23年10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第4弾〕 36社選出 <成長株特集>
本特集では、23年10-12月期(第3四半期)に経常利益ベースで利益倍増を達成した3月期決算企業を紹介する「23年10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!」シリーズの第4弾をお届けします。
最終回となる第4弾は、第1弾を配信した18日時点で時価総額が200億円以上370億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である23年10-12月期(第3四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した36社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。なお、下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-12月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、ゴルフ場・ホテルの運営受託事業と投資再生事業を柱とするリソルホールディングス <5261> [東証P]。23年10-12月期(第3四半期)はインバウンド需要の大幅な回復や国内旅行需要の増加、客室単価の上昇を背景にホテル運営事業の収益が大きく改善し、経常利益は前年同期の1400万円から8億1200万円に急拡大して着地。新規ゴルフ場による運営収入の増加やゴルフ会員権の販売好調などでゴルフ運営事業も伸びた。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の16億円→19億5000万円(前期比10.4倍)に上方修正している
2位と3位にはトヨタ系自動車部品メーカーの大豊工業 <6470> [東証S]と共和レザー <3553> [東証S]が入った。半導体不足の解消によって自動車の生産台数が回復する中、大豊工業は主力の軸受けやシステム製品、共和レは自動車内装用レザーの販売がそれぞれ伸びた。両社のほか、自動車業界で圧倒的なシェアを誇る金属工作用油剤大手のユシロ化学工業 <5013> [東証S]が22位に入った。好調な業績を踏まえ、3社とも通期の業績見通しを上方修正している。
5位のアルメディオ <7859> [東証S]は中国で太陽光発電パネル製造用の拡散炉用ヒーターモジュールの販売増加ペースが加速し、10-12月期の経常利益は前年同期比15.2倍の14.4億円と過去最高益を大幅に更新した。業績好調に伴い、24年3月期通期の同利益予想を従来の26億円→32.3億円に上方修正し、従来の19期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
8位には中堅ゼネコンのナカノフドー <1827> [東証S]が入った。10-12月期は建設事業で東南アジア部門の採算が大型工事の進捗などによって大幅に改善し、経常利益は17.3億円と前年同期比7.4倍に膨らんだ。好決算を受けて株価は連日急伸し、2月27日に約5年4ヵ月ぶりの高値698円まで上値を伸ばしている。
10位にリスト入りした綜研化学 <4972> [東証S]の10-12月期は売上高117億円(前年同期比22.0%増)、経常利益13.4億円(同6.6倍)といずれも四半期ベースの過去最高を達成した。液晶ディスプレイ関連分野での生産調整が一巡し、中国市場を中心に粘着剤の需要回復が進んだほか、粘着剤生産設備の増産効果に加え、採算是正やコスト削減の進展も利益拡大につながった。株価は約6年ぶりの高値圏に急浮上している。
このほか、配当利回りが3.5%を超えている、ヒラノテクシード <6245> [東証S]、トーヨーカネツ <6369> [東証P]は足もとの業績が好調な高配当株として注目したい。
●23年10-12月期【利益倍増】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 33社選出 (時価総額1500億円以上)
・〔第2弾〕 33社選出 (時価総額700億~1500億円)
・〔第3弾〕 35社選出 (時価総額370億~700億円)
も併せてご覧ください。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 10-12月期 連続期数 進捗率 PER
<5261> リソル 5700 812 1 105 21.7
<6470> 大豊工業 2848 973 2 87.7 14.3
<3553> 共和レ 1885 1330 1 93.2 11.7
<6644> 大崎電 1637 1945 1 87.2 15.5
<7859> アルメディオ 1423 1447 3 77.5 12.0
<3580> 小松マテーレ 763 828 1 92.2 16.2
<2998> クリアル 658 144 1 78.0 51.1
<1827> ナカノフドー 637 1733 1 83.0 11.5
<9880> イノテック 623 976 1 77.9 19.3
<4972> 綜研化学 558 1349 2 78.2 10.1
<6882> 三社電機 528 2241 5 114 8.9
<6016> ジャパンエン 481 970 3 53.0 17.6
<4488> AIins 478 156 2 74.0 71.2
<7455> パリミキHD 380 379 3 106 13.0
<6331> 化工機 356 1157 2 85.6 6.0
<4461> 一工薬 352 935 1 42.8 82.1
<6932> 遠藤照明 350 1602 4 88.3 6.9
<2922> なとり 320 1399 1 134 24.3
<2753> あみやき 279 455 1 76.1 31.4
<1938> 日リーテック 219 829 2 22.7 12.1
<2378> ルネサンス 216 648 2 95.8 30.9
<5013> ユシロ 185 1437 5 80.5 9.8
<2207> 名糖産 183 704 2 89.9 28.5
<8706> 極東証券 182 251 1 - -
<6294> オカアイヨン 160 778 4 91.5 14.0
<2469> ヒビノ 130 1092 2 78.9 15.5
<6794> フォスター 129 1868 3 114 13.2
<6245> ヒラノテク 123 1926 1 91.3 15.8
<9600> アイネット 121 690 3 79.0 16.9
<3221> ヨシックス 119 722 2 87.0 20.9
<6293> 日精樹脂 113 561 1 105 24.2
<4801> セントラルS 111 550 2 89.1 24.5
<6369> トヨカネツ 110 646 2 49.1 12.5
<8139> ナガホリ 109 322 5 116 76.4
<6238> フリュー 105 1127 3 89.8 11.8
<1967> ヤマト 102 678 1 38.0 12.0
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。4-12月期の経常損益が赤字だった企業は除いた。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。黒字転換、赤字縮小は増益に含めません。
