フォーシーズ Research Memo(8):株主優待の見直しや株主管理のDX化により株主との対話を強化
■株主還元策
フォーシーズHD<3726>は、安定的な配当の維持継続を念頭に置きながら、業績を勘案して適切な額を還元することを配当政策とし、経営の最重要課題の1つとしている。2023年9月期の配当については見送りとしたが、財務基盤の強化及び今後の持続的成長のための内部留保の充実を図りつつ、適切な利益還元策を検討し実施する方針を掲げている。中期経営計画でも株価向上や配当の実行に注力し、2030年に株価を3,500円まで向上させ、将来的な復配を目指すとしている。
一方で、投資家の投資方針に応じて株主優待の充実に注力している。2022年6月には、株主との対話強化及び株主管理のDX化を目的として「フォーシーズHDプレミアム優待倶楽部」を導入した。株主が登録したデータベースを積極的に活用し、IR情報を随時配信するなど対話強化を図る。また、2023年7月には株主優待の見直しを実施。同社商品や事業内容の理解促進を目的に、投資額に応じた還元内容の見直しを行うとともに、これまでの保有単元区分である1単元(100株)、3単元(300株)、5単元(500株)、10単元(1,000株)に加え、新たに2単元(200株)、7単元(700株)を新設した。株主管理の電子化や株主優待の見直しによって、より効率的で効果的な市場との対話の実現、企業価値向上や事業の拡大が図られると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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提供:フィスコ