利益成長【青天井】銘柄リスト〔第3弾〕 34社選出 <成長株特集>
本特集では、「利益成長“青天井”銘柄リスト」の〔第1弾〕(2月4日配信)、〔第2弾〕(2月12日配信)に続き、2月9日から14日の期間に発表された決算の中から、23年10-12月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を20%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している34社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、あい ホールディングス <3076> [東証P]。23年10-12月期(第2四半期)の経常利益は84億円とこれまでの過去最高を2.9倍も上回って着地。昨年12月に岩崎通信機 <6704> [東証S]を持ち分法適用関連会社化したことに伴い、持ち分法による投資利益が大きく膨らんだことが利益拡大の要因となった。
2位に入った豆腐など大豆製品を手掛けるやまみ <2820> [東証S]は価格改定が浸透してきたことに加え、国内産大豆を使用した製品が価格改定後も販売数量が伸び、10-12月期(第2四半期)は2四半期連続の最高益更新を遂げた。業績好調に伴い、24年6月期通期の業績見通しと配当予想を大幅に上方修正するとともに、中期経営計画を見直し、最終年度である26年6月期の経常利益目標を27.6億円(従来は18.5億円)に引き上げた。発表翌日15日の株価は一時ストップ高まで買われ、上場来高値を更新している。
3位にリスト入りした矢作建設工業 <1870> [東証P]の10-12月期(第3四半期)経常利益は75.9億円と前年同期比4.5倍に膨らんだ。不動産事業で大規模自社開発産業用地(大府東海開発プロジェクトの1号宅地)を売却したことが収益を大きく押し上げた。好決算を受けて、株価は13日に約33年半ぶりの高値1554円まで上値を伸ばす場面があった。
4位に入ったのは人工知能(AI)を活用したマーケティングソリューションを提供するAppier Group <4180> [東証P]。10-12月期(第4四半期)はEコマースやデジタルコンテンツ領域の顧客によるプロダクト利用量が増加したうえ、北東アジアや中華圏で新規顧客の獲得が進み、4四半期ぶりの最高益更新を果たした。為替影響が改善したこともプラスに働いた。同時に発表した24年12月期の税引き前利益は前期比88.4%増の20億円と3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3076> あいHD 193 8409 2873 45.6 15800 10848 8.9
<2820> やまみ 108 861 413 88.7 2002 1061 21.7
<1870> 矢作建 99.2 7591 3811 21.3 9500 7829 10.2
<4180> Appier 89.3 634 335 88.4 2003 1063 99.2 *
<8630> SOMPO 85.4 251359 135578 42.9 451000 315512 8.8
<3923> ラクス 71.5 1861 1085 39.8 5424 3881 94.3
<2708> 久世 69.4 930 549 92.2 1730 900 7.1
<7133> ヒュウガプラ 65.8 267 161 31.1 730 557 20.6
<7686> カクヤスG 65.5 1304 788 60.6 2900 1806 9.6
<3431> 宮地エンジ 55.1 3700 2385 16.8 7000 5992 14.0
<2226> コイケヤ 49.0 1396 937 82.6 3300 1807 21.4
<4074> ラキール 45.7 357 245 28.3 1034 806 19.3
<2813> 和弘食品 45.4 522 359 43.9 1489 1035 8.5
<4051> GMO-FG 37.6 483 351 25.0 1392 1114 102
<6637> 寺崎電気 34.4 2021 1504 16.7 4480 3840 9.3
<7059> コプロHD 33.5 670 502 30.6 2115 1619 24.3
<6564> ミダックHD 32.6 1077 812 18.7 3196 2692 26.9
<7202> いすゞ 32.3 112239 84815 11.2 300000 269872 9.5
<8766> 東京海上 30.9 313866 239829 44.5 820000 567413 12.9
<8725> MS&AD 28.6 255166 198360 2.4 400000 390499 14.1
<1786> オリエン白石 28.6 2690 2092 9.9 6000 5460 11.5
<9229> サンウェルズ 27.8 823 644 140 2738 1140 42.0
<3561> 力の源HD 26.9 1025 808 40.0 3250 2321 19.6
<7374> コンフインタ 25.7 333 265 14.9 1065 927 14.1
<4168> ヤプリ 25.0 90 72 93.3 491 254 34.4
<4475> HENNGE 24.4 377 303 32.5 945 713 83.4
<2004> 昭和産 23.5 5579 4516 57.5 16000 10160 9.5
<7254> ユニバンス 23.1 1389 1128 6.5 3500 3285 6.9
<3979> うるる 23.1 336 273 199 1280 428 14.5
<3096> オーシャンシ 22.0 759 622 28.5 2040 1587 8.0
<2933> 紀文食品 21.0 3808 3147 18.4 4020 3396 10.5
<8704> トレイダーズ 20.5 1907 1582 7.2 4000 3730 5.6
<8279> ヤオコー 20.4 12314 10229 0.01 25600 25597 19.5
<2160> ジーエヌアイ 20.4 6236 5181 23.3 15552 12612 21.4 *
※ 2023年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。通期の経常利益予想が1億円未満の企業は除いた。
