利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第4弾 35社選出 <成長株特集>
本特集では、4月下旬から5月中旬までの決算発表集中期間に随時配信した「利益成長“青天井”銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。第4弾となる今回は第1弾を配信した6日時点の時価総額が90億円以上200億円未満の銘柄を対象に、24年1-3月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、24年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している35社を選び出し、1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerry <5034> [東証G]。24年1-3月期(第3四半期)の経常利益は2億1000万円と過去最高だった前年同期実績を2.1倍も上回って着地。顧客単価を維持しながらリカーリング顧客数が増加する中、利益率の高い分析・可視化サービスを中心に大きく伸びた。23年7月-24年3月期(第3四半期累計)の同利益は1億7400万円と通期計画(1億1700万円)をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
2位の助川電気工業 <7711> [東証S]はエネルギー関連事業で核融合関連製品や原子力発電所の再稼働に向けた関連製品の引き合いが旺盛だったほか、好採算案件の増加や人員配置最適化による生産効率の向上なども寄与し、1-3月期(第2四半期)の経常利益は3.9億円(前年同期比85.8%増)と40四半期ぶりの最高益更新を果たした。業績好調に伴い、24年9月期通期の同利益を実に33期ぶりの最高益見通しとなる7.3億円(従来予想は6.5億円)に上方修正している。
3位にリスト入りした投資用新築一棟マンションに強みを持つフェイスネットワーク <3489> [東証S]の1-3月期(第4四半期)は不動産商品と建築商品の引き渡しが集中し、経常利益は26.4億円(前年同期比2.1倍)と8四半期ぶりに過去最高益を更新した。併せて発表した25年3月期の同利益は前期比2.2倍の40億円と2期ぶりの最高益更新を見込む。また、配当を前期比51円増の96円に大幅増配する計画を示したことも好感され、株価は5月21日に上場来高値1930円まで上値を伸ばす場面があった。
4位にはモバイルペイントアプリをフリーミアムモデルで展開するアイビス <9343> [東証G]が入った。1-3月期(第1四半期)は主な収入源であるアプリ広告が良好な広告市況や前期に実施した広告表示回数の増大施策を背景に大きく伸びたほか、プレミアム会員への誘導策強化などによってサブスクリプション契約も拡大し、経常利益は2.6億円と前年同期比2.1倍に膨らんだ。好決算を背景に株価は上場来高値圏で頑強な動きを続けている。
6位のブティックス <9272> [東証G]は展示会事業で介護分野、IT分野ともに展示会の規模が拡大し出展小間数が増加したほか、M&A仲介事業では遅れていた案件成約を挽回し、1-3月期(第4四半期)は6四半期ぶりの最高益更新を遂げた。続く25年3月期の経常利益は前期比31.6%増の11.9億円と2期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。併せて、中期経営計画を見直し、新たに26年3月期に経常利益18億円の目標を掲げた。
7位にリスト入りしたGMO TECH <6026> [東証G]の1-3月期(第1四半期)経常利益はこれまでの過去最高益を51.9%上回る2.7億円に伸びて着地。集客支援事業のアフィリエイト広告サービスで利益率の高い直販案件が積み上がったことが収益を押し上げた。第1四半期業績の好調を踏まえ、24年12月期通期の同利益を従来予想の7.9億円→10.3億円に大幅上方修正するとともに、期末一括配当も228.44円→293.06円に増額修正した。これを受けて株価は約9年半ぶりの高値圏に急浮上している。
9位に入ったヨシコン <5280> [東証S]の1-3月期(第4四半期)は不動産投資法人への物件供給や商工業・物流用地の引き渡しなどで不動産開発事業の収益が急拡大し、経常利益は27.9億円(前年同期比3.1倍)と36四半期ぶりに過去最高益を塗り替えた。同時に発表した25年3月期の同利益は38億円(前期比16.1%増)で2期連続最高益を見込み、配当は58円(前期比3円増)に増配する計画を示したことも好感され、株価は5月8日に約6年3ヵ月ぶりの高値1829円をつけている。
●利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 34社選出 (時価総額2300億円以上)
・〔第2弾〕 34社選出 (時価総額500億~2300億円)
・〔第3弾〕 37社選出 (時価総額200億~500億円)
も併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<5034> ウネリー 106 210 102 64.8 117 71 150
<7711> 助川電気 66.8 392 235 5.3 731 694 19.2
<3489> フェイスNW 66.6 2641 1585 73.8 4000 2301 6.0
<9343> アイビス 66.3 266 160 123 955 428 23.0
<4264> セキュア 65.3 248 150 60.0 280 175 40.8
<9272> ブティックス 61.9 881 544 27.1 1199 943 20.1
