NY為替:FOMCは警戒されたほどタカ派色強めずドル安&日本の介入警戒感に円高
1日のニューヨーク外為市場でドル・円は157円92銭から153円04銭まで下落し、154円45銭で引けた。米4月ADP雇用統計が予想を上回る伸びとなったためドル買いが優勢となった。しかし、米3月JOLT求人件数、4月ISM製造業景況指数や3月建設支出が予想を下回り長期金利低下に伴いドル売りに転じた。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り6会合連続で政策金利据え置きを決定。最近数カ月、インフレの一段の改善が欠如していると指摘したものの、保有証券の縮小ペースの予想以上の減速が発表されたほか、パウエル議長が会見で、引き続きインフレ低下を予想していることや次の行動が利上げになる可能性を否定したためドル売りに拍車がかかった。引けにかけ日本当局の円安是正介入の思惑に円買いが加速。
ユーロ・ドルは1.0670ドルから1.0733ドルまで上昇し、1.0713ドルで引けた。ユーロ・円は、168円20銭から164円50銭まで下落。ポンド・ドルは1.2475ドルから1.2550ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9210フランから0.9146フランまで下落した。
《MK》
提供:フィスコ