今日の為替市場ポイント:米長期金利の上昇を受けてドルは底堅い動きを保つ可能性
28日のドル・円は、東京市場では156円95銭から156円62銭まで下落。欧米市場では156円59銭まで売られた後、157円20銭まで上昇し、157円19銭で取引終了。本日29日のドル・円は主に157円台で推移か。米長期金利の上昇を意識してドルは底堅い動きを保つ可能性がある。
米コンファレンス・ボード(CB)が5月28日に発表した5月消費者信頼感指数は102.0で4月実績の97.5を上回った。労働市場に対する楽観的な見方が上昇につながったようだ。年収10万ドル超の世帯で信頼感が最も大きく上昇した。雇用情勢については、「職が十分」と「就職困難」の回答から算出する労働市場格差に関する指数が4月の22.9から5月は24.0となった。市場参加者の間からは「5月時点で雇用情勢は予想以上に良好だが、インフレ緩和につながる証拠は多くなかった」との声が聞かれている。雇用情勢がまずまず良好であることは好ましいものの、インフレ見通しは引き続き不透明であることから、米長期金利は当面下げ渋る可能性が高い。
《CS》
提供:フィスコ