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【杉村富生の短期相場観測】 ─猛暑に負けるな!株価倍増を狙う厳選7銘柄!


「猛暑に負けるな!株価倍増を狙う厳選7銘柄!」

●新資本主義の“波”がマーケットを救う!

 7月相場がスタートする。ラニーニャ現象が発生、今年の夏は一段と暑いらしい。ヒートアイランドだ。マーケットは“冷夏”だが、個別物色機運は極めて旺盛である。新東西冷戦構造、新産業革命に続き、新資本主義の“波”が起こっている。この世界的な潮流が日本を救うとともに、株式市場を活性化させるだろう。

 さらに、東証改革(コーポレート・ガバナンス、親子上場の是正、PBR1倍奪回作戦、TOPIX採用銘柄の見直しなど)は順調に進展している。実際、増配(2025年3月期は4割の企業が増配を計画)、自社株買いラッシュ(今年1~5月の設定額は約9兆円と、過去最高だった昨年の9.6兆円に迫る)である。

 筆者は数年来、株式による「自分年金」の構築を、と主張してきた。いわゆる、「株式貯蓄」である。新資本主義はこの概念に沿う。すなわち、配当(インカムゲイン)、株高(キャピタルゲイン)を得ることによって販売、給料、報酬、サービスの対価以外の収入源を確保しよう、との戦術だ。すでに、アメリカはそうなっている。

 アメリカの主軸企業は最終純益の8割を株主還元に振り向けている。今年の自社株買いは総額9340億ドル(ゴールドマン・サックス予測)に達する。実に、150兆円である。アップル<AAPL>は1社だけで1100億ドルだ。日本とはスケールが違う。もっとも、アメリカ市場の時価総額は9984兆円と、東証プライム市場の10倍強だが……。

 いずれにせよ、この“波”が日本に押し寄せてくるだろう。いや、トヨタ自動車 <7203> [東証P]の1兆円の自社株買いにみられるように、日本企業は動き始めた。「どうせ、年金はあてにならない」と嘆く前に、株式投資(好業績、高配当なのに、株価は底値ゾーンに位置している銘柄がたくさんある)を考えるべきではないか。

●配当と株高の二刀流銘柄はこれだッ!

 これらの銘柄は中・長期的には株価倍増が期待できる。具体的には? まず、ツバキ・ナカシマ <6464> [東証P]だ。ここ数年、構造改革を断行してきただけに厳しい決算を余儀なくされた。しかし、それが完了、自動車業界の復調と相まって、2024年12月期は急浮上に転じる。1株利益は99.5円だ。配当は35円(前期は13円)とする。

 株価は780円絡み。この水準のPERは7.8倍、PBRは0.57倍だ。配当利回りは4.5%前後ある。PBR1倍、1株純資産(1361円)を目指す展開を想定している。コード番号が「ムシムシ」だけに無視されているが、ここは配当を取りつつ値上がりを待つ作戦はどうか。

 JALCOホールディングス <6625> [東証S]は2025年3月期について、52.7%減収、83.7%最終減益と予想している。しかし、これには不動産販売収入が含まれていない。いつもの期初予想だ。保有する物件数は41件、収益不動産の残高は645億円となる。新たな仕入れに応じ、順次売却(今期はすでに山口県周南市の物件を売却)する考え。

 これが上積みされる。最終的に、今期は期初予想の大幅減収、大幅減益はあり得ない。配当は「前期の18円以上を行う」(会社側)と明言している。業績見通しに自信があるのだろう。

 24年4月にタスキと新日本建物が経営統合して設立したタスキホールディングス <166A> [東証G]は2024年9月期に15円配当(半期分)を行う。25年9月期は30円配当が予想される。時価のPERは12.0倍、来期ベースの配当利回りは4.85%だ。やはり、配当と値上がり益の二刀流が狙える。

 全保連 <5845> [東証S]は家賃保証のトップ企業だ。2025年3月期の配当は30円を計画。時価のPERは10.1倍、配当利回りは4.20%だ。今年2月6日には1235円の高値がある。

 このほか、PER4.9倍、14円配当のnms ホールディングス <2162> [東証S]、PER9.1倍、PBR0.35倍、28円配当のアーレスティ <5852> [東証P]、PER8.7倍、PBR0.36倍、14円配当のJトラスト <8508> [東証S]などに妙味があろう。

 さらに、番外編だが、5割高が見込める銘柄としてテーマ性を重視し、富士急行 <9010> [東証P]、ラウンドワン <4680> [東証P]、マテリアルグループ <156A> [東証G]、あさくま <7678> [東証S]、コプロ・ホールディングス <7059> [東証P]、アニコム ホールディングス <8715> [東証P]などに注目できる。

2024年6月28日 記

株探ニュース

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