新興市場銘柄ダイジェスト:トラースOPは大幅に反発、クリーマがストップ高
<3907> シリコンスタ 1000 -144
大幅に続落。24年11月期第1四半期(23年12月-24年2月)の営業利益を前年同期比86.9%減の0.13億円と発表している。開発推進・支援事業で子会社の事業構造改革に伴い一時的な売上減やコスト増を招いたが、通期では採算が改善する見込みという。人材事業で人材紹介が市場環境の変化で減益となっており、今後、サービス向上に注力するとしている。通期予想は前期比6.6%増の2.54億円で据え置いた。
<3474> Gファクトリー 415 +80
ストップ高比例配分。株主優待制度を再開すると発表している。12月末時点の株主を対象に、自社グループの国内直営店舗及び国内ライセンス店舗の食事券(3000円相当)を贈呈する。優待制度再開の意見・要望があったことから、株主の支援に感謝するとともに自社商品や事業への理解を深めてもらうほか、自社株式への投資魅力を高めることが企業価値向上につながると判断したという。
<6696> トラースOP 409 +49
大幅に反発。自社が開発した日本市場向けAIによる電力削減ソリューション「AIrux8」を日本での戦略販売パートナーとして加賀電子<8154>傘下の加賀FEI(神奈川県横浜市)に提供開始すると発表している。AIrux8は、AIで解析して空調や照明を自動調整し、無駄な電力をカットして省エネにつなげるサービス。また、取引先からセットトップボックスを0.18億円で受注したことも明らかにしている。
<4173> WACUL 510 +10
大幅に反発。25年2月期の営業利益予想を前期比1.6%増の2.00億円と発表している。コンサルティング、実行・実装、人材の3本柱の事業展開を推進しながら、EBITDAのプラス成長を目指す。同時に発表した24年2月期の営業利益は7.3%増の1.97億円で着地した。プロジェクト型売上の拡大と継続した人材マッチング事業の成長が寄与し、第4四半期の売上高が過去最高となり、会社計画(1.91億円)を超過達成した。
<4017> クリーマ 400 +80
ストップ高。25年2月期の営業損益予想を前期比192.9%増の1.21億円の黒字と発表している。マーケットプレイスサービスの成長に向けた顧客基盤の強化やコストの適正化、生産性向上による利益率の改善、新サービスへの成長投資などに取り組む。同時に発表した24年2月期の営業損益は0.41億円の黒字(前期実績3.85億円の赤字)に転換した。想定よりコストを圧縮できたことから、会社計画(0.01億円の黒字)を上回った。
<3652> DMP 3315 -25
朝高後、マイナス転落。24年3月期の営業利益予想を従来の2.40億円から3.30億円(前期実績0.27億円)に上方修正している。アミューズメント市場向け画像処理半導体「RS1」の安定した量産出荷が利益を押し上げる見通しとなったため。また、セーフティ分野でのライセンス収入やプロフェッショナルサービス収入、ロボティクス分野での製品売上やプロフェッショナルサービス収入などの計上も増益に寄与するとしている。
《ST》
提供:フィスコ