スペースシャワーネットワーク---3Q累計で2ケタ増収増益を維持
スペースシャワーネットワーク<4838>は13日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比11.0%増の125.87億円、営業利益が同299.0%増の6.69億円、経常利益が同87.6%増の6.64億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同54.7%増の4.02億円となった。
メディア セグメントの売上高は前年同期比15.2%減の31.08億円、セグメント利益(経常利益)は同44.6%減の1.87億円となった。有料放送事業において、番組販売売上が減少したことなどにより、前年同期比で減収減益となった。映像制作事業においても、ミュージックビデオの制作案件等の受注減少により、前年同期比で減収減益となった。
ライブ・コンテンツ セグメント売上高は同32.1%増の58.46億円、セグメント利益(経常利益)は同370.6%増の5.36億円となった。ライブハウス事業やエンターテイメントカフェ事業など店舗ビジネスにおいては、コロナ禍からの回復が続いたことにより、前年同期比で増収増益となった。また、イベント事業においては、当第3四半期に開催した新たなライブ・イベントの立ち上げに伴うコスト増があったものの、第1四半期に開催した国内最大規模のヒップホップフェスティバル「POP YOURS」のチケット完売となる約3万人動員や、第2四半期に開催の「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2023」の全日程・全券種完売による約8万人動員の達成などにより、前年同期比で増収増益となった。
ソリューション セグメントの売上高は同11.9%増の36.32億円、セグメント損失(経常損失)は0.55億円(前年同期は1.04億円の損失)となった。ディストリビューション事業において、受託契約のあったヒットアーティストの移籍に伴い、当第3四半期は音楽配信売上が減少したものの、第2四半期累計期間の音楽配信売上の好調な推移や、ファンクラブ事業における有料会員数の増加とEC/MD事業における大型案件の獲得により、前年同期比で増収増益となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.2%増の166.50億円、営業利益が同261.3%増の5.54億円、経常利益が同6.5%増の6.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.5%増の3.74億円とする期初計画を据え置いており、2024年1月26日開示の「本社移転」に伴う業績影響については現在精査中としている。
《SO》
提供:フィスコ