貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6594 ニデック

東証P
2,858.0円
前日比
-50.0
-1.72%
PTS
2,868円
23:52 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.8 2.05 1.40 80.40
時価総額 34,084億円
比較される銘柄
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─期待の製品で注目の"隠れエヌビディア関連"


「期待の製品で注目の“隠れエヌビディア関連”」

●株式市場はエヌビディア一色の様相に

 株式投資をするなら個別銘柄は、エヌビディア<NVDA>一択、市場はこんな雰囲気になっている。他にもいろいろ魅力的な銘柄もあるだろうが、いまのところはエヌビディアだね……と。かつてITバブル相場が盛り上がり始めた頃、似たような現象が見られた。その時の一択銘柄は、ヤフーだ。

 思い切ってヤフー株に投資した人は、数年後には多くが“億り人”になった。エヌビディアに投資している人が、今後同じようになるかは予測困難ながら、同社株に投資したくなる気持ちはよく分かる。なにしろ、とんでもなく収益力が高いのだ。23日の明け方に発表された同社の2-4月期決算は、予想をはるかに越えたものだった。

 売上が前年同期比で3.6倍、そして純利益は7.3倍。通常、前年同期比で30%増とか、2倍は時々目にすることがある。そんな企業でも利益2倍の中には不動産の売却益が入っていたりする。ところが、エヌビディアの場合は、主力製品のGPU(画像処理半導体)の販売によるもの。しかも、5-7月期(第2四半期)も好調を維持する見込みであり、売上高は280億ドル(約4兆3900億円)前後になるとのこと。正直、世界にはこんな企業もあるのだ……と自分を納得させる他ない。これだけでも投資対象とするには十分であるのに、加えて1株を10株に分割するというし、増配まで行うというのだから、もうこれ以上の還元策はない。

 このような企業に対しては、アクティビスト(物言う株主)も何も言うことはないだろう。彼らは企業に増配、自社株買いを実行させるために様々な提案を行うことで株価の上昇を狙い、投資総利回りの向上を目指す。しかし、エヌビディアにはそんな要求など無用だ。株価の上昇要因を会社が自ら用意してくれているわけであり、投資家としては「こんなに投資家想いの企業はない」となる。

●データセンターに欠かせない「ある機能」に着目

 では、今回の本欄の注目銘柄はエヌビディアか。実はそうではない。X(旧ツイッター)を見ると、エヌビディア、NVIDIA、NVDA……のオンパレードだ。これ以上はないと思えるほどの銘柄なのだからそうなるのも当然ではあるが、本欄では同社本体ではなく周辺企業、つまりエヌビディア関連株を取り上げたい。

 となると、恐らくアドバンテスト <6857> [東証P]だろう、と先回りする読者がおられるのではないか。ところが、違うのですよね、それが。ニデック <6594> [東証P]になる。旧日本電産のニデックだ。ニデックがエヌビディアと直接取引があるかは、残念ながら分からない。しかし、直接ではなくても、エヌビディアが製造しているGPUを利用する データセンターなどで今後必須となる製品を製造しているのだ。

 それが、水冷モジュールだ。 半導体は高性能化すればするほど、それを利用するサーバーなどの設備は熱を帯び、機器類に対する負荷が大きくなるため、常時放熱が必要になる。パソコンが熱に弱いのも同じ原理によるもので、従来はやっかいな放熱はモーターを使うファンに頼ってきた。ニデックはそのためのモーターで世界首位にあるのだが、機器類を「冷やす」機能に改めて着目し、水で冷やす機器=水冷モジュールの製造に乗り出しているのだ。

 いまはまだ出荷台数は少ないだろうが、GPUが今後ますます高品質化していき、普及も本格化していくことを考えると、水冷モジュールが将来的には主力製品に育つ可能性が見えるだけに、株価の押し上げ材料になると見てよい。これが同社をエヌビディア関連として注目する根拠だ。

2024年5月24日 記

株探ニュース

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