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【市況】株価指数先物【寄り前】 エヌビディア決算待ちでスキャルピング中心に


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 38690 -50 (-0.12%)
TOPIX先物 2740.5 -4.5 (-0.16%)
シカゴ日経平均先物 38745 +5
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 17日の米国市場は、NYダウ S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。4月の米消費者物価指数(CPI)の結果を受け、米連邦準備理事会(FRB)が年後半にも利下げを開始するとの見方が引き続き材料視された。NYダウは終値で初の4万ドルに乗せて史上最高値を更新。ハイテク株の一角に利益確定の売りが出て、ナスダック指数は小幅に続落。S&P500業種別指数はエネルギー、保険、自動車・同部品が上昇した半面、半導体・同製造装置、食品・飲料・タバコ、運輸が下落した。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比5円高の3万8745円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比10円高の3万8750円で始まり、その後は上げ幅を広げ、3万8770円~3万8810円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後に3万8850円まで買われた直後に3万8620円まで売られ下落に転じるなど、やや荒い値動きをみせた。終盤にかけては3万8640円~3万8760円辺りで推移し、3万8690円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はやや利食い優勢の展開から始まりそうである。ナイトセッションでは3万8620円~3万8850円と日中の価格レンジ内での推移であり、75日移動平均線(3万8510円)、25日線(3万8320円)を上回っていることから、引き続き両線が支持線として意識されやすい。一方で、上値はボリンジャーバンドの+1σ(3万8900円)に抑えられる形である。

 今週は22日(日本時間23日早朝)にエヌビディア<NVDA>の決算を控えている。NYダウが4万ドルに乗せ、ショートを仕掛けにくくさせる半面、+1σ突破を狙ったロングを取りに行く動きも限られそうであり、決算待ちのなかスキャルピング中心のトレードになりそうだ。

 そのため、オプション権利行使価格の3万8500円~3万8875円辺りでの推移を想定する。レンジ下限に接近する局面では、その後のカバーを狙った押し目待ち狙いのロング対応となり、権利行使価格の3万8875円を捉え、+1σに接近する場面では戻り待ち狙いのショートでの対応になろう。

 17日のVIX指数は11.99(前日は12.42)に低下した。昨年12月以来の12.00割れとなり、終値で12.00を下回るのは2019年11月27日以来となる。ショートカバーが入りやすい需給状況であるとみられ、エヌビディアの決算次第では一段と低下しショートカバーを強めてくる展開となる可能性がありそうだ。リスク選好の流れが期待されるなか、東京市場でもショートは控えておきたい。

 なお、先週末のNT倍率は14.11倍に低下した。16日には一時14.22倍まで上昇したことで、週末はリバランスの動きが見られ、14.15倍近辺に位置する25日、200日線を下回っている。両線を支持線としてキープできなかったほか、ナスダック指数の下落もあり、再びNTショートが入りやすい状況になりそうだ。ただし、押し目ではエヌビディアの決算通過後を狙ったNTロングも意識しておいた方が良さそうだ。

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