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4060 rakumo

東証G
929円
前日比
-36
-3.73%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
22.2 3.52 0.65 120
時価総額 53.7億円
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rakumo:個人投資家向けオンライン説明会文字起こしVol.4


 

rakumo<4060>:個人投資家向けオンライン説明会文字起こしVol.3の続き

■質疑応答
ご質問:主な原価の内訳を教えていただきたいです。

回答(御手洗):当社の原価で大きい部分は、サービスを開発する部分での人件費がメインになってきています。特にこの部分が、近年SaaSの競争を考えたときに、非常に上がってきているところが、一つ懸念というところもございまして、今回価格の最適化というものを取り組ませていただいています。さらに、当社がサービスを提供する上での基盤であるサーバー利用料、GoogleあるいはSalesforceのサービスを利用しているところで、ここのサービス利用料も円安によって影響を受けているところです。今回の価格調整によってこういったコスト増加分を吸収して、さらに成長を果たしていこうというところが、現状の方針でございます。


ご質問:2024年4月から開始の価格改定について。代理店経由の販売が多いと認識をしておりますが、エンドユーザーの顧客様から、値上げに対するネガティブな反応や解約増加のリスクは無いのでしょうか。直近で顧客から得られているフィードバックなど、ネガティブなところがあれば教えていただけますでしょうか。

回答(御手洗):進行期に関する内容は、お答えが難しいところではありますが、価格改定を発表した2023年11月以降、様々なパートナー様やステークホルダーの皆様とお話をさせていただきました。価格改定について、当社の前にも、後にも多くのSaaS企業で発表があったという点、当社のサービスはもともと単価が高いものではないという点、今回が初めての価格改定であったという点もあり、特に大きくネガティブな反応は、お客様からあまり聞かれなかったという状況でございます。もちろん価格調整に関してのご意見はいただいておりますが、特にそこで当社に対して何か厳しい反応があったとは認識していない状況です。


ご質問:値上げ後でも、単価についてはまだ低いかなという認識をしております。今後の値上げについての経営陣の考え方に変化があれば教えていただけますでしょうか。

回答(御手洗):まず、今回価格改定を発表させていただいたサービスは一部のものとなっておりますので、まだ価格改定をしていない他のサービスにおいては、今後の可能性としてはあるというところです。なお、他のサービスとの競争の中でどこまで値上げが許容され、お客様がどこまで受容していただけるかという観点から考えていきまして、価格改定の対象サービスや改定幅など、だいぶ私どもも慎重に検討したところではあります。その中で今回の価格改定を実現させていただいております。今回値上げしなかったサービスにつきましては、市場の動向を見極めながら、今後調整を図っていきたいと考えているところです。


ご質問:値上げをされた理由として、人件費の上昇というところがあると理解しております。実態として、今後人員数を増やすなど、人件費に割り当てる金額が大きく増加することがあるのかどうか教えてもらいたい。

回答(御手洗):SaaSというサービスの性質として、大きなシステムを真ん中に一つ作ることで、お客様が増えても、追加でのサービス開発がそこまで拡大しないというところがあります。一方で例えば、オンプレミスといわれる、お客様のところにサービスをつくっていくモデルでいうと、A社さんにサービスをつくって、同時にB社さんからお問い合わせがあったら、B社さんのところにも並行してサービスをつくっていかないといけない。このときに、要件が違っていたりするので、同じチームではサービス開発が難しいというところがあって、ビジネスが広がっていくと、そこで人の採用を増やしていかないといけないというところがあると理解しております。また、SaaSサービスは、一つの使いやすいものを、皆さんに使っていただくというモデルになっているということもあり、常に私たちが開発を継続しているものは一つのサービスになるというところです。つまり、お客様が広がったからといって、ここで売上高と比例して、その体制を増やさないといけないかというと、そういうことはないという点も、大きな特徴になっています。これが既存のビジネスとの大きな違いというところもありますし、今後も過大に人を増やさないといけないわけではないというところです。もちろん新サービスを提供していくといったところにも、力を入れていく場合には、もちろんそういった人員増というものは、あることはありますが、それでもそんなに大きな規模にはなってこないというところが、一つポイントになっています。


