２９日の米株式市場の概況、金利低下を支援材料にＮＹダウは連日で最高値更新

　２９日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比２２４．０２ドル高の３万８３３３．４５ドルと３日続伸し、過去最高値を連日で更新した。米財務省が１～３月期の借入額の見通しを下方修正したことを受け、債券需給に対する楽観的な見方が広がり、米長期金利が低下した。これが株式相場の支援材料となり、ハイテク株などへの買いを誘った。

　ビザ<V>やウォルト・ディズニー<DIS>が上昇。ビルダーズ・ファーストソース<BLDR>が堅調に推移し、ズィム・インテグレイティッド・シッピング・サービシズ<ZIM>とアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド<ADM>、ＲＥＶグループ<REVG>が大幅高となった。半面、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>が冴えない動きとなり、フェデックス<FDX>が軟調だった。

　ナスダック総合株価指数は１７２．６８１ポイント高の１万５６２８．０４５と反発し、２年ぶりの高値水準で取引を終了した。エヌビディア<NVDA>やマイクロソフト<MSFT>、メタ・プラットフォームズ<META>が買われ、ソーファイ・テクノロジーズ<SOFI>とＣ４セラピューティクス<CCCC>が急伸。ウエスタンデジタル<WDC>が高く、テスラ<TSLA>が下値を切り上げた。一方、アイロボット<IRBT>が急落。アップル<AAPL>は小幅安で終えた。

出所：MINKABU PRESS