三菱UFJなど銀行株が底堅い、日銀早期利上げ観測くすぶり長期金利1%に接近中
全体相場が軟調な地合いとなるなか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>がプラス圏で推移するなど、銀行株の一角が底堅く推移している。日銀の早期利上げ観測がくすぶるなかで、新発10年債利回り(長期金利)は上昇基調が続き、22日の朝方に0.985%に上昇するなど、1%のフシ目に接近している。この日は財務省が40年債入札を実施する予定だが、入札結果に対しては一定の警戒感が広がっているもよう。低調な結果となった場合に、超長期債の売り圧力が波及する形で長期債価格の下落(長期金利の上昇)につながるシナリオが意識されている。国内金利の上昇基調そのものは、銀行株に対しては運用環境の好転を見込んだ投資家による買いを誘う要因となっているようだ。地銀株ではふくおかフィナンシャルグループ<8354>やちゅうぎんフィナンシャルグループ<5832>、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>が高い。
出所:MINKABU PRESS
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