ユビAI Research Memo(10):成長投資を優先し無配継続
■株主還元策
ユビキタスAI<3858>は株主還元を重要な経営課題と認識しているが、2010年3月期以降無配を継続している。2024年3月期はM&Aにより成長・事業基盤を強化したが、親会社株主に帰属する当期純利益は32百万円、EPS(1株当たり当期純利益)は3.15円と配当を可能にする水準には至っていない。2025年3月期も22百万円の親会社株主に帰属する当期純損失を予想しており、当面は、資金を研究開発、製品開発、販売力強化、M&Aなど引き続き成長・事業基盤強化のための投資に振り向け、さらなる収益力強化、安定的な利益創出が優先される状況だ。2027年3月期の数値目標である売上高50億円を達成する段階で、配当実施の蓋然性が高まるであろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
《HN》
提供:フィスコ