株価指数先物【昼】 ボリンジャー+2σまでの上昇でロング解消の動き
日経225先物は11時30分時点、前日比160円高の3万9160円(+0.41%)前後で推移。寄り付きは3万9180円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万9185円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き時に3万9130円まで上げ幅を縮めた後はロングの勢いが強まり、中盤にかけて一時3万9350円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は利益確定に伴うロング解消とみられる動きから終盤にかけては軟化し、3万9120円と朝方に付けた安値を下回る場面もみられた。
日経225先物は、一時3万9350円まで買われ、ボリンジャーバンドの+2σ(3万9300円)を上回ったこともあり、いったんはロング解消の動きが入りやすいところであろう。ただし、その後は上げ幅を縮めたものの、シカゴ先物の終値水準での底堅さが意識されている。週末に6月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心ではあるものの、3万9000円を上回って推移するなか、レンジの切り上がりに伴うヘッジ対応のロングの動きが入りやすいだろう。そのため、押し目ではカバーを狙った短期筋のロングも意識される。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.03倍に上昇した。一時14.06倍に切り上がり、14.04倍に位置する25日移動平均線を上回る場面も見られた。ただし、中盤辺りからソフトバンクグループ <9984> [東証P]やレーザーテック <6920> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の一角が下げに転じたこともあり、日経平均型の重荷となった。
株探ニュース