株探ニュース
最終回となる第4弾は、第1弾を配信した18日時点で時価総額が200億円以上370億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である23年10-12月期(第3四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した36社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。なお、下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-12月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、ゴルフ場・ホテルの運営受託事業と投資再生事業を柱とするリソルホールディングス <5261> [東証P]。23年10-12月期(第3四半期)はインバウンド需要の大幅な回復や国内旅行需要の増加、客室単価の上昇を背景にホテル運営事業の収益が大きく改善し、経常利益は前年同期の1400万円から8億1200万円に急拡大して着地。新規ゴルフ場による運営収入の増加やゴルフ会員権の販売好調などでゴルフ運営事業も伸びた。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の16億円→19億5000万円(前期比10.4倍)に上方修正している
2位と3位にはトヨタ系自動車部品メーカーの大豊工業 <6470> [東証S]と共和レザー <3553> [東証S]が入った。半導体不足の解消によって自動車の生産台数が回復する中、大豊工業は主力の軸受けやシステム製品、共和レは自動車内装用レザーの販売がそれぞれ伸びた。両社のほか、自動車業界で圧倒的なシェアを誇る金属工作用油剤大手のユシロ化学工業 <5013> [東証S]が22位に入った。好調な業績を踏まえ、3社とも通期の業績見通しを上方修正している。
5位のアルメディオ <7859> [東証S]は中国で太陽光発電パネル製造用の拡散炉用ヒーターモジュールの販売増加ペースが加速し、10-12月期の経常利益は前年同期比15.2倍の14.4億円と過去最高益を大幅に更新した。業績好調に伴い、24年3月期通期の同利益予想を従来の26億円→32.3億円に上方修正し、従来の19期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
8位には中堅ゼネコンのナカノフドー <1827> [東証S]が入った。10-12月期は建設事業で東南アジア部門の採算が大型工事の進捗などによって大幅に改善し、経常利益は17.3億円と前年同期比7.4倍に膨らんだ。好決算を受けて株価は連日急伸し、2月27日に約5年4ヵ月ぶりの高値698円まで上値を伸ばしている。
10位にリスト入りした綜研化学 <4972> [東証S]の10-12月期は売上高117億円(前年同期比22.0%増)、経常利益13.4億円(同6.6倍)といずれも四半期ベースの過去最高を達成した。液晶ディスプレイ関連分野での生産調整が一巡し、中国市場を中心に粘着剤の需要回復が進んだほか、粘着剤生産設備の増産効果に加え、採算是正やコスト削減の進展も利益拡大につながった。株価は約6年ぶりの高値圏に急浮上している。
このほか、配当利回りが3.5%を超えている、ヒラノテクシード <6245> [東証S]、トーヨーカネツ <6369> [東証P]は足もとの業績が好調な高配当株として注目したい。
●23年10-12月期【利益倍増】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 33社選出 (時価総額1500億円以上)
・〔第2弾〕 33社選出 (時価総額700億~1500億円)
・〔第3弾〕 35社選出 (時価総額370億~700億円)
も併せてご覧ください。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 10-12月期 連続期数 進捗率 PER
<5261> リソル 5700 812 1 105 21.7
<6470> 大豊工業 2848 973 2 87.7 14.3
<3553> 共和レ 1885 1330 1 93.2 11.7
<6644> 大崎電 1637 1945 1 87.2 15.5
<7859> アルメディオ 1423 1447 3 77.5 12.0
<3580> 小松マテーレ 763 828 1 92.2 16.2
<2998> クリアル 658 144 1 78.0 51.1
<1827> ナカノフドー 637 1733 1 83.0 11.5
<9880> イノテック 623 976 1 77.9 19.3
<4972> 綜研化学 558 1349 2 78.2 10.1
<6882> 三社電機 528 2241 5 114 8.9
<6016> ジャパンエン 481 970 3 53.0 17.6
<4488> AIins 478 156 2 74.0 71.2
<7455> パリミキHD 380 379 3 106 13.0
<6331> 化工機 356 1157 2 85.6 6.0
<4461> 一工薬 352 935 1 42.8 82.1
<6932> 遠藤照明 350 1602 4 88.3 6.9
<2922> なとり 320 1399 1 134 24.3
<2753> あみやき 279 455 1 76.1 31.4
<1938> 日リーテック 219 829 2 22.7 12.1
<2378> ルネサンス 216 648 2 95.8 30.9
<5013> ユシロ 185 1437 5 80.5 9.8
<2207> 名糖産 183 704 2 89.9 28.5
<8706> 極東証券 182 251 1 - -
<6294> オカアイヨン 160 778 4 91.5 14.0
<2469> ヒビノ 130 1092 2 78.9 15.5
<6794> フォスター 129 1868 3 114 13.2
<6245> ヒラノテク 123 1926 1 91.3 15.8
<9600> アイネット 121 690 3 79.0 16.9
<3221> ヨシックス 119 722 2 87.0 20.9
<6293> 日精樹脂 113 561 1 105 24.2
<4801> セントラルS 111 550 2 89.1 24.5
<6369> トヨカネツ 110 646 2 49.1 12.5
<8139> ナガホリ 109 322 5 116 76.4
<6238> フリュー 105 1127 3 89.8 11.8
<1967> ヤマト 102 678 1 38.0 12.0
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。4-12月期の経常損益が赤字だった企業は除いた。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。黒字転換、赤字縮小は増益に含めません。
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