クオールHD Research Memo(9):2026年12月期に売上高3,000億円、営業利益250億円を目指す
■中期業績目標と成長戦略
1. 中期業績目標
クオールホールディングス<3034>は第一三共エスファの株式21%を2024年4月に追加取得し、連結対象子会社に組み込む予定となっている。これに伴い、今回事業別の業績目標と成長戦略を発表した。保険薬局事業では「積極的な出店・M&A戦略」と「収益とコスト両面からの改善」に取り組み、売上成長率をコロナ禍前と同等以上となる年率5%以上の成長、並びに生産性の7%以上の向上により2026年3月期に売上高1,805億円、営業利益105億円を目指す。医療関連事業はM&Aによる規模拡大も進めながら売上高で2024年3月期比1.2倍増となる210億円、営業利益で1.7倍増の25億円を目指す。売上規模の拡大によって利益率も12%以上を維持することを目標に据えている。第一三共エスファについては、年率15%以上の売上成長により2026年3月期に売上高1,000億円、営業利益で140億円を目標に設定した。全社合計では2026年3月期に売上高3,000億円、営業利益250億円を目指す。医薬品の研究開発から製造販売、医療機関や薬局向けの人材サービス、患者向けの調剤薬局事業と医療全般にかかわる総合ヘルスケア企業へと進化し、グループシナジーを創出していくことで更なる成長を目指す戦略だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