最高益【復活】銘柄リスト〔第2弾〕28社選出 <成長株特集>
本特集では、25年3月期に数年ぶりに最高益更新を見込む“復活銘柄”にスポットライトを当てた。6月20日に配信した時価総額1000億円以上の企業を対象とした「最高益【復活】銘柄リスト〔第1弾〕28社選出」に続き、今回は20日時点の時価総額が150億円以上1000億円未満の企業(銀行を除く)を対象に、25年3月期に経常利益が2期以上ぶりに過去最高益を更新する見通しを示している28社を選び出し、今期の増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、金融向けクラウド基幹システムを提供するFinatextホールディングス <4419> [東証G]。25年3月期の経常利益は前期比3.3倍の6.4億円に急拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力の金融インフラストラクチャ事業で証券と保険の案件が大きく伸びるほか、ビッグデータ解析事業やフィンテックソリューション事業も成長が続く計画だ。
2位は投資用新築一棟マンションに強みを持つフェイスネットワーク <3489> [東証S]が入った。今期は前期に販売できなかった大型物件の計上を織り込み、不動産商品17件(前期は15件)、建築商品17件(同13件)の販売を計画。経常利益は40億円(前期比2.2倍)と2期ぶりの最高益更新を見込む。併せて、配当を前期比51円増の96円に大幅増配する方針を示したことも好感され、株価は5月21日に上場来高値1930円まで上値を伸ばす場面があった。配当利回りは5%台と高水準で、調整局面では押し目買いが入りやすい状況にある。
3位に入った鉄道向け信号大手の京三製作所 <6742> [東証P]の今期経常利益は前期比84.1%増の60億円と7期ぶりの最高益更新を狙う。主力の信号システム事業で前期からの繰り延べ案件を含む1000億円超の受注済み案件が寄与するほか、パワーエレクトロニクス事業では半導体市況の回復を背景に、半導体製造装置用電源装置の販売が持ち直す。また、原価低減施策の推進や生産効率の改善も利益拡大の要因となる。好決算見通しを受けて、株価は約5年10ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
7位にリストアップされたのは、遊戯機械や舞台機構の大手メーカーである三精テクノロジーズ <6357> [東証S]。今期の経常利益は前期比49.8%増の54億円と6期ぶりに過去最高益を更新する計画だ。エンターテインメント業界で来場者が回復するなど受注環境が好転する中、国内外で遊戯機械の受注が拡大するうえ、コンサートやイベント向け仮設舞台装置の需要も取り込む。業績好調に伴い、配当は前期比10円増の50円に増配する方針とした。株価は約5年4ヵ月ぶりの高値圏を走る展開となっている。
12位にリスト入りした寿司ロボットで世界高シェアを誇る鈴茂器工 <6405> [東証S]の今期経常利益は前期比27.8%増の19.1億円と3期ぶりの最高益更新を目指す。日系企業の進出が加速する北米を中心とする海外で海苔巻きの機械などの需要が回復するほか、国内では前期に販売が急拡大したご飯盛り付けロボット「Fuwarica」の普及が一段と進む。また、国内、海外ともに4月に約7%の値上げを実施したこともプラスに働く。株価は13日に約6年11ヵ月ぶりとなる上場来高値の更新を果たした。
22位の田辺工業 <1828> [東証S]は足もとで半導体関連の大型プラント建設工事、EV材関連設備工事、設備改修工事、脱炭素対応に向けた設備工事を中心に受注が好調に推移している。今期は設備工事の受注残高が積み上がる中、売上高、経常利益ともに過去最高を更新する見込みだ。配当も前期比10円増の60円と4期連続の増配を計画する。好決算を背景に株価は青空圏を舞う展開となっている。
┌─── 経常利益 ───┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 25年3月期 24年3月期 間隔期数 PER
<4419> フィナHD 231 643 194 7 250
<3489> フェイスNW 124 4000 1784 2 6.5
<6742> 京三 84.1 6000 3259 7 9.4
<7638> NEWART 64.7 4800 2915 2 9.4
<3034> クオールHD 64.2 15200 9256 2 9.3
<7893> プロネクサス 54.2 3900 2529 5 12.2 *
<6357> 三精テクノロ 49.8 5400 3604 6 10.0
<9644> タナベCG 46.7 1485 1012 31 22.7
<1736> オーテック 42.7 3100 2173 5 9.8
<9115> 明海グループ 37.1 8000 5836 11 6.1
<9272> ブティックス 31.6 1199 911 2 20.9
<6405> 鈴茂器工 27.8 1915 1498 3 13.8
<7868> 広済堂HD 26.6 7750 6121 25 16.7
<6539> MSジャパン 22.5 2039 1664 5 21.2
<3946> トーモク 20.7 10400 8614 3 6.5
<5185> フコク 17.2 4800 4094 10 10.1
<7508> GセブンHD 16.2 8500 7318 3 11.8
<6788> 日本トリム 14.7 3700 3227 11 11.1
<6287> サトーHD 13.8 10200 8961 2 10.7
<4462> 石原ケミ 13.6 2790 2457 3 16.6
<8818> 京阪神ビル 13.6 5500 4842 6 21.7
<1828> 田辺工業 11.9 3050 2726 3 8.7
<9467> アルファP 10.6 2520 2279 2 12.6
<6455> モリタHD 9.1 10500 9627 8 11.2
<9709> NCS&A 8.6 1910 1759 34 10.3
<9769> 学究社 8.0 2932 2715 2 11.4
<3648> AGS 6.5 1370 1286 14 19.2
<7575> 日本ライフL 4.0 11000 10581 2 10.2
