アトラG Research Memo(6):玩具販売事業の収益改善等に注力することで財務基盤の強化が進むと見られる
■業績動向
2. 財務状況と経営指標
アトラグループ<6029>の2023年12月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比79百万円減少の4,572百万円となった。主な減少要因を見ると、流動資産では現金及び預金が94百万円、営業貸付金が26百万円減少した。固定資産では、ソフトウエアが51百万円減少した。負債合計は前期末比219百万円減少の3,125百万円となった。主な減少要因を見ると、流動負債では1年内返済予定の長期借入金53百万円減少した。固定負債では、長期借入金が317百万円減少した。純資産合計は前期末比140百万円増加の1,447百万円となった。
経営指標を見ると、2023年12月期末の流動比率と固定比率がそれぞれ179.6%、103.4%となっている。固定比率が若干高いように思われるものの、2022年12月期末時点と比較して改善している点が評価できる。また、流動比率に関しては、健全な水準である。自己資本比率が31.6% と前期末に比べて3.5ポイント上昇している。
今後、「玩具販売事業」の収益改善が進むこと、また、「介護支援事業」「機材、消耗品販売事業」の拡大に注力していくなかでしっかりと利益を積み上げることができれば、自己資本比率が上昇していくものと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
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提供:フィスコ