DDグループ Research Memo(7):ニューノーマルを見据えた新業態出店や、新規サービス・マーケット創出も推進
■DDグループ<3073>の活動実績
1. 新規出店(業態変更)の実績
ニューノーマルに対応すべく新業態への業態変更に加え、2024年2月期より新規出店にも注力しており、合計6店舗の新規出店、3店舗の業態変更を行った。主なものとして、韓国料理の新業態「韓国大衆酒場 ラッキーソウル」を西新宿(業態変更)に続き渋谷(新規出店)にオープンしたことに加え、人気のオムライス業態「EGG BOMB」を浦和美園(新規出店)※と広島(業態変更)にもオープンした。他にも、カフェ業態「Park South Sandwich FUKUOKA」を福岡の新たなランドマーク(福岡大名ガーデンシティ・ビオスクエア内)に新規出店するなど、新業態の出店や出店チャネル/エリアの拡充に向けて一定の成果を残すことができた。
※業態初のフードコート内(イオンモール)への出店として注目される。
2. 新規サービス・マーケットの創出
既存の経営資源を活用した新規事業や新規商品・サービスの開発、他社とのアライアンスによる事業領域の拡大、プラットフォームやノウハウなどの提供によるBtoB事業の拡大などに取り組む方針であり、2024年2月期においては、「ホテル・不動産事業」での取り組みや「飲食・アミューズメント事業」におけるコラボ企画などで実績を残すことができた。主な事例を示すと、ホテル運営においては、「若い世代の支援」×「湘南エリアの活性化」をコンセプトとするシェアハウス「SUNNYSIDE INN材木座II」をオープンしたほか、「飲食・アミューズメント事業」については、IPコンテンツを活用するノウハウを生かしたコラボカフェ開催※などで実績を残した(コンテンツ数42案件、コラボ店舗数34店舗)。
※各地で大好評の「ちいかわ飯店」のドリンクメニューと肉まんを提供する「ちいかわ飯店ドリンクスタンド」会場として、(株)パルコのエンタテイメント事業部企画開発によるコラボレーションカフェを、同社が運営する商業施設への出店店舗や近隣の店舗3店舗において実施など。
3. グーグル・クラウドとのジョイント・ビジネス・プランに沿った取り組み
2024年4月22日には、グーグル・クラウド・ジャパン(同)とのジョイント・ビジネス・プランに沿った取り組みを進めていくことを公表した。同社では、中期経営計画(詳細は後述)で掲げる重点施策の実現に向け、社内データ基盤の統合や共通管理DBの構築等を進めている。本件は、最先端のクラウド技術と革新的な働き方の実践・提供、並びにデジタルマーケティング分野においてグーグル・クラウドのテクノロジーを活用し、AIによるデータ分析・活用などに狙いがある。「業務システム最適配置」「LTV最大化」「グループ経営力の強化」「次世代人財の育成」の4つの骨子に沿って、協力して各取り組み行っていく方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
《AS》
提供:フィスコ