テクマト Research Memo(12):2023年9月に同社初の統合報告書を発行
■株主還元策とサステナビリティの取り組み
2. サステナビリティの取り組み
テクマトリックス<3762>は2023年9月に財務と非財務情報を統合的に報告することを目的とした「統合報告書2023」を初めて発行し、同社コーポレートサイトにて公開した。同報告書は、中長期的な企業価値向上に向けた戦略や、サステナビリティ経営に対する取り組み及び数値目標、コーポレート・ガバナンスの考え方など、同社に対する理解を深めるうえで必要な情報が網羅されている。
同社は様々な社会課題や顧客ニーズについて、現在有する経営資本をベースに「先見性・目利き力」「専門性・技術力」「社会性・課題解決力」といった3つの強みを生かして対応し、各事業を拡大しながら企業価値並びに社会価値を高める価値創造モデルを構築しており、今後もこのモデルを循環させながら持続的な成長を目指す。
また、サステナビリティ経営への取り組みとしては、マテリアリティを「情報セキュリティ」「ダイバーシティと機会均等」「研修と教育」「気候変動に関する現状(リスクと機会)認識と将来目標」の4つのテーマに特定し、中期経営計画の戦略を実行することでマテリアリティに対する取り組みを確実に前進させるとともに、ESGの取り組みも強化する方針を打ち出している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