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を20%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している34社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、あい ホールディングス <3076> [東証P]。23年10-12月期(第2四半期)の経常利益は84億円とこれまでの過去最高を2.9倍も上回って着地。昨年12月に岩崎通信機 <6704> [東証S]を持ち分法適用関連会社化したことに伴い、持ち分法による投資利益が大きく膨らんだことが利益拡大の要因となった。
2位に入った豆腐など大豆製品を手掛けるやまみ <2820> [東証S]は価格改定が浸透してきたことに加え、国内産大豆を使用した製品が価格改定後も販売数量が伸び、10-12月期(第2四半期)は2四半期連続の最高益更新を遂げた。業績好調に伴い、24年6月期通期の業績見通しと配当予想を大幅に上方修正するとともに、中期経営計画を見直し、最終年度である26年6月期の経常利益目標を27.6億円(従来は18.5億円)に引き上げた。発表翌日15日の株価は一時ストップ高まで買われ、上場来高値を更新している。
3位にリスト入りした矢作建設工業 <1870> [東証P]の10-12月期(第3四半期)経常利益は75.9億円と前年同期比4.5倍に膨らんだ。不動産事業で大規模自社開発産業用地(大府東海開発プロジェクトの1号宅地)を売却したことが収益を大きく押し上げた。好決算を受けて、株価は13日に約33年半ぶりの高値1554円まで上値を伸ばす場面があった。
4位に入ったのは人工知能(AI)を活用したマーケティングソリューションを提供するAppier Group <4180> [東証P]。10-12月期(第4四半期)はEコマースやデジタルコンテンツ領域の顧客によるプロダクト利用量が増加したうえ、北東アジアや中華圏で新規顧客の獲得が進み、4四半期ぶりの最高益更新を果たした。為替影響が改善したこともプラスに働いた。同時に発表した24年12月期の税引き前利益は前期比88.4%増の20億円と3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3076> あいHD 193 8409 2873 45.6 15800 10848 8.9
<2820> やまみ 108 861 413 88.7 2002 1061 21.7
<1870> 矢作建 99.2 7591 3811 21.3 9500 7829 10.2
<4180> Appier 89.3 634 335 88.4 2003 1063 99.2 *
<8630> SOMPO 85.4 251359 135578 42.9 451000 315512 8.8
<3923> ラクス 71.5 1861 1085 39.8 5424 3881 94.3
<2708> 久世 69.4 930 549 92.2 1730 900 7.1
<7133> ヒュウガプラ 65.8 267 161 31.1 730 557 20.6
<7686> カクヤスG 65.5 1304 788 60.6 2900 1806 9.6
<3431> 宮地エンジ 55.1 3700 2385 16.8 7000 5992 14.0
<2226> コイケヤ 49.0 1396 937 82.6 3300 1807 21.4
<4074> ラキール 45.7 357 245 28.3 1034 806 19.3
<2813> 和弘食品 45.4 522 359 43.9 1489 1035 8.5
<4051> GMO-FG 37.6 483 351 25.0 1392 1114 102
<6637> 寺崎電気 34.4 2021 1504 16.7 4480 3840 9.3
<7059> コプロHD 33.5 670 502 30.6 2115 1619 24.3
<6564> ミダックHD 32.6 1077 812 18.7 3196 2692 26.9
<7202> いすゞ 32.3 112239 84815 11.2 300000 269872 9.5
<8766> 東京海上 30.9 313866 239829 44.5 820000 567413 12.9
<8725> MS&AD 28.6 255166 198360 2.4 400000 390499 14.1
<1786> オリエン白石 28.6 2690 2092 9.9 6000 5460 11.5
<9229> サンウェルズ 27.8 823 644 140 2738 1140 42.0
<3561> 力の源HD 26.9 1025 808 40.0 3250 2321 19.6
<7374> コンフインタ 25.7 333 265 14.9 1065 927 14.1
<4168> ヤプリ 25.0 90 72 93.3 491 254 34.4
<4475> HENNGE 24.4 377 303 32.5 945 713 83.4
<2004> 昭和産 23.5 5579 4516 57.5 16000 10160 9.5
<7254> ユニバンス 23.1 1389 1128 6.5 3500 3285 6.9
<3979> うるる 23.1 336 273 199 1280 428 14.5
<3096> オーシャンシ 22.0 759 622 28.5 2040 1587 8.0
<2933> 紀文食品 21.0 3808 3147 18.4 4020 3396 10.5
<8704> トレイダーズ 20.5 1907 1582 7.2 4000 3730 5.6
<8279> ヤオコー 20.4 12314 10229 0.01 25600 25597 19.5
<2160> ジーエヌアイ 20.4 6236 5181 23.3 15552 12612 21.4 *
※ 2023年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。通期の経常利益予想が1億円未満の企業は除いた。
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