貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8306 三菱UFJ

東証P
1,825.5円
前日比
+0.5
+0.03%
PTS
1,825円
13:32 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.2 1.04 3.29 7.62
時価総額 225,225億円
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杉村富生が斬る!辰年「有望株!」 <新春お年玉企画>


「2024年相場を展望する!基本的には明るい展開に!」

●好パフォーマンスの辰年、突っ込む場面あれば好機に!

 2024年相場はどんな展開になるのだろうか。トレンド的には問題がない。日経平均株価は1989年12月29日の史上最高値(3万8915円)を奪回するだろう。

 九星気学では三碧木星、干支は甲辰(きのえたつ)である。木は経済成長を意味する。方角は東(辰は東南東)だ。季節は春(4月)、若葉が繁る。古い秩序は破壊され、新しい時代の到来となる。

 辰年のパフォーマンスは良い。戦後の干支別の騰落率をみると、1位(平均28.0%上昇)となっている。2024年相場は2023年同様、期待できる。

 ただし、リスク要因は存在する。地政学上のリスクに加え、アメリカ大統領選挙(トランプ氏が優勢)、国内政治の混乱、自然災害の多発(異常気象、地震、噴火)、円高圧力などだ。為替は輸出関連企業の想定レート1ドル=135円67銭を目指すことになろう。

 半面、外国人は早い段階にドル建て日経平均株価の直近高値(2021年2月16日の288.97ドル)を上回ってくると予想されているため、投資意欲が高まるのは間違いない。このタイミングでは値上がり益と為替差益が狙える。

 投資環境は良好だ。日本再興戦略の成果に加え、経営者の意識が変わった。賃上げ、増配、自社株買い、M&A、株式分割などの活発化が好例だろう。さらに、日本経済を支える製造業の国内回帰、新工場の建設ラッシュ、インバウンドの復調がある。

 いずれにせよ、一本調子の上昇は考えにくい。特に、機関投資家の行動パターンを読むと、年初、3月、6月、9~10月、年末は要警戒だ。もちろん、そこは突っ込み買いのチャンスとなろう。だからこそ、リスクマネジメント(現金ポジションの調整)が重要となる。

●金利上昇・円高メリット、収益一変の銘柄などに注目

 物色面はどうか。前提条件として日銀は4~6月にYCC(イールドカーブ・コントロール→長短金利操作)を撤廃、マイナス金利政策を解除するだろう。一方、FRB(米連邦準備制度理事会)、ECB(欧州中央銀行)は3~6月に利下げに踏み切る、と予想されている。

 この結果、日本の金利は上昇し、円高圧力が強まるのは避けられない。金利上昇(利ザヤ拡大)のメリットを受けるのは銀行株だ。本命は三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]だが、肥後銀行と鹿児島銀行が母体の九州フィナンシャルグループ <7180> [東証P]に注目したいと思う。

 円高関連ではパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]を取り上げたい。「ドン・キホーテ」が外国人観光客に人気だ。売り場の目立つところにスーツケースがある。「入れ物をついでに買って」ということか。

 タックスロス・セリングのターゲットになったゲームカード・ジョイコホールディングス <6249> [東証S]、スマサポ <9342> [東証G]は戻りに転じるだろう。この動きは新春相場の“定番”である。

 業態変貌、収益構造一変の銘柄は2024年の年間を通じて買われるだろう。製紙→電子材料にシフトしている巴川コーポレーション <3878> [東証S]、日本と同じ左側通行のニュージーランド、オーストラリアを攻めている中古車輸出のオプティマスグループ <9268> [東証S]など。

 44兆円といわれる隠れ資産(家庭に眠る貴金属、ブランド品)の流動化がビジネスチャンスにつながるコメ兵ホールディングス <2780> [東証S]、電子部品の品質検査を行っているクオルテック <9165> [東証G]は時代の流れに乗る銘柄だろう。

◆杉村氏のお薦め「2024年ポートフォリオ10銘柄」

○日本M&Aセンターホールディングス <2127> [東証P]
○コメ兵ホールディングス <2780> [東証S]
○巴川コーポレーション <3878> [東証S]
○ロココ <5868> [東証S]
○ゲームカード・ジョイコホールディングス <6249> [東証S]
○九州フィナンシャルグループ <7180> [東証P]
○パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]
○クオルテック <9165> [東証G]
○オプティマスグループ <9268> [東証S]
○スマサポ <9342> [東証G]

●辰年の主な出来事(国際的な事件、社会インフラ整備の案件が多いのが特徴)
 アメリカの大統領選挙、オリンピックと重なる!
・1868年 明治維新
・1880年 学問のすすめ(福沢諭吉)
・1904年 日露戦争
・1940年 日独伊3国同盟(第二次世界大戦)
・1952年 サンフランシスコ講和条約、日米安保条約
・1964年 東海道新幹線、東京オリンピック、証券不況(共同証券)
・1988年 青函トンネル、瀬戸大橋、株価指数先物取引
・2000年 銀行初の持ち株会社(みずほFG)、三宅島噴火、ゼロ金利政策解除
・2012年 東京スカイツリー、東京丸の内駅舎復元、新東名高速道路、圏央道、安倍政権(アベノミクス)、山中教授にノーベル賞

2023年12月26日 記


★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。
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