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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8714 池田泉州HD

東証P
366円
前日比
0
0.00%
PTS
365.4円
11:21 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.0 0.42 4.10 10.31
時価総額 1,028億円
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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】決算発表一巡で改めて業績相場の色彩強まる


決算発表一巡で改めて業績相場の色彩強まる

●日経平均は約34年ぶりに節目の3万7000円台回復

 足もとで3万6000円処で膠着を続けていた日経平均株価は、8日に700円を超す急反騰を演じ、9日には1990年2月以来、約34年ぶりに一時節目の3万7000円台を回復した。決算発表が本格化するなか、米テクノロジー企業の良好な決算が支援材料となり、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさ株が相場を牽引する格好だった。

 ただし、決算を手掛かりとした個別物色の他は、インデックスに絡んだ商いが中心であり、8日、9日ともに東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が過半数を占めていた。引き続きインデックスに絡んだ商いの影響を受けやすいだろうが、来週で決算発表が一巡することで、改めて業績を手掛かりとした物色に広がりが見られそうだ。

●活躍が期待される「注目5銘柄」

◆ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> [東証P]
2月6日、2024年3月期の連結営業利益を従来予想の370億円から420億円に上方修正し、年間配当も従来計画の50円から60円に増額した。原料・エネルギー価格などのコスト増に対し販売価格是正の取り組みを着実に進めたほか、社会インフラ分野における蓄電用リチウムイオン電池の需要の高まりなどが業績を押し上げた。株価は決算評価により翌7日に窓を空けて急騰し、200日移動平均線を突破。その後も上昇基調を継続しており、昨年8月高値の2932.5円が射程に入ってきた。

◆ブレインパッド <3655> [東証P]
2月9日に決算を発表、2024年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結営業利益は前年同期比46%増の6億1600万円で着地した。この決算発表に先立って5日に、通期の連結営業利益を従来予想の11億円から13億~14億円の予想レンジへと上方修正を行っている。個々のプロジェクト収支の改善活動など利益マネジメントの強化に加え、プロフェッショナルサービス事業の有償稼働率が上昇傾向にあり、利益率が改善。また、先行投資は、下期の売上増により創出される営業利益の増加の範囲内で行う予定としている。株価は上向きで推移する13週線を支持線とした上昇トレンドを継続。2021年11月高値の2393円を起点とする調整トレンドからの本格転換が意識される。

◆住友電気工業 <5802> [東証P]
2月5日、2024年3月期の連結営業利益を従来予想の2000億円から2150億円に上方修正し、年間配当も従来計画の50円から62円に増額した。半導体など部品供給不足の緩和を背景に自動車生産が回復したことにより、ワイヤーハーネスや自動車電装部品、防振ゴムの需要が増加。また、環境エネルギー関連事業では、電力ケーブルや電動車向けのモーター用平角巻線の販売が伸びた。株価は強いトレンドを継続しており、2006年以降、上値抵抗として意識されていた2000円処を上放れてきており、2000年11月に付けた上場来高値2295円が視野に入ってきた。

◆ストライク <6196> [東証P]
1月30日に発表した2024年9月期第1四半期(10-12月)の営業利益(非連結)は前年同期比2.4倍の13億4500万円に拡大した。経営者の高齢化の進展を背景に、中小企業が第三者へ事業承継を行うケースが増加しており、M&A市場は中長期的に拡大傾向にある。2023年12月1日には南九州税理士協同組合と業務提携を締結。これにより、税理士協同組合など提携先は全国17団体、提携先会員総数は6万人以上のネットワークに拡大した。株価は2023年8月安値の2814円で底を打ち、上向きで推移する13週を支持線に強いトレンドを形成している。2023年1月高値4940円の突破により、2021年11月高値の6100円が次のターゲットとして意識されてこよう。

◆マクアケ <4479> [東証G]
1月30日に発表した2024年9月期第1四半期(10-12月)の営業損益(非連結)は1600万円の赤字(前年同期は1億8600万円の赤字)に赤字幅が縮小した。応援購入総額、売上高ともに計画通りの進捗となったほか、販管費のコントロール継続が寄与した。2月1日には池田泉州ホールディングス <8714> [東証P]による日本初の法人向けデジタルバンク事業に参画すると発表し、翌2日にはこれが好感されてストップ高を演じている。株価は2022年以降、ボトム圏での推移を継続しているが、足もとでは昨年12月安値の590円を底にリバウンドを見せている。25日線突破から75日線を支持線に変えてきており、ボトム圏からの上放れに期待したい。

(2024年2月9日 記)

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