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2918 わらべ日洋

東証P
1,982円
前日比
-11
-0.55%
PTS
1,990円
17:25 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.3 0.60 4.54 56.42
時価総額 349億円
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24年相場の主役、青空圏翔ける「上場来高値」妙味株を徹底マークせよ <株探トップ特集>


―成長性評価で新時代を切り拓く、日経平均最高値を視野に相場の牽引役に浮上―

 2024年相場が始まった。新年の日経平均株価は、23年の大幅高を背景に1989年につけた最高値(3万8915円)の更新も視野に入れた展開が予想されている。そんななか、市場の注目を集めているのが「上場来高値」更新銘柄だ。昨年は高い成長性や割安さが評価され上場来高値銘柄が続出した。上場来高値銘柄は、成長性が評価されるとともに、戻り売りの懸念がなく青空圏での一段高期待が強い。最高値銘柄が新年相場を牽引しそうだ。

●24年は日経平均最高値視野で上場来高値銘柄に注目

 9日の日経平均株価は、3連休前の5日終値に比べ385円高の3万3763円で取引を終えた。昨年7月高値(3万3753円)を更新し1990年3月以来、33年10カ月ぶりの高値圏に上昇、24年相場は順調なスタートを切った。日経平均株価の23年の年間上昇率は28.2%とアベノミクスに沸いた13年(56.7%)に続く上昇を記録。米国の金利低下とソフトランディングによるゴルディロックス(適温)相場に対する期待も強まるなか、「新年は1989年の最高値更新もあり得る」(市場関係者)と期待する声が強まっている。

 昨年の株式相場の特徴は、東証プライム市場に上場する大型株を中心としたバリュー株が海外投資家の買いで大きく買い上げられたことだ。また、半導体市況の底打ち期待を背景に主要な半導体関連株なども人気化し、このなか上場来高値を更新する銘柄が続出した。

●脱デフレで食品株など見直し、半導体などグロース株も

 例えば、昨年に大きく買い上げられたバリュー株として「食品株」が挙げられる。味の素 <2802> [東証P]の株価は8月に6178円まで上昇し最高値を更新。山崎製パン <2212> [東証P]も12月に3435円に買われ18年につけた最高値(3075円)を4年半ぶりに塗り替えた。日清食品ホールディングス <2897> [東証P]や東洋水産 <2875> [東証P]、ニチレイ <2871> [東証P]、わらべや日洋ホールディングス <2918> [東証P]などの銘柄が上場来高値に買われた。食品価格の値上げが続き、「脱デフレ」に向けた象徴セクターとして投資家の高い人気を集めた。

 また、日本の製造業を代表する企業である日立製作所 <6501> [東証P]が8月末に1988年につけた上場来高値を35年ぶりに更新したことも高い関心を集めた。日立は事業再編を進め、再成長に向かうことへの期待が高まっている。同社の最高値更新は日本株復活の象徴としても捉えられた。重電株では三菱電機 <6503> [東証P]も18年高値(2179円)に迫っている。

 為替の円安や半導体不足の解消を背景にトヨタ自動車 <7203> [東証P]やホンダ <7267> [東証P]といった大手自動車株も最高値に上昇、それに自部品のデンソー <6902> [東証P]も上場来高値を更新した。ハイテク株では、半導体関連株のレーザーテック <6920> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]などが最高値に買われた。生成AIの普及に伴う半導体需要の拡大期待が強い。更に、日本郵船 <9101> [東証P]や川崎汽船 <9107> [東証P]といったバリュー株も最高値に買われている。

 加えて好業績株を中心に中小型株にも上場来高値更新銘柄は続出している。24年は日経平均株価が最高値を視野に入れるなか最高値銘柄が相場を牽引しそうだ。以下では、24年に活躍が期待できる上場来高値銘柄を取り上げる。

●メック、アバール、テンポスHD、サンゲツなど注目

 メック <4971> [東証P]~電子基板向け中心の薬品会社。パッケージ基板向け銅表面粗化剤では世界トップ。密着向上剤は半導体パッケージ基板向けCZシリーズなどが伸びている。23年12月期は減益予想も今期に向け急回復が見込める。

 アバールデータ <6918> [東証S]~半導体製造装置向け制御装置の受託製品などに強み。24年3月期の単独営業利益は前期比9.3%増の26億2000万円と最高益見通し。年間配当も前期比72円増の317円と大幅増配見通し。株価は配当利回り4.7%前後の水準にある。

 オカダアイヨン <6294> [東証P]~同社は解体作業用機器の大手。油圧ショベルの先端に取り付けるアタッチメントでトップ。国内で建築から40年以上がたつ建造物解体需要が本格化するのはこれからだ。

 任天堂 <7974> [東証P]~新年は主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の後継モデルに対する期待が高まる。株価は昨年12月末に07年高値を16年ぶりに更新。新NISAの投資対象としても期待が高まっている。

 京成電鉄 <9009> [東証P]~中間決算で24年3月期利益予想を増額修正。オリエンタルランド(OLC) <4661> [東証P]の筆頭株主で、英ファンド、パリサー・キャピタルがOLC株の売却を提案していると伝えられており、今後の展開が注目されている。

 テンポスホールディングス <2751> [東証S]~主力の中古厨房機器販売がコロナ禍からの回復もあり堅調。中小飲食店の出店増が追い風に働く。24年4月期の連結営業利益は29億3000万円(前期比31.9%増)と好調で最高益更新の見込み。

 サンゲツ <8130> [東証P]~インテリア商社最大手で壁紙ではトップ。北米事業の黒字化も寄与し、24年3月期業績予想は上方修正。今期配当は前期比30円増の年135円の予定。配当利回りは4%台と高く割安感が強い。

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