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株価指数先物【寄り前】-1σ水準での攻防に


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 38340 -150 (-0.38%)
TOPIX先物 2715.0 -13.5 (-0.49%)
シカゴ日経平均先物 38320 -170 (時間外)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場は、奴隷解放記念日(ジューンティーンス)で休場。欧州市場では仏CAC40指数が0.76%の下落となり、マクロン仏大統領が選挙実施を表明して以降、不安定な値動きが続いている。ドイツDAX指数は0.35%下落と、3日ぶりに反落した。ストックス欧州600指数は0.17%の下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比170円安の3万8320円(時間外)だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比20円安の3万8470円で始まり、直後に付けた3万8490円を高値に3万8390円~3万8470円処で保ち合いを継続。中盤にレンジを下放れ一時3万8300円まで下げ幅を広げる場面も見られた。終盤にかけては薄商いのなか、3万8350円辺りで膠着が続き、3万8340円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場が休場のため手掛かり材料に欠け、海外勢のフローも限られることから、様子見姿勢の強い展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの-1σ(3万8380円)での攻防から、同水準を下回って終えている。-1σ水準で上値の重さが意識されてくると、-2σ(3万8080円)とのレンジに入りやすく、短期的にショートに傾きやすいだろう。

 一方で、-1σで底堅さがみられるようであれば、25日移動平均線(3万8690円)とのレンジとなり、ショートを仕掛けづらくさせそうだ。市場参加者が限られ大きなトレンドは出にくいところであり、また、前場のトレンドに対して後場はリバランスの動きになりやすい。祝日明けの米国市場の動向を見極めたいとのムードからオーバーナイトのポジションを避けると考えられる。

  足もとではハイテク株への物色がみられているが、特にソフトバンクグループ <9984> [東証P]、TDK <6762> [東証P]の強さが目立つ。利食いが入りやすいみられるものの、押し目買い意欲の強さがみられる局面では、日経225先物でのロングに向かわせよう。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅さが意識されるなか、-1σを支持線とした値動きが続くと、ロングが強まる場面もありそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万8375円を中心とした上下の権利行使価格3万8125円から3万8625円のレンジを想定する。

 19日のVIX指数は12.48(前日は12.30)に上昇した。13.32で始まり、一時12.55まで上げる場面もみられたが、25日線(12.63)が上値抵抗線として意識されていた。もっとも、直近の低下に対する反発といったところであり、明確なトレンドは出ていない。25日線が抵抗線として機能する可能性があるなか、ショートを仕掛けづらくさせそうだ。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.10倍に低下した。200日線(14.13倍)を上回って始まり、一時14.20倍に上昇する場面も見られた。ただし、買い先行で始まった東エレクが下げに転じるなど、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が軟化するなか、相対的に日経平均型が弱い動きとなった。ハイテク株の利益確定により25日線(14.06倍)に接近する局面では、その後のリバランスを想定したNTロングを意識しておきたいところである。

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