利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第4弾 29社選出 <成長株特集>
本特集では、10月下旬から11月中旬までの決算集中期間に配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。
最終回の第4弾は、第1弾配信の17日時点で時価総額が50億円以上200億円未満の銘柄を対象に、23年7-9月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、23年7-9月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も最高益見通しを示している29社を選び出し、7-9月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、アルメディオ <7859> [東証S]。23年7-9月期(第2四半期)は中国で太陽光発電パネル製造用の拡散炉用ヒーターモジュールの販売が大きく伸び、経常利益は8.6億円(前年同期比3.5倍)に急拡大して着地。実に75四半期ぶりに四半期ベースの最高益更新を果たした。業績好調に伴い、24年3月期通期の同利益予想を従来の6億円→26億円に大幅上方修正し、19期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。併せて、中期経営計画を上方修正したことも評価され、株価は11月20日に1060円と約17年10ヵ月ぶりの高値圏に浮上する場面があった。
2位のフレクト <4414> [東証G]はセールスフォースを中心とするクラウドサービスを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)支援ビジネスを展開するマルチクラウド・インテグレーター。7-9月期(第2四半期)は企業の旺盛なデジタル投資ニーズを背景に、新規顧客の獲得と既存顧客の取引拡大が進んだ。また、前期に発生した不採算プロジェクトの収束によって採算も改善し、経常利益は2億円と前年同期比2.8倍に膨らんだ。
3位に入ったヌーラボ <5033> [東証G]は今年1月に実施した主力のプロジェクト管理ツール「Backlog」の料金改定に伴う契約単価の上昇が継続し、7-9月期(第2四半期)は2四半期連続で経常利益の過去最高益を達成した。併せて、24年3月期通期の同利益を従来予想の2.1億円→3.2億円に大幅上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
4位の日本コンピュータ・ダイナミクス <4783> [東証S]はシステム開発事業で保険会社や製造業の開発案件における業務領域が拡大したほか、パーキングシステム事業ではコロナ規制の緩和や値上げ効果によって駐輪場利用料収入が大幅に増加し、7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期比2.1倍の6.4億円と大きな伸びを示した。
続く5位の松屋アールアンドディ <7317> [東証G]はメディカルヘルスケア事業で血圧計腕帯が中国のロックダウンや半導体不足の影響から回復し受注数量が増加したほか、エアバッグの新規取引先向け量産開始などでセイフティシステム事業の収益が改善した。また、為替の円安進行も追い風となり、売上高22.3億円(前年同期比55.5%増)、経常利益4億円(同3.5倍)と業績高変化を遂げた。
14位にリストアップされたランドコンピュータ <3924> [東証P]はシステムインテグレーション・サービスで金融分野や公共分野のシステム開発案件が増勢だったほか、成長戦略の柱に位置づけるパッケージベースSI・サービスではSAP関連や会計パッケージ分野が大きく伸びた。また、高付加価値ビジネスへのシフトで利益率も改善し、7-9月期(第2四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を記録した。好調な業績を踏まえ、24年3月期通期の業績予想と配当計画を上方修正したことも評価され、株価は青空圏を舞う展開となっている。
27位にリスト入りしたヤマックス <5285> [東証S]の7-9月期(第2四半期)は、第3四半期以降に予定していた土木用の高付加価値製品が前倒しで売上計上されたことに加え、値上げ効果や徹底した工場生産量の平準化による原価低減も奏功し、経常利益の最高益を26四半期ぶりに更新した。併せて、24年3月期通期の経常利益予想を31期ぶり最高益見通しに大幅上方修正するとともに、期末一括配当も従来予想の20円から30円へ引き上げた。株価は12月18日に上場来高値を約27年11ヵ月ぶりに塗り替えている。
●利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 29社選出 (時価総額2000億円以上の銘柄)
・〔第2弾〕 31社選出 (時価総額500億~2000億円の銘柄)
・〔第3弾〕 32社選出 (時価総額200億~500億円の銘柄)
も併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 7-9月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7859> アルメディオ 135 866 368 139 2608 1090 9.9
<4414> フレクト 78.3 205 115 115 547 255 35.9
<5033> ヌーラボ 44.3 140 97 97.6 324 164 26.6
<4783> 日ダイナミク 39.3 649 466 15.5 1400 1212 12.3
