ファインデックス---23年12月期は2ケタ増収増益、期末配当金の増配を発表
ファインデックス<3649>は13日、2023年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比14.3%増の51.91億円、営業利益が同45.5%増の14.96億円、経常利益が同44.7%増の15.27億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同46.5%増の10.59億円となった。
医療ビジネスの売上高は前年同期比13.4%増の49.35億円、営業利益は同28.3%増の16.25億円となった。大型導入案件が順調に進んでいるほか、パッケージ製品の販売も堅調に推移している。また2023年1月に創設したコンサルティング部が大規模な継続案件を受注し、順調に立ち上がっている。当年度において病院案件45件、診療所案件109件の新規導入・追加導入及びシステム更新を実施した。2023年11月には専門病院・クリニックを対象に、診療情報のバックアップデータや、施設で保管したい資料等のデータをより安全なクラウドストレージに保存し、運用するサービス「クラウドバックアップサービス」の提供を開始した。インドにおける画像ファイリングシステム「Claio」の販売については、現地での販売を統括する予定の豊田通商<8015>と、販売価格や開始時期の詳細を協議している。
公共ビジネスの売上高は同54.5%増の1.87億円、営業利益は0.41億円(前年同期は0.33億円の損失)となった。自治体向けパッケージについては、サービス開始以来のパッケージの稼働数は累計26件となった。また2024年度上半期に検収予定の大規模自治体や独立行政法人、国立大学法人への導入が5件進行中となっている。医療機関のバックオフィス業務に特化した医療機関向けパッケージについては、2022年度より既存ユーザーである大規模・中規模病院をメインターゲットに販売拡充が進んだ。サービス開始以来の導入数は累計で6件、2023年の新規受注実績は5件にのぼり、2024年の春までに3件の稼働開始が確定している。
ヘルステックビジネスの売上高は同1.2%減の0.68億円、営業損失は1.70億円(同2.05億円の損失)となった。前年同期と比べ、EMC Healthcareが連結範囲から除外された影響で売上高は僅かに減少したが、同様の理由により経費負担が減少し、損失額も縮小した。当年度においては、国内医療機関への視線分析型視野計「GAP」のデモンストレーションや販売を行うとともに、健診施設へ向けては豊田通商との協業で「GAP-screener」の販売を進めており、これら製品の2023年度中の国内出荷台数は14台となった。海外展開に向けた取り組みでは、販売代理店であるレクザムを通じて12月1日よりEU・中東、北アフリカ一部地域へ、初期ロットとして46台の出荷を開始した。今後はレクザムのOEM製品として「FIELDNavigator」の名称で、約50ヵ国にて販売される。なお、インドやインドネシアでの薬事承認取得への準備も、段階的に進めている。
2024年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比11.4%増の57.82億円、営業利益が同5.2%増の15.74億円、経常利益が同4.2%増の15.91億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.6%増の10.97億円を見込んでいる。
当年度の期末の普通配当については、経営成績、財政状態及び今後の事業展開等を勘案し、直近の配当予想から2.00円増配し、1株当たり9.00円とすることを発表した。これにより、年間配当は中間配当4.00円と合わせて13.00円となる。
《SO》
提供:フィスコ