※経常利益の単位は百万円。2023年1月以降に新規上場した企業は除いた。
※最高益間隔期数は同一会計基準における期数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
増益率トップとなったのは、金融向けクラウド基幹システムを提供するFinatextホールディングス <4419> [東証G]。25年3月期の経常利益は前期比3.3倍の6.4億円に急拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力の金融インフラストラクチャ事業で証券と保険の案件が大きく伸びるほか、ビッグデータ解析事業やフィンテックソリューション事業も成長が続く計画だ。
2位は投資用新築一棟マンションに強みを持つフェイスネットワーク <3489> [東証S]が入った。今期は前期に販売できなかった大型物件の計上を織り込み、不動産商品17件(前期は15件)、建築商品17件(同13件)の販売を計画。経常利益は40億円(前期比2.2倍)と2期ぶりの最高益更新を見込む。併せて、配当を前期比51円増の96円に大幅増配する方針を示したことも好感され、株価は5月21日に上場来高値1930円まで上値を伸ばす場面があった。配当利回りは5%台と高水準で、調整局面では押し目買いが入りやすい状況にある。
3位に入った鉄道向け信号大手の京三製作所 <6742> [東証P]の今期経常利益は前期比84.1%増の60億円と7期ぶりの最高益更新を狙う。主力の信号システム事業で前期からの繰り延べ案件を含む1000億円超の受注済み案件が寄与するほか、パワーエレクトロニクス事業では半導体市況の回復を背景に、半導体製造装置用電源装置の販売が持ち直す。また、原価低減施策の推進や生産効率の改善も利益拡大の要因となる。好決算見通しを受けて、株価は約5年10ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
7位にリストアップされたのは、遊戯機械や舞台機構の大手メーカーである三精テクノロジーズ <6357> [東証S]。今期の経常利益は前期比49.8%増の54億円と6期ぶりに過去最高益を更新する計画だ。エンターテインメント業界で来場者が回復するなど受注環境が好転する中、国内外で遊戯機械の受注が拡大するうえ、コンサートやイベント向け仮設舞台装置の需要も取り込む。業績好調に伴い、配当は前期比10円増の50円に増配する方針とした。株価は約5年4ヵ月ぶりの高値圏を走る展開となっている。
12位にリスト入りした寿司ロボットで世界高シェアを誇る鈴茂器工 <6405> [東証S]の今期経常利益は前期比27.8%増の19.1億円と3期ぶりの最高益更新を目指す。日系企業の進出が加速する北米を中心とする海外で海苔巻きの機械などの需要が回復するほか、国内では前期に販売が急拡大したご飯盛り付けロボット「Fuwarica」の普及が一段と進む。また、国内、海外ともに4月に約7%の値上げを実施したこともプラスに働く。株価は13日に約6年11ヵ月ぶりとなる上場来高値の更新を果たした。
22位の田辺工業 <1828> [東証S]は足もとで半導体関連の大型プラント建設工事、EV材関連設備工事、設備改修工事、脱炭素対応に向けた設備工事を中心に受注が好調に推移している。今期は設備工事の受注残高が積み上がる中、売上高、経常利益ともに過去最高を更新する見込みだ。配当も前期比10円増の60円と4期連続の増配を計画する。好決算を背景に株価は青空圏を舞う展開となっている。
┌─── 経常利益 ───┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 25年3月期 24年3月期 間隔期数 PER
<4419> フィナHD 231 643 194 7 250
<3489> フェイスNW 124 4000 1784 2 6.5
<6742> 京三 84.1 6000 3259 7 9.4
<7638> NEWART 64.7 4800 2915 2 9.4
<3034> クオールHD 64.2 15200 9256 2 9.3
<7893> プロネクサス 54.2 3900 2529 5 12.2 *
<6357> 三精テクノロ 49.8 5400 3604 6 10.0
<9644> タナベCG 46.7 1485 1012 31 22.7
<1736> オーテック 42.7 3100 2173 5 9.8
<9115> 明海グループ 37.1 8000 5836 11 6.1
<9272> ブティックス 31.6 1199 911 2 20.9
<6405> 鈴茂器工 27.8 1915 1498 3 13.8
<7868> 広済堂HD 26.6 7750 6121 25 16.7
<6539> MSジャパン 22.5 2039 1664 5 21.2
<3946> トーモク 20.7 10400 8614 3 6.5
<5185> フコク 17.2 4800 4094 10 10.1
<7508> GセブンHD 16.2 8500 7318 3 11.8
<6788> 日本トリム 14.7 3700 3227 11 11.1
<6287> サトーHD 13.8 10200 8961 2 10.7
<4462> 石原ケミ 13.6 2790 2457 3 16.6
<8818> 京阪神ビル 13.6 5500 4842 6 21.7
<1828> 田辺工業 11.9 3050 2726 3 8.7
<9467> アルファP 10.6 2520 2279 2 12.6
<6455> モリタHD 9.1 10500 9627 8 11.2
<9709> NCS&A 8.6 1910 1759 34 10.3
<9769> 学究社 8.0 2932 2715 2 11.4
<3648> AGS 6.5 1370 1286 14 19.2
<7575> 日本ライフL 4.0 11000 10581 2 10.2
※経常利益の単位は百万円。2023年1月以降に新規上場した企業は除いた。
※最高益間隔期数は同一会計基準における期数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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