ご質問:株主還元の実施を希望しております。現預金が、現状でもかなり積み上がっているというふうに理解しており、今後の投資に目を向けたとしても、ちょっと多いかなと考えているので、今後の株主還元についての御社の施策や方針について教えていただけますでしょうか。

回答(御手洗):当社の成長スピード、あるいは成長の規模感、あと安定性というところを、上場以降ずっと見てきている状況でございますが、おかげさまで、当社も上場して3年以上が経つ状況になってきており、安定的に成長を果たしてきているというところもありまして、株主還元に関しても、積極的にこれから検討していかないといけないと考えている状況です。今後の事業動向を見ながら、適切に対応していきたいと考えております。


ご質問:Gemini for Google Workspaceがありますが、それに対して貴社のツールを提供する余地はありますでしょうか。もしあれば、事業機会の規模、時間軸についてご教授いただけないでしょうか。

回答:Google様が提供されるAIのサービスGeminiについては、私どももかなり初期から興味を持って見ているところで、当社の研究開発部門でも、様々な取組みをさせていただいています。例えば、領収書の自動読み取り機能など、当社のサービスに取り込むことで労働生産性を高めるサービスの研究開発を継続的に進めており、今後こういったGeminiを利用したサービスについても、検討させていただきたいと思っているところでございます。

また、現状、特に生成AIのメリットを当社サービスから直接的に享受するところではないのですが、現状でも、Google Workspaceをご利用のお客様で、Geminiのオプションを契約されている方は、通常のGoogle Workspaceと同じように使っていただくことは可能だとなっている状況です。ただ、せっかくGoogle社から新しいツールが提供されているというところもあるので、私ども積極的に生成AIという新しい技術を取り込んでいきたいと考えています。

ただ、現時点でこのタイムラインでとお約束できるようなところでは、特に発表できるようなところは無いとお考えいただいてよろしいかと思います。


ご質問:SaaSサービスが前年同期比で+24.2%と伸びていますが、アイヴィジョン社の新規売上計上分の影響は、約何%ありますでしょうか。趣旨としては、rakumoシリーズのピュアな売上の伸び率を知りたいということです。

回答(石曽根):まず、アイヴィジョン社単体の売上高については、現状非開示としているため、お答えが難しくなっています。なお、2023年5月に補足説明資料をリリースさせてもらっていて、そちらに連結前の売上高や利益の情報が記載されている。上場会社の会計基準にする前の参考値ではあるが、そちらからある程度の売上高及び営業利益の影響については推測いただけるものと考えています。


ご質問:初期費用なしということですけど、特に個別のカスタマイズというところは必要ないのでしょうか。また、契約は月間単位の自動更新で、特に期間のしばりはないというところですが、チャーンレートについては、それでも安定して1%以下となっているという認識でよろしいでしょうか。

回答(御手洗): まず、当社製品の導入に際しては、個別のカスタマイズというところは不要となっています。これは、全ユーザーが同じバージョン、同じソースコードのソフトウェアを使用するシングルインスタンスを採用しているためとなります。一方で、現状お使いいただいているシステムとrakumo製品を連携させないと導入が難しい場合には、「ソリューションサービス」を提供することで導入して頂くケースもございます。

次に、チャーンレートですが、近年だいぶお客様への最適化を進めてきているところもあり、そういった意味では、大きな変動はないところではございます。ただ、業績予想の発表ができていない理由とも重なりますが、今回の価格改定が解約率にどれぐらい影響を及ぼすかはちょっとまだ見えないところもあり、ここは慎重に、取り組みを進めている状況になります。なお、契約は基本的には年間の契約となっております。

rakumo<4060>:個人投資家向けオンライン説明会文字起こしVol.5に続く

《TY》

 提供:フィスコ

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