<注目銘柄>=カドカワ、25年3月期は再び増益路線へ
KADOKAWA<9468>の押し目は拾ってみたい。第3四半期決算の発表と同時に24年3月期利益予想の下方修正を発表したことで株価は弱含んでいるが、25年3月期は再び増益路線に転じることが期待でき、株価も反騰に向かいそうだ。
会社側では2月8日の第3四半期累計(23年4~12月)決算発表時に、通期業績予想を営業利益で178億円から158億円(前期比39.1%減)へ下方修正した。映像とゲームの両事業は好調に推移しているものの、出版事業で国内市場が想定以上に縮小したことや新物流設備の稼働初期におけるトラブルによる出荷減少の影響があったほか、海外で過去数年の急激な需要増の反動が継続していることなどが要因としている。
ただ、25年3月期はこうした出版事業における一時的な減益要因が縮小することに加えて、映像事業で「この素晴らしい世界に祝福を!」「【推しの子】」をはじめとした人気シリーズの続編を複数放映予定であることが寄与する見通し。また、ゲーム事業では傘下のフロム・ソフトウェアによる大ヒットゲーム「ELDEN RING(エルデンリング)」のDLC(ダウンロードコンテンツ)「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」が6月の世界同時発売を控えているほか、コンソール・モバイルゲームともに複数のパイプラインを開発中であることが寄与しよう。
調査機関には25年3月期営業利益200億円弱を見込むところもある。同社の強みとするメディアミックスを推進することで、中期的な成長期待も高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
会社側では2月8日の第3四半期累計(23年4~12月)決算発表時に、通期業績予想を営業利益で178億円から158億円(前期比39.1%減)へ下方修正した。映像とゲームの両事業は好調に推移しているものの、出版事業で国内市場が想定以上に縮小したことや新物流設備の稼働初期におけるトラブルによる出荷減少の影響があったほか、海外で過去数年の急激な需要増の反動が継続していることなどが要因としている。
ただ、25年3月期はこうした出版事業における一時的な減益要因が縮小することに加えて、映像事業で「この素晴らしい世界に祝福を!」「【推しの子】」をはじめとした人気シリーズの続編を複数放映予定であることが寄与する見通し。また、ゲーム事業では傘下のフロム・ソフトウェアによる大ヒットゲーム「ELDEN RING(エルデンリング)」のDLC(ダウンロードコンテンツ)「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」が6月の世界同時発売を控えているほか、コンソール・モバイルゲームともに複数のパイプラインを開発中であることが寄与しよう。
調査機関には25年3月期営業利益200億円弱を見込むところもある。同社の強みとするメディアミックスを推進することで、中期的な成長期待も高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS