平山ホールディングス---2Qは2ケタ増収増益、全事業分野が2ケタ増収に
平山ホールディングス<7781>は14日、2024年6月期第2四半期(23年7月-12月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比12.1%増の176.85億円、営業利益は同15.3%増の6.74億円、経常利益は同15.0%増の7.08億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同15.9%増の4.51億円となった。
インソーシング・派遣事業の売上高は前年同期比11.5%増の142.13億円、セグメント利益は同1.8%増の8.86億円となった。自動車関連分野と農機具・小型建機関連分野において当第2四半期連結累計期間には生産が継続して回復し業績を牽引した。また、食品関連及び医療機器関連は、引き続き底堅く推移した。物流関連、航空・ホテル関連、流通ストア・コンビニ関連等においては、インバウンドの活況により引き続き旺盛な需要があり、既存取引先からの追加発注のみならず新規受注も好調であった。注力業種として新規受注した半導体関連についても、緩やかな回復ながら増収に寄与した。
技術者派遣事業の売上高は前年同期比14.4%増の14.93億円、セグメント利益は同160.5%増の0.95億円となった。主要顧客である大手製造業の一部で中長期を見据えた技術開発投資の持ち直しが見られ、電子機器の組み込みソフトウェアや半導体関連・生産設備関連の技術者を中心に、同グループの受注は回復基調となった。研修センターでの経験者へのステップアップ研修や顧客ニーズに対応したオーダー研修の実施が高単価案件への配置に寄与し、収益に貢献している。また、AI等の新規分野において新たに取引が開始され、収益の増加に寄与した。
海外事業の売上高は前年同期比13.1%増の14.37億円、セグメント利益は同27.0%増の0.47億円となった。主力のタイにおいて、製造業生産指数(MPI)が、2022年10~12月期は前年同四半期比6.0%減、2023年1~3月期は前年同四半期比3.7%減、2023年4~6月期は前年同四半期比5.5%減、2023年7~9月期は前年同四半期比6.3%減となり停滞している。このような環境の下、タイにおける同グループの派遣従業員数は、2023年9月時点で2,737名(前年同月比10.3%減)となったが、高単価顧客の増員が確保できたことで増収となった。
その他事業の売上高は前年同期比20.8%増の5.39億円、セグメント利益は同90.3%増の1.22億円となった。国内の現場改善に係るコンサルティング及び海外からの研修案件が増加した。また、生産性向上のAIソリューション開発に加えて、国内に生産回帰しようとする顧客に対する工場立ち上げ支援のコンサルティング案件が増加した。
2024年6月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比8.3%増の343.00億円、営業利益は同34.3%増の12.00億円、経常利益は同25.5%増の11.90億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同27.5%増の7.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