今週のマーケット展望「日経平均予想は34700~36400円」マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。
日経平均は今朝、先週つけた取引時間中の昨年来高値3万5839円を上回り、バブル崩壊後の最高値を更新しました。1990年2月以来、約34年ぶりの高値水準となっています。
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、1月15 日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
まず広木さんは、先週の日経平均について、『3連休明けの4営業日で約2,200円上げた』とした上で、『金曜日には三つ目の窓を空けて上放れた後、結局大引けは寄り引け同値の十字足となった。下方転換の典型的なシグナルである。日経平均こそ十字足だが、東京エレクはじめ直近の相場のけん引役だった大型株には長い陰線を引いて終わったものが目立つ。先週末の引け味は芳しくなかった。さすがに今週は調整色が色濃くなりそうだ』と言及しています。
ただ、『上昇一服となるだけで、それほど深い押しは入れないだろう』ともみているようで、『仮に大きく下げる場面があれば買いそびれた向きの押し目が入ると思われ、波乱はあっても一時的にとどまり、基本は底堅い展開と予想する』としています。
そんな中、『先週の当欄で述べた通り、週明け15日に東証が「資本コストや株価を意識した経営」の要請に取り組んでいる企業の名前を公表する』として、『それに対する市場の反応が興味深い』と広木さんは注目しています。
今週の経済指標については、『日本国内では、16日に企業物価指数、18日に機械受注、鉱工業生産(確報値)、19日に消費者物価指数が発表される。海外では、17日が中国の重要指標発表の集中日だ。10-12月期GDPをはじめ小売売上高や鉱工業生産などが発表される』とスケジュールを伝えています。
米国の経済指標については、『16日にニューヨーク連銀製造業景気指数、17日に小売売上高、地区連銀経済報告(ベージュブック)、18日にフィラデルフィア連銀製造業景況観指数、などのほか20日にはミシガン大学消費者信頼感指数、中古住宅販売件数が公表される』と伝えています。
注目の決算については、『今週は主だった決算発表は少ないが、18日のTSMC(TSM)の決算発表が注目される。言うまでもなく、その内容次第で半導体関連株の動向が左右されるからだ』としています。
もう一つ、『先週末12日に決算を発表した安川電機<6506>の株価反応にも注目したい』として、『2023年3~11月期の純利益は前年同期比6%減だったが、それは不動産売却益などが無くなった特殊要因によるもの。ロボットなど主力事業は増益だった。日経新聞は「収益の先行指標となる受注には底入れ感も出ている」と報じているが、中国事業の不振との綱引きで株価がどう動くか見極めたい。市場全体のセンチメントを測るバロメーターにもなるだろう』と見解を述べています。
最後に、日経平均の今週の予想レンジは『3万4700円~3万6400円』としました。
参考にしてみてくださいね。
山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 山崎みほ
《CS》
提供:フィスコ