<注目銘柄>=栗本鉄、バリュー株・高配当利回りで資金流入継続へ
栗本鐵工所<5602>は2月以降、上昇基調が継続し、2006年以来の高値圏に浮上しているが、PBR(株価純資産倍率)は0.7倍台と1倍を割れている。配当利回りは4%台と高水準にあり、金利上昇局面における資金流入の継続を期待したい。
同社は水道管に使われる鋳鉄管大手。25年3月期は売上高が前期比1.5%減の1240億円となる見通しで、前期に過去最高益となった最終利益は同8.6%減の50億円と予想する。国内の公共事業関連では需要拡大が期待しにくいなかで、原材料やエネルギー・物流コストの上昇などが利益を圧迫する見込みだ。一方、生成AIの普及に伴い増設が期待されているデータセンターでは水冷技術の適用が進むとみられており、株式市場の一部では同社が手掛けるバルブの需要が拡大するとの思惑が広がっているようだ。
今期の業績予想を発表した今月14日に売られた局面ではすかさず押し目買いが入った。日経平均株価が今年に入り史上最高値をつけるなかにあって、同社株は1991年の上場来高値である1万8000円と比べると足もとの水準はまだ割安感があると受け止められ、PBRの水準是正に向けた持続的な株高が見込めそうだ。(碧)
出所:MINKABU PRESS
同社は水道管に使われる鋳鉄管大手。25年3月期は売上高が前期比1.5%減の1240億円となる見通しで、前期に過去最高益となった最終利益は同8.6%減の50億円と予想する。国内の公共事業関連では需要拡大が期待しにくいなかで、原材料やエネルギー・物流コストの上昇などが利益を圧迫する見込みだ。一方、生成AIの普及に伴い増設が期待されているデータセンターでは水冷技術の適用が進むとみられており、株式市場の一部では同社が手掛けるバルブの需要が拡大するとの思惑が広がっているようだ。
今期の業績予想を発表した今月14日に売られた局面ではすかさず押し目買いが入った。日経平均株価が今年に入り史上最高値をつけるなかにあって、同社株は1991年の上場来高値である1万8000円と比べると足もとの水準はまだ割安感があると受け止められ、PBRの水準是正に向けた持続的な株高が見込めそうだ。(碧)
出所:MINKABU PRESS