利益成長【青天井】銘柄リスト〔第1弾〕 22社選出 <GW特集>
4月下旬から24年1-3月期の決算発表集中期間に突入している。本特集では、5月1日までに発表された決算の中から、24年1-3月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、24年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している22社を選び出し、1-3月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、さくらインターネット <3778> [東証P]。24年1-3月期(第4四半期)の経常利益は過去最高益を27.1%上回る4.4億円に伸びて着地。企業ITインフラのクラウドへの移行が加速する中、主力のクラウドサービスが好調に推移したことに加え、生成AI向けGPUクラウドサービスの提供を開始したことも収益を押し上げた。同時に発表した25年3月期の同利益は前期比2.6倍の19.6億円に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。
2位の日鉄ソリューションズ <2327> [東証P]は主力のビジネスソリューション事業でメガバンクや日本製鉄 <5401> [東証P]向けの売り上げが増加したほか、コンサルティング&デジタルサービス事業も伸び、1-3月期(第4四半期)は売上高、税引き前利益ともに過去最高を更新した。併せて発表した25年3月期は4期連続の最高益を見込み、配当は67円と6月末割当の1→2の株式分割を考慮した実質ベースで57.6%増配となる計画だ。今期から配当方針を変更し、配当性向の目標を50%(従来は30%)に引き上げている。
3位のアズーム <3496> [東証G]は駐車場オーナーから空き駐車場を一括借り上げし、月極駐車場としてユーザーに貸し付けを行う「月極駐車場サブリースサービス」を主力とする。1-3月期(第2四半期)は分譲マンションやオフィスビルを中心に駐車場の受託台数が拡大したうえ、稼働台数も増加し、経常利益は4.5億円(前年同期比44.5%増)と実に6四半期連続となる最高益更新を果たした。
4位にリスト入りした山崎製パン <2212> [東証P]の1-3月期(第1四半期)は食パンや菓子パンで主力商品に加えて低価格品などの販売が好調だったほか、昨年7月に実施した値上げ効果なども寄与し、経常利益は173億円と過去最高だった直前の23年10-12期実績を18.2%上回って着地。上期計画の255億円に対する進捗率は68.2%に達しており、業績上振れが期待される。
5位の三菱電機 <6503> [東証P]は自動車機器事業の収益が大きく改善し、1-3月期(第4四半期)の税引き前利益は1168億円(前年同期比13.3%増)と4四半期ぶりの過去最高益を達成した。モーター・インバーターなどの電動化関連製品や自動車用電装品、ADAS(先進運転支援システム)関連機器の需要が堅調だったほか、値上げ効果や円安の影響もプラスに働いた。25年3月期の同利益は前期比17.5%増の4300億円と2期連続の最高益見通しを示したことも好感され、株価は上場来高値圏を快走する展開となっている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3778> さくらネット 27.1 445 350 64.2 1960 1194 157
<2327> NSSOL 23.3 11731 9513 3.0 36500 35437 18.9 *
<3496> アズーム 20.5 458 380 40.0 1790 1279 29.9
<2212> 山パン 18.2 17382 14700 12.0 51000 45526 24.3
<6503> 三菱電 13.3 116830 103109 17.5 430000 365853 18.8 *
<6504> 富士電機 10.0 51183 46544 1.6 109500 107822 17.9
<4733> OBC 9.6 5761 5256 12.7 22400 19869 31.8
<6455> モリタHD 7.3 6177 5756 3.7 10500 10129 11.4
<3064> モノタロウ 7.0 8984 8393 13.6 35835 31538 36.3
<4498> サイバトラス 7.0 426 398 16.0 1300 1121 17.2
<7740> タムロン 6.9 4598 4302 2.3 14300 13972 14.9
<3969> エイトレッド 6.4 300 282 11.1 1170 1053 14.0
<1973> NESIC 6.2 12494 11764 13.8 29000 25493 20.8
<2689> オルバヘルス 4.9 943 899 2.4 2209 2158 8.2
<6196> ストライク 4.7 2361 2256 34.9 7030 5211 16.6
<4685> 菱友システム 4.5 1200 1148 2.9 3700 3596 9.1
<6436> アマノ 3.9 7385 7105 5.5 22000 20855 18.4
<4373> シンプレクス 3.3 2437 2360 20.7 10554 8744 20.6 *
<2216> カンロ 2.1 1217 1192 1.1 3470 3432 12.3
<2359> コア 1.4 944 931 5.6 3400 3219 11.3
<9719> SCSK 0.3 16523 16478 9.6 63000 57459 20.0 *
<6653> 正興電 0.1 997 996 12.9 2050 1816 13.0