<7317> 松屋R&D 37.3 405 295 1.2 840 830 24.6
<7318> セレンHD 33.8 301 225 53.5 640 417 13.5
<7932> ニッピ 30.8 1086 830 37.9 3000 2176 8.4
<6294> オカアイヨン 30.8 934 714 35.1 2650 1961 10.9
<4752> 昭和システム 25.1 339 271 3.1 800 776 10.7
<4231> タイガポリ 22.1 1427 1169 21.4 3700 3047 7.3
<3963> シンクロ 17.1 287 245 13.9 1000 878 25.2
<1717> 明豊ファシリ 12.2 432 385 1.0 970 960 13.1
<6566> 要興業 11.5 514 461 0.2 1790 1786 10.8
<3924> ランドコンピ 10.6 523 473 32.1 1636 1238 14.9
<3979> うるる 10.1 273 248 199 1280 428 13.5
<2903> シノブフズ 9.9 710 646 20.8 2300 1904 7.6
<2970> グッドライフ 8.8 407 374 76.4 1000 567 9.9
<4493> サイバーセキ 8.0 175 162 35.4 535 395 55.8
<2987> タスキ 5.5 610 578 25.7 2800 2228 9.5
<2876> デルソーレ 4.9 496 473 20.2 1200 998 8.0
<7991> マミヤOP 4.3 1311 1257 21.1 4500 3715 3.9
<7191> イントラスト 4.0 516 496 29.2 2100 1625 13.9
<1384> ホクリヨウ 3.2 961 931 36.8 2313 1691 5.5
<6571> QBNHD 2.9 839 815 13.8 2264 1990 12.0 *
<3981> ビーグリー 2.7 526 512 9.8 1766 1608 7.9
<5204> 石塚硝 2.6 1681 1639 36.2 3800 2791 4.6
<5285> ヤマックス 1.9 493 484 9.0 1500 1376 10.5
<6392> ヤマダコーポ 1.0 713 706 0.2 2100 2095 6.2
<7374> コンフインタ 0.4 265 264 14.9 1065 927 14.1
※ 2022年9月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。23年7-9月期の経常利益が1億円未満の銘柄は除いた。
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。
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株探ニュース
最終回の第4弾は、第1弾配信の17日時点で時価総額が50億円以上200億円未満の銘柄を対象に、23年7-9月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、23年7-9月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も最高益見通しを示している29社を選び出し、7-9月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、アルメディオ <7859> [東証S]。23年7-9月期(第2四半期)は中国で太陽光発電パネル製造用の拡散炉用ヒーターモジュールの販売が大きく伸び、経常利益は8.6億円(前年同期比3.5倍)に急拡大して着地。実に75四半期ぶりに四半期ベースの最高益更新を果たした。業績好調に伴い、24年3月期通期の同利益予想を従来の6億円→26億円に大幅上方修正し、19期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。併せて、中期経営計画を上方修正したことも評価され、株価は11月20日に1060円と約17年10ヵ月ぶりの高値圏に浮上する場面があった。
2位のフレクト <4414> [東証G]はセールスフォースを中心とするクラウドサービスを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)支援ビジネスを展開するマルチクラウド・インテグレーター。7-9月期(第2四半期)は企業の旺盛なデジタル投資ニーズを背景に、新規顧客の獲得と既存顧客の取引拡大が進んだ。また、前期に発生した不採算プロジェクトの収束によって採算も改善し、経常利益は2億円と前年同期比2.8倍に膨らんだ。
3位に入ったヌーラボ <5033> [東証G]は今年1月に実施した主力のプロジェクト管理ツール「Backlog」の料金改定に伴う契約単価の上昇が継続し、7-9月期(第2四半期)は2四半期連続で経常利益の過去最高益を達成した。併せて、24年3月期通期の同利益を従来予想の2.1億円→3.2億円に大幅上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
4位の日本コンピュータ・ダイナミクス <4783> [東証S]はシステム開発事業で保険会社や製造業の開発案件における業務領域が拡大したほか、パーキングシステム事業ではコロナ規制の緩和や値上げ効果によって駐輪場利用料収入が大幅に増加し、7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期比2.1倍の6.4億円と大きな伸びを示した。