<6026> GMOテック 51.9 275 181 84.5 1037 562 19.0
<2970> グッドライフ 38.6 564 407 49.8 1550 1035 12.3
<5280> ヨシコン 36.4 2797 2050 16.1 3800 3274 4.7
<6061> ユニバー園芸 31.3 911 694 5.7 2307 2183 10.3
<3692> FFRI 27.7 300 235 0.2 541 540 34.2
<6912> 菊水HD 22.7 665 542 3.2 1980 1919 8.6
<7343> Bマインド 19.1 318 267 9.3 825 755 19.9
<4662> フォーカス 18.2 759 642 6.5 2100 1971 12.1
<8085> ナラサキ 14.3 1241 1086 3.8 3200 3084 7.0
<4420> イーソル 13.1 467 413 10.7 1006 909 21.7
<5244> jig.jp 12.8 511 453 0.1 1825 1823 10.8
<6560> LTS 11.5 377 338 52.7 1150 753 13.8
<1450> 田中建設工業 11.3 690 620 0.6 1650 1640 8.8
<2652> まんだらけ 9.4 618 565 7.2 1986 1852 12.8
<7849> スターツ出版 7.9 671 622 5.6 2500 2367 7.1
<4396> システムサポ 7.5 532 495 19.8 1755 1465 15.4
<4498> サイバトラス 7.0 426 398 16.0 1300 1121 15.9
<6338> タカトリ 6.5 1019 957 3.9 2700 2599 10.2
<3969> エイトレッド 6.4 300 282 11.1 1170 1053 14.8
<4800> オリコン 5.1 474 451 0.6 1710 1699 9.3
<2689> オルバヘルス 4.9 943 899 2.4 2209 2158 8.7
<7191> イントラスト 3.9 539 519 12.1 2320 2070 12.9
<3992> ニーズウェル 3.7 362 349 26.9 1440 1135 14.5
<3924> ランドコンピ 2.7 537 523 9.0 1900 1743 11.4
<9818> 大丸エナ 2.2 608 595 18.5 1380 1165 13.7
<6874> 協立電機 2.2 1045 1023 1.2 2400 2371 8.6
<9852> CBGM 1.3 1022 1009 0.4 2900 2889 5.5
<3187> サンワカンパ 1.2 347 343 24.0 1287 1038 11.3
<6653> 正興電 0.1 997 996 12.9 2050 1816 14.6
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。
株探ニュース
下表では、本決算月にかかわらず、24年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している35社を選び出し、1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerry <5034> [東証G]。24年1-3月期(第3四半期)の経常利益は2億1000万円と過去最高だった前年同期実績を2.1倍も上回って着地。顧客単価を維持しながらリカーリング顧客数が増加する中、利益率の高い分析・可視化サービスを中心に大きく伸びた。23年7月-24年3月期(第3四半期累計)の同利益は1億7400万円と通期計画(1億1700万円)をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
2位の助川電気工業 <7711> [東証S]はエネルギー関連事業で核融合関連製品や原子力発電所の再稼働に向けた関連製品の引き合いが旺盛だったほか、好採算案件の増加や人員配置最適化による生産効率の向上なども寄与し、1-3月期(第2四半期)の経常利益は3.9億円(前年同期比85.8%増)と40四半期ぶりの最高益更新を果たした。業績好調に伴い、24年9月期通期の同利益を実に33期ぶりの最高益見通しとなる7.3億円(従来予想は6.5億円)に上方修正している。
3位にリスト入りした投資用新築一棟マンションに強みを持つフェイスネットワーク <3489> [東証S]の1-3月期(第4四半期)は不動産商品と建築商品の引き渡しが集中し、経常利益は26.4億円(前年同期比2.1倍)と8四半期ぶりに過去最高益を更新した。併せて発表した25年3月期の同利益は前期比2.2倍の40億円と2期ぶりの最高益更新を見込む。また、配当を前期比51円増の96円に大幅増配する計画を示したことも好感され、株価は5月21日に上場来高値1930円まで上値を伸ばす場面があった。
4位にはモバイルペイントアプリをフリーミアムモデルで展開するアイビス <9343> [東証G]が入った。1-3月期(第1四半期)は主な収入源であるアプリ広告が良好な広告市況や前期に実施した広告表示回数の増大施策を背景に大きく伸びたほか、プレミアム会員への誘導策強化などによってサブスクリプション契約も拡大し、経常利益は2.6億円と前年同期比2.1倍に膨らんだ。好決算を背景に株価は上場来高値圏で頑強な動きを続けている。
