービスを広げていくためにも、M&Aというものを検討して進めてきている状況です。
ご質問:生成AIの有効な利用方法と今後のサービス開発ビジョンについて、現状でご回答可能な範囲で教えてもらいたい。
回答:生成AIが得意とするところは、幅広い社内の知見ですとか、あるいはデータというものをもとに学習をして、自分で考えてより効率的な提案をしてくれるといったところと考えています。様々な利用方法があると考えており、例えば、先ほどお話ししたような領収書の自動読み取りみたいなものですとか、あるいはワークフローでも、申請内容を軽く書いたら、全体的に補完した内容で作成してくれるといったようなものであったりと、様々な活用方法がバックオフィス分野にもあると考えています。あとは、日程調整についても色々試してきているところで、様々な可能性があると考えています。
ご質問:有価証券報告書で開示のある主要顧客は、販売代理店であると推察はしておりますが、エンドユーザーの段階での主要顧客上位5社ぐらいをご教授いただけないですか。
回答:当社HP上での利用事例に挙がっているお客様以外は、開示できないという状況ではありますが、非常に大手のお客様ということでいうと、やはり日本企業に多い製造業のお客様、あるいはサービス関連の会社様といったお客様が非常に多いのかなと思っているところです。
ご質問:プロダクトミックスが開示されていないので予想が難しいところになりますが、仮に100%値上げが寄与した場合について、2024年度の売上高と2025年度の売上高は、どういう感じになりますでしょうか。スライドについては、増分での解説になっているので、総額で見た場合、どういう感じでしょうか。
回答:まさしくご質問でいただいているとおり、サービス毎の売上高は、当社は発表させていただいていないので、そこは差し控えさせていただきたいと思っておりますが、重要なポイントは今期の売上増分に対する影響に対して、来期の売上増分というのが、大体3倍強になってきます。これは単純な模式図でそういう形になるというところがポイントになっているというところです。
ただ、当社のサービスで何が主力か、ユーザー数が特に多いサービスはどれかというご質問をいただくこともありますが、やはり初期からサービスを提供してきているカレンダーとか、コンタクトといった、今回値上げの対象となっているサービスが比較的多いというところがあるので、当社のビジネス、今回の価格改定自体が売上高に与える影響というのは、それなりにあるものだろうと理解しています。
ご質問:販管費の中心は人件費ということですが、今後事業が成長する中で、販管比率についてはこのまま低下していくと考えて問題ないでしょうか。
回答(御手洗):ありがとうございます。特に追加で新しいことをやっていくとか、何か投資を進めていくということがない限り、特に人員を大きく増やさないといけないということは、サービス開発と同様に無いという状況になっており、このまま売上高の成長に合わせて、販管比率も改善をしていくと考えています。
ただ、人件費の上昇とか、当社から見て、まだ不透明な部分、先行きが見えてこない部分もあるので、一時的にそういったところでのブレはあると思いますが、当社としては、継続的に成長の中で改善をしていきたいと考えているところです。
以上をもちまして、rakumo株式会社<4060>、個人投資家向けオンライン説明会を終了させていただきます。本日はご参加いただき、どうもありがとうございました。
《TY》
提供:フィスコ