20日の株式相場見通し=リスク選好ムード続き底堅い、米半導体株安は重荷
20日の東京株式市場で日経平均株価は底堅く推移する見通し。前週末の米株式市場でNYダウは反発し、終値ベースで初めて4万ドル台に乗せた。米国経済の軟着陸(ソフトランディング)期待をもとにした投資家のリスク選好姿勢が強まり、全体相場を支援した。一方、ナスダック総合株価指数は小幅続落。エヌビディア<NVDA>は2%近く下げるなど、半導体関連は総じて軟調に推移しており、東京市場においてハイテク関連株の買い手控え要因となる可能性が高い。また日本国内では、農林中央金庫が債券運用で含み損を抱え、25年3月期が最終赤字の見通しとなり、1兆円規模の資本増強を検討していると報じられている。地銀各行は今期の業績予想の開示を済ませているとはいえ、外債投資を積極化した過去がある。銀行株は前週末に上昇圧力が掛かっていたことから、売りに押される展開も想定される。半面、ドル円相場が1ドル=155円台後半での推移を続けている点は、輸出関連株を下支えする要因になる見込みだ。主要企業が自社株買いを相次いで発表したことを受け、株式需給の改善期待も広がっており、下値を追う姿勢は限定的となるとの見方は多い。テクニカル面でも日経平均は5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けてゴールデンクロスを形成しており、上昇トレンドを見込んだ買いを誘いやすい。日経平均は取引時間中、3万8500円から3万9000円の範囲で推移するとの見方が出ている。加えて、サウジアラビアのムハンマド皇太子が23日までの日程で来日する。21日の岸田文雄首相との首脳会談を前に、経済分野での包括協力の内容が伝わっており、水素供給網の強化などが盛り込まれるという。ムハンマド皇太子はアニメやゲームの愛好家として知られており、人気クリエーターとの会合や最新ゲームをプレーしてもらう機会を設ける方向で調整が進められているとも報じられており、関連銘柄には思惑的な資金が流入しそうだ。
17日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比134ドル21セント高の4万0003.59ドルと反発。ナスダック総合株価指数は同12.355ポイント安の1万6685.966だった。
日程面では、きょうは国内では3月第3次産業活動指数や4月主要コンビニエンスストア売上高が公表されるほか、10年物価連動国債の入札が予定されている。また、東京海上ホールディングス<8766>やMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>、SOMPOホールディングス<8630>が決算を発表する。海外では中国で5月の最優遇貸出金利が発表されるほか、ドイツの4月生産者物価指数が公表される予定。台湾次期総統の就任式も控えている。
出所:MINKABU PRESS
17日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比134ドル21セント高の4万0003.59ドルと反発。ナスダック総合株価指数は同12.355ポイント安の1万6685.966だった。
日程面では、きょうは国内では3月第3次産業活動指数や4月主要コンビニエンスストア売上高が公表されるほか、10年物価連動国債の入札が予定されている。また、東京海上ホールディングス<8766>やMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>、SOMPOホールディングス<8630>が決算を発表する。海外では中国で5月の最優遇貸出金利が発表されるほか、ドイツの4月生産者物価指数が公表される予定。台湾次期総統の就任式も控えている。
出所:MINKABU PRESS