6位のブティックス <9272> [東証G]は展示会事業で介護分野、IT分野ともに展示会の規模が拡大し出展小間数が増加したほか、M&A仲介事業では遅れていた案件成約を挽回し、1-3月期(第4四半期)は6四半期ぶりの最高益更新を遂げた。続く25年3月期の経常利益は前期比31.6%増の11.9億円と2期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。併せて、中期経営計画を見直し、新たに26年3月期に経常利益18億円の目標を掲げた。
7位にリスト入りしたGMO TECH <6026> [東証G]の1-3月期(第1四半期)経常利益はこれまでの過去最高益を51.9%上回る2.7億円に伸びて着地。集客支援事業のアフィリエイト広告サービスで利益率の高い直販案件が積み上がったことが収益を押し上げた。第1四半期業績の好調を踏まえ、24年12月期通期の同利益を従来予想の7.9億円→10.3億円に大幅上方修正するとともに、期末一括配当も228.44円→293.06円に増額修正した。これを受けて株価は約9年半ぶりの高値圏に急浮上している。
9位に入ったヨシコン <5280> [東証S]の1-3月期(第4四半期)は不動産投資法人への物件供給や商工業・物流用地の引き渡しなどで不動産開発事業の収益が急拡大し、経常利益は27.9億円(前年同期比3.1倍)と36四半期ぶりに過去最高益を塗り替えた。同時に発表した25年3月期の同利益は38億円(前期比16.1%増)で2期連続最高益を見込み、配当は58円(前期比3円増)に増配する計画を示したことも好感され、株価は5月8日に約6年3ヵ月ぶりの高値1829円をつけている。
●利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 34社選出 (時価総額2300億円以上)
・〔第2弾〕 34社選出 (時価総額500億~2300億円)
・〔第3弾〕 37社選出 (時価総額200億~500億円)
も併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<5034> ウネリー 106 210 102 64.8 117 71 150
<7711> 助川電気 66.8 392 235 5.3 731 694 19.2
<3489> フェイスNW 66.6 2641 1585 73.8 4000 2301 6.0
<9343> アイビス 66.3 266 160 123 955 428 23.0
<4264> セキュア 65.3 248 150 60.0 280 175 40.8
<9272> ブティックス 61.9 881 544 27.1 1199 943 20.1
<6026> GMOテック 51.9 275 181 84.5 1037 562 19.0
<2970> グッドライフ 38.6 564 407 49.8 1550 1035 12.3
<5280> ヨシコン 36.4 2797 2050 16.1 3800 3274 4.7
<6061> ユニバー園芸 31.3 911 694 5.7 2307 2183 10.3
<3692> FFRI 27.7 300 235 0.2 541 540 34.2
<6912> 菊水HD 22.7 665 542 3.2 1980 1919 8.6
<7343> Bマインド 19.1 318 267 9.3 825 755 19.9
<4662> フォーカス 18.2 759 642 6.5 2100 1971 12.1
<8085> ナラサキ 14.3 1241 1086 3.8 3200 3084 7.0
<4420> イーソル 13.1 467 413 10.7 1006 909 21.7
<5244> jig.jp 12.8 511 453 0.1 1825 1823 10.8
<6560> LTS 11.5 377 338 52.7 1150 753 13.8
<1450> 田中建設工業 11.3 690 620 0.6 1650 1640 8.8
<2652> まんだらけ 9.4 618 565 7.2 1986 1852 12.8
<7849> スターツ出版 7.9 671 622 5.6 2500 2367 7.1
<4396> システムサポ 7.5 532 495 19.8 1755 1465 15.4
<4498> サイバトラス 7.0 426 398 16.0 1300 1121 15.9
<6338> タカトリ 6.5 1019 957 3.9 2700 2599 10.2
<3969> エイトレッド 6.4 300 282 11.1 1170 1053 14.8
<4800> オリコン 5.1 474 451 0.6 1710 1699 9.3
<2689> オルバヘルス 4.9 943 899 2.4 2209 2158 8.7
<7191> イントラスト 3.9 539 519 12.1 2320 2070 12.9
<3992> ニーズウェル 3.7 362 349 26.9 1440 1135 14.5
<3924> ランドコンピ 2.7 537 523 9.0 1900 1743 11.4
<9818> 大丸エナ 2.2 608 595 18.5 1380 1165 13.7
<6874> 協立電機 2.2 1045 1023 1.2 2400 2371 8.6
<9852> CBGM 1.3 1022 1009 0.4 2900 2889 5.5
<3187> サンワカンパ 1.2 347 343 24.0 1287 1038 11.3
<6653> 正興電 0.1 997 996 12.9 2050 1816 14.6
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。
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