キャスター---2Q売上高21.93億円、WaaS事業の売上高が堅調に推移
キャスター<9331>は12日、2024年8月期第2四半期(23年9月-24年2月)決算を発表した。売上高が21.93億円、営業損失が0.08億円、経常損失が0.04億円、四半期純損失が0.14億円となった。価格改定の影響により稼働社数は伸び悩んだものの、ARPUは堅調に推移し、増収増益を達成。
同社は、「リモートワークを当たり前にする」をミッションに掲げて創業し、日本において「リモートアシスタント」が認知されていない時期から、バックオフィス業務などをオンラインで代行するアシスタントサービス「CASTER BIZ」の提供を開始し、「リモートアシスタント」市場を形成してきたが、このような人手不足の影響から、業務の効率化やコスト競争力の強化、売上拡大などに繋がるアウトソーシングサービスといった人手不足を解消するための需要は底堅く、顧客企業のニーズに応える形でサービスの開発を続け、現在では10以上のサービスを提供するに至った。また、人手不足は日本国内だけの問題にとどまらず、世界各国においても同様の問題が発生している状況を受け、既存事業の海外展開も開始している。
WaaS事業の売上高は17.68億円、セグメント利益(営業利益)は4.67億円となった。2023年10月より開始したインボイス制度に起因した問い合わせが増加し、経理や労務に特化したサービスを中心に売上高は堅調に推移している。費用のコントロールについては、収益獲得のためWEB広告による広告投資を継続的に行う一方で、厳格な生産管理と各種費用の見直し等を着実に遂行することで、利益創出に寄与している。
その他事業の売上高は4.25億円、セグメント損失(営業損失)は1.20億円となった。人手不足による中小企業の採用難である状況を受けてリモート人材の紹介・派遣の需要が順調で、売上高は引き続き堅調に推移している。費用については、新規事業として展開している海外事業における広告宣伝費のほか、現地での採用コストや給与水準の上昇により支出が増加している。
2024年8月期通期の業績予想については、売上高は前期比13.7%増の47.50億円、営業利益は1.11億円、経常利益は同447.7%増の1.01億円、当期純利益は同330.6%増の1.25億円とする期初計画を据え置いている。
《AS》
提供:フィスコ