【アルトナー】投資家バク氏が保有銘柄に気になる質問を展開!Vol.3
【アルトナー<2163>】投資家バク氏が保有銘柄に気になる質問を展開!Vol.2の続き
●投資家バク
続いて関連する質問となりますが、8つ目の質問です。今後内部留保を加味しつつ、減配はせず、さらに配当性向50%程度になるまで業績成長も加速させていくという、そのような想定でいるのですが、その理解で合っていますでしょうか?というところと、今後2025年1月度の中期経営計画の宣言の中で、次期中期経営計画では新しい株主還元方針を検討する可能性があるという理解で合っていますでしょうか。
■アルトナー 関口
先ほどの累進配当と関連するご質問だと思いますが、当社今後、さまざまな成長戦略の手段としては、M&Aも含めた積極的な手段実行も行っていきたいと考えています。したがって、内部留保の必要性、その辺も十分考慮しながら、配当金の決定はさせていただきたいと考えています。
2つ目については、2024年度、つまり2025年1月期をもって現中期経営計画は完結します。2025年度からは新たな新中期経営計画を策定し、発表をさせていただく予定です。その中では、前中計と大きく異なる環境は、繰り返しになりますけども、東証再編プライムへの未充足事項の充足化、このことによって、現中期経営計画は、さまざまな制約の下、その中で株価を上げ、時価総額を上げ、流通株式時価総額を上げていくという目標に向かっておりましたが、おかげさまで1年前倒しで、その課題に関しては充足をしましたので。
2025年度から始まる新中計に関しましては、その辺の制約が一応取り払われるという状況下において、これまで実行したかった、例えば株式分割や自社株買い、そういったものの積極的な還元政策というのは、やはり前年は保守的な選択をせざるを得なかったため、その辺の積極的な還元政策は採用できなかったという状況にあります。なので、その辺も状況を見ながら、新中計においては、ある意味攻めの還元策というのも検討しながら実行していきたいと考えています。
●投資家バク
ご回答ありがとうございます。新しい中計出てくるのを非常に楽しみにしています。
■アルトナー 関口
ありがとうございます。
●投資家バク
それでは9つ目の質問となりますが、こちらも先ほどの質問と絡む部分かと思いますが、御社の場合、有利子負債というところがなくて、現預金というところも積み上がっている状況かと思います。派遣事業は一方で不況時にあおりを受けやすいようなビジネスモデルと思いますので、その点において不況時に備えた内部留保を確保しているというところは一定の認識はございます。これらの内部留保を配当だけではなくて、先ほども少し回答にもありましたが、自社株買いですとかM&Aとか、こういった投資に回す想定というのはございますでしょうか。
■アルトナー 関口
先ほどの質問に関連しますが、新中計下におきましては、状況を勘案しながら、自社株買い、あるいはM&A、それらについても、積極的な投資を見据えて展開をしていきたいと考えています。それともう一つ、当社の事業の特徴として、繰り返しになりますが、同業他社比較で、上中流のエンジニアへの配属は極めて高い比率になっています。したがって、比較的不景気時にあおりを受けにくい状況をコントロールしながら事業経営を展開しているということも特徴としてご理解いただけますと幸いです。
●投資家バク
ありがとうございます。御社の強みとして、上中流の部分が強みとおっしゃっていただきまして、その部分が不況のあおりに比較的強いというところかと思うんですけれども。この部分というところをもう少し教えてください。
上流の部分、不況のあおりを受けた場合に、開発メーカーとかが、いわゆる生産の部分というところは少し減らすものの、先行開発とか技術研究という部分の設備投資はあまり減らさない特徴があるという認識で合っておりますでしょうか。
■アルトナー 関口
2007年から2023年度の製造メーカーにおける研究開発費の推移では、2007年度が当社がIPOでJASDAQに上場した年度です。2008年度はご存じのとおり、リーマンショックが勃発した事業年度になります。このときでも、前年対比で研究開発費においては、前年を100とした場合95、一番低いところで2009年度、これもまだリーマンショックのあおりを受けていますが、83あるいは87、この程度までの大きな不況があったとしても、開発費の抑制にとどまっているということからも考えまして、上流工程である研究開発費というのは、大きなリーマンショック級の不況があったとしても、83、87程度までしか研究開発費を削減しないという過去の実績が示しています。
したがって、結論的には上流工程に近いプロジェクトに参画しているほうが、不況のあおりを直接的に受けにくい、短期的に即効的にあおりを受けにくいという環境状況下にあるというふうに、過去実績から当社は理解し、そこに向けての経営リスク対策として、エンジニアの配属比率を、より上流の方にウエートしているとご理解いただいたらいいと思います。
●投資家バク
ご回答ありがとうございます。やはりそういった部分で、最近ですとコロナショックのタイミングなどでも、御社の場合だと増収増益というところを記録されていたので、そういった経営戦略がしっかりと合致しているのかなと理解しました。ありがとうございます。
●投資家バク
それでは最後の質問となりますが、御社の成長可能性みたいな部分について、最後少しお聞かせ願えればと思います。
■アルトナー 関口
現在当社は約85%が、上中流のプロジェクトにエンジニアが配属されています。その中でも特に製品開発領域の、当社の組織でいうところのワイドバリューグループ、こちらのエンジニアの配属ウエートをさらに上流のほうにウエートシフトしていきたいと考えています。そのことがもたらす結果としては、現在以上のより高い付加価値を稼ぎ出すことが可能になってまいります。
その目的、目標を達成するための人財の採用、社内の教育体制の強化、加えまして請負・受託比率のアップ、それらを政策的に実施し、ワイドバリューグループの領域の上流へのシフトを実現し、さらなる付加価値を高めていく、結果的には、全社的な成長を実現するということを、特に25年からの新中計では、そこにウエートを置き、戦略設定をしていきたいと考えています。
●投資家バク
ご回答ありがとうございます。今後の御社の成長にも注目させていただきたいと思います。こちらで全ての質問が終了となります。
▲フィスコ 高井
関口様、投資家バクさん、ありがとうございました。
■アルトナー 関口
ありがとうございました。
■終わりのあいさつ
▲フィスコ 高井
非常に聞きごたえのある内容でした それでは最後に、関口様、投資家バクさんからごあいさつをいただきたいと思います。それでは関口様からお願いいたします。
■アルトナー 関口
本日はご視聴ありがとうございます。当社は現在、10期連続の増収増益で業績は推移しています。新年度、11期連続の増収増益につきましては、現時点で強い手応えを感じています。今後もぜひアルトナーにご期待ください。ありがとうございました。
▲フィスコ 高井
ありがとうございます。投資家バクさん、本日いかがでしたでしょうか。
●投資家バク
本日は貴重な機会をいただき、ありがとうございます。普段、実際の会社説明資料ですとか企業のホームページから企業の分析というところは行っていくんですが、実際の資料とか文章では分からないような実際の経営者の生の声というところが聞くことができて、非常に貴重な機会となりました。また、アルトナー様の理解というところをより深めることができました。今後の成長にも期待しております。本日はどうもありがとうございました。
■アルトナー 関口
ありがとうございました。
▲フィスコ 高井
ありがとうございます。それでは、これにて対談を終了といたします。皆さま、ご視聴いただきましてありがとうございました。
《TY》
提供:フィスコ