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9739 NSW

東証P
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前日比
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NSW Research Memo(6):財務の健全性・収益性が極めて高い


■業績動向

3. 財務状況と経営指標
NSW<9739>の2024年3月期における資産合計は前期末比3,475百万円増の44,138百万円となった。これは主に、現金及び預金の増加、売掛金及び契約資産の増加、投資有価証券の増加などによる。負債合計は同180百万円増の10,964百万円となった。これは主に、未払消費税等の増加、未払費用の増加、未払法人税等の減少などによる。純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴い、同3,295百万円増の33,174百万円となった。

以上の結果、流動比率(流動資産/流動負債)は前期末比40.0ポイント上昇の424.6%となり、短期的な支払い能力は極めて高い。また、固定比率(固定資産/自己資本)は同3.5ポイント低下の29.9%であった。固定資産(設備投資等)の調達は返済期限のない株主資本で十分に賄われており、無借金経営を続けている。自己資本比率は75.2%と同1.7ポイント上昇し、2023年3月末における東証プライム市場「情報・通信業」の平均30.6%を大きく上回っており、財務の健全性は極めて高いと評価できる。同様に、ROEは13.6%、ROAは14.0%で、東証プライム市場の「情報・通信業」平均のそれぞれ7.2%、4.1%を大きく上回り、収益性も極めて高い。

2024年3月期末における現金及び現金同等物の残高は、定期預金の預入による支出などがあったことにより、前期末比4,540百万円減の10,812百万円となった。

各キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動の結果得られた資金は、5,051百万円(前期比3,053百万円の増加)となった。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上に対し、増加要因として非資金項目である減価償却費、棚卸資産の減少、減少要因として法人税等の支払額があったことによる。一方、投資活動の結果使用した資金は、8,703百万円(同7,692百万円の支出の増加)となった。これは主に、増加要因として有形固定資産の売却による収入、減少要因として定期預金の預入による支出、投資有価証券の取得による支出によるものである。さらに、財務活動の結果使用した資金は、894百万円(同75百万円の支出の増加)となった。これは主に、配当金の支払によるものであった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

《SO》

 提供:フィスコ

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