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、24年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している22社を選び出し、1-3月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、さくらインターネット <3778> [東証P]。24年1-3月期(第4四半期)の経常利益は過去最高益を27.1%上回る4.4億円に伸びて着地。企業ITインフラのクラウドへの移行が加速する中、主力のクラウドサービスが好調に推移したことに加え、生成AI向けGPUクラウドサービスの提供を開始したことも収益を押し上げた。同時に発表した25年3月期の同利益は前期比2.6倍の19.6億円に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。
2位の日鉄ソリューションズ <2327> [東証P]は主力のビジネスソリューション事業でメガバンクや日本製鉄 <5401> [東証P]向けの売り上げが増加したほか、コンサルティング&デジタルサービス事業も伸び、1-3月期(第4四半期)は売上高、税引き前利益ともに過去最高を更新した。併せて発表した25年3月期は4期連続の最高益を見込み、配当は67円と6月末割当の1→2の株式分割を考慮した実質ベースで57.6%増配となる計画だ。今期から配当方針を変更し、配当性向の目標を50%(従来は30%)に引き上げている。
3位のアズーム <3496> [東証G]は駐車場オーナーから空き駐車場を一括借り上げし、月極駐車場としてユーザーに貸し付けを行う「月極駐車場サブリースサービス」を主力とする。1-3月期(第2四半期)は分譲マンションやオフィスビルを中心に駐車場の受託台数が拡大したうえ、稼働台数も増加し、経常利益は4.5億円(前年同期比44.5%増)と実に6四半期連続となる最高益更新を果たした。
4位にリスト入りした山崎製パン <2212> [東証P]の1-3月期(第1四半期)は食パンや菓子パンで主力商品に加えて低価格品などの販売が好調だったほか、昨年7月に実施した値上げ効果なども寄与し、経常利益は173億円と過去最高だった直前の23年10-12期実績を18.2%上回って着地。上期計画の255億円に対する進捗率は68.2%に達しており、業績上振れが期待される。
5位の三菱電機 <6503> [東証P]は自動車機器事業の収益が大きく改善し、1-3月期(第4四半期)の税引き前利益は1168億円(前年同期比13.3%増)と4四半期ぶりの過去最高益を達成した。モーター・インバーターなどの電動化関連製品や自動車用電装品、ADAS(先進運転支援システム)関連機器の需要が堅調だったほか、値上げ効果や円安の影響もプラスに働いた。25年3月期の同利益は前期比17.5%増の4300億円と2期連続の最高益見通しを示したことも好感され、株価は上場来高値圏を快走する展開となっている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3778> さくらネット 27.1 445 350 64.2 1960 1194 157
<2327> NSSOL 23.3 11731 9513 3.0 36500 35437 18.9 *
<3496> アズーム 20.5 458 380 40.0 1790 1279 29.9
<2212> 山パン 18.2 17382 14700 12.0 51000 45526 24.3
<6503> 三菱電 13.3 116830 103109 17.5 430000 365853 18.8 *
<6504> 富士電機 10.0 51183 46544 1.6 109500 107822 17.9
<4733> OBC 9.6 5761 5256 12.7 22400 19869 31.8
<6455> モリタHD 7.3 6177 5756 3.7 10500 10129 11.4
<3064> モノタロウ 7.0 8984 8393 13.6 35835 31538 36.3
<4498> サイバトラス 7.0 426 398 16.0 1300 1121 17.2
<7740> タムロン 6.9 4598 4302 2.3 14300 13972 14.9
<3969> エイトレッド 6.4 300 282 11.1 1170 1053 14.0
<1973> NESIC 6.2 12494 11764 13.8 29000 25493 20.8
<2689> オルバヘルス 4.9 943 899 2.4 2209 2158 8.2
<6196> ストライク 4.7 2361 2256 34.9 7030 5211 16.6
<4685> 菱友システム 4.5 1200 1148 2.9 3700 3596 9.1
<6436> アマノ 3.9 7385 7105 5.5 22000 20855 18.4
<4373> シンプレクス 3.3 2437 2360 20.7 10554 8744 20.6 *
<2216> カンロ 2.1 1217 1192 1.1 3470 3432 12.3
<2359> コア 1.4 944 931 5.6 3400 3219 11.3
<9719> SCSK 0.3 16523 16478 9.6 63000 57459 20.0 *
<6653> 正興電 0.1 997 996 12.9 2050 1816 13.0
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
★4月30日~5月6日に「ゴールデンウイーク特集」などを一挙、“35本”配信します。ご期待ください。
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