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エヌビディアの大幅高を受けたハイテク主導の展開/オープニングコメント


 29日の日本株市場は、引き続き膠着ながらも底堅い相場展開になりそうだ。28日の米国市場は、NYダウが216ドル安、ナスダックは99ポイント高だった。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を警戒した売りと、半導体セクターの買いが交錯した。5月の米消費者信頼感指数が4カ月ぶり上昇したほか、2年債や5年債の入札結果が低調だったことで金利上昇が嫌気され、NYダウは終日軟調。一方で、エヌビディアはイーロン・マスク氏が運営するAIスタートアップのxAIが同社のAIチップを購入しているとの報道が好感され、他の半導体株に買いが広がるなか、ナスダックは最高値を更新した。シカゴ日経225先物は大阪比110円高の38960円。円相場は1ドル157円20銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まることになりそうだ。NYダウは下落となったが、エヌビディアが大幅高となった流れを受け、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株を買い戻す動きが期待されそうだ。日経225先物はナイトセッションでオプション権利行使価格の38750円から39000円とのレンジ内での推移だった。一時38990円まで買われ、39000円接近での上値の重さは意識されてくる可能性はあるものの、押し目狙いのスタンスになりそうだ。

 昨日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱さが重荷となったが、エヌビディアのインパクトがセンチメント改善につながる可能性がある。半導体株への物色が意識されるほか、AI関連といったテーマ株へは個人主体の短期的な値幅取り狙いの資金が集中する可能性がありそうだ。また、ハイテク主導の展開が見込まれるなか、相対的に日経平均型優位の展開が意識されやすく、前日に強い値動きが目立っていたPBR1倍割れなど割安銘柄へは利益確定の動きが入る可能性がありそうだ。

 もっとも、日経平均株価は狭いレンジでの推移を継続しており、75日線辺りでの推移である。39000円接近での戻り待ち狙いの売りも意識されやすく、まずは目先の抵抗水準の突破を見極めたいところである。こう着感が強まる局面ではハイテク株への利益確定に向かわせるほか、再び割安銘柄などTOPIX型優位の展開となるだろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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