続く5位の松屋アールアンドディ <7317> [東証G]はメディカルヘルスケア事業で血圧計腕帯が中国のロックダウンや半導体不足の影響から回復し受注数量が増加したほか、エアバッグの新規取引先向け量産開始などでセイフティシステム事業の収益が改善した。また、為替の円安進行も追い風となり、売上高22.3億円(前年同期比55.5%増)、経常利益4億円(同3.5倍)と業績高変化を遂げた。
14位にリストアップされたランドコンピュータ <3924> [東証P]はシステムインテグレーション・サービスで金融分野や公共分野のシステム開発案件が増勢だったほか、成長戦略の柱に位置づけるパッケージベースSI・サービスではSAP関連や会計パッケージ分野が大きく伸びた。また、高付加価値ビジネスへのシフトで利益率も改善し、7-9月期(第2四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を記録した。好調な業績を踏まえ、24年3月期通期の業績予想と配当計画を上方修正したことも評価され、株価は青空圏を舞う展開となっている。
27位にリスト入りしたヤマックス <5285> [東証S]の7-9月期(第2四半期)は、第3四半期以降に予定していた土木用の高付加価値製品が前倒しで売上計上されたことに加え、値上げ効果や徹底した工場生産量の平準化による原価低減も奏功し、経常利益の最高益を26四半期ぶりに更新した。併せて、24年3月期通期の経常利益予想を31期ぶり最高益見通しに大幅上方修正するとともに、期末一括配当も従来予想の20円から30円へ引き上げた。株価は12月18日に上場来高値を約27年11ヵ月ぶりに塗り替えている。
●利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 29社選出 (時価総額2000億円以上の銘柄)
・〔第2弾〕 31社選出 (時価総額500億~2000億円の銘柄)
・〔第3弾〕 32社選出 (時価総額200億~500億円の銘柄)
も併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 7-9月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7859> アルメディオ 135 866 368 139 2608 1090 9.9
<4414> フレクト 78.3 205 115 115 547 255 35.9
<5033> ヌーラボ 44.3 140 97 97.6 324 164 26.6
<4783> 日ダイナミク 39.3 649 466 15.5 1400 1212 12.3
<7317> 松屋R&D 37.3 405 295 1.2 840 830 24.6
<7318> セレンHD 33.8 301 225 53.5 640 417 13.5
<7932> ニッピ 30.8 1086 830 37.9 3000 2176 8.4
<6294> オカアイヨン 30.8 934 714 35.1 2650 1961 10.9
<4752> 昭和システム 25.1 339 271 3.1 800 776 10.7
<4231> タイガポリ 22.1 1427 1169 21.4 3700 3047 7.3
<3963> シンクロ 17.1 287 245 13.9 1000 878 25.2
<1717> 明豊ファシリ 12.2 432 385 1.0 970 960 13.1
<6566> 要興業 11.5 514 461 0.2 1790 1786 10.8
<3924> ランドコンピ 10.6 523 473 32.1 1636 1238 14.9
<3979> うるる 10.1 273 248 199 1280 428 13.5
<2903> シノブフズ 9.9 710 646 20.8 2300 1904 7.6
<2970> グッドライフ 8.8 407 374 76.4 1000 567 9.9
<4493> サイバーセキ 8.0 175 162 35.4 535 395 55.8
<2987> タスキ 5.5 610 578 25.7 2800 2228 9.5
<2876> デルソーレ 4.9 496 473 20.2 1200 998 8.0
<7991> マミヤOP 4.3 1311 1257 21.1 4500 3715 3.9
<7191> イントラスト 4.0 516 496 29.2 2100 1625 13.9
<1384> ホクリヨウ 3.2 961 931 36.8 2313 1691 5.5
<6571> QBNHD 2.9 839 815 13.8 2264 1990 12.0 *
<3981> ビーグリー 2.7 526 512 9.8 1766 1608 7.9
<5204> 石塚硝 2.6 1681 1639 36.2 3800 2791 4.6
<5285> ヤマックス 1.9 493 484 9.0 1500 1376 10.5
<6392> ヤマダコーポ 1.0 713 706 0.2 2100 2095 6.2
<7374> コンフインタ 0.4 265 264 14.9 1065 927 14.1
※ 2022年9月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。23年7-9月期の経常利益が1億円未満の銘柄は除いた。
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。
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