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6627 テラプローブ

東証S
2,710円
前日比
-10
-0.37%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.8 0.70
時価総額 252億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─長期的な上昇トレンドには何ら変化なし!


「長期的な上昇トレンドには何ら変化なし!」

●日経平均株価が突出して下げた理由は?

 “春の嵐”(暴風雨)のピークは過ぎたと思う。しかし、その後遺症は残っている。足もとの相場は不安定だ。日経平均株価は4月19日が1011円安、24日が907円高、25日が831円安と乱高下を繰り返している。これは強弱感の対立を意味する。GW(ゴールデンウイーク)を控えているだけに、当面は下値模索の展開となろう。

 直近高値~直近安値(ザラバベース)の下落率を見ると、日経平均株価が10.6%と突出し、TOPIXは7.9%、NYダウは5.7%、S&P500指数は5.9%、ナスダック指数は8.0%にとどまっている。やはり、年初以来の半導体関連セクターの急騰→急落の反動があろう。なお、東証グロース250指数の下落率は20.1%である。

 マーケットでは地政学上のリスク(イスラエルとイランの軍事衝突)、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ先送り(好景気の反映)、機関投資家の投資行動(国内勢は利食い優先、外国人は円高転換を警戒)、今年度の業績予想の慎重な見通し(これはいつものこと)、日銀の金融政策(拙速な利上げ)などを危惧している。

 ただ、株価急落が言わせている面がある。すなわち、「材料はあとから貨物列車に乗ってやってくる」という。それに、長期的な上昇トレンドには何ら変化がない。GW明けには再び買い気が戻るだろう。上昇局面において一定レベルの値幅調整は不可避だ。肝要なのはトレンドの確認である。それが変わらない限り、押し目買い有利と判断する。

●ローム、ダイキン、デクセリアルズなどを狙う!

 物色面はどうか。テクニカル的に売られ過ぎゾーン突入のローム <6963> [東証P]、ダイキン工業 <6367> [東証P]にはチャート妙味(黄金分割比)を指摘できる。ロームはパワー半導体事業に注力(東芝に3000億円出資)、ダイキンはサマーストック(エアコン)との切り口がある。

 テラプローブ <6627> [東証S]、デクセリアルズ <4980> [東証P]、ソシオネクスト <6526> [東証P]、ジェイ・イー・ティ <6228> [東証S]は半導体業界のフレンド・ショアリング(サプライチェーンの西側陣営だけでの完結を目指す世界的な動き)の流れに乗る。業容は一変しつつある。

 同様に、南九州(熊本が地盤)の九州フィナンシャルグループ <7180> [東証P]、東北(仙台が拠点)の七十七銀行 <8341> [東証P]は事業機会が膨らむだろう。日本列島は半導体工場の建設ラッシュである。熊本(菊陽町)、宮城(大衡村)のフィーバーは、北海道(千歳市)に向かうだろう。すでに、熊本では不動産価格が急騰している。

 国家主義の高まりは外資によるデータセンターの建設計画に表れている。エヌビディア<NVDA>はさくらインターネット <3778> [東証P]に接近、FIXER <5129> [東証G]はマイクロソフト<MSFT>のパートナーとしての存在感が高まっている。QPS研究所 <5595> [東証G]は小型衛星の先駆企業である。国策に沿う。

 全般相場については気迷い感が強いものの、満月(4月24日)が過ぎ、水星の逆行が終わった(25日)。「そんな古くさいことを」と言われそうだが、ヘッジファンドは満月、新月、水星の逆行などを投資判断にするところが多い。昔の相場師は気にしていた。株価はファンダメンタルズだけで動くわけではない。投資家の“心”だろう。

2024年4月26日 記


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