日経平均VIは小幅に低下、株価の上値重いが警戒感は広がらず
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時5分現在、前日比-0.09(低下率0.56%)の16.04と小幅に低下している。なお、今日ここまでの高値は16.43、安値は15.89。
今日の東京市場は買いが先行し、日経225先物は上昇して始まったが、取引開始後は伸び悩み、午後は一時下げに転じた。一方、市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が重視するとされるPCE価格指数の発表を先週末に通過した安心感もあり、今日は株価の上値は重いもののボラティリティーの高まりを警戒するムードは広がらず、日経VIは午前の中頃以降は先週末の水準を概ね小幅に下回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。
《SK》
提供:フィスコ