貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6501 日立製作所

東証P
3,821円
前日比
+71
+1.89%
PTS
3,826円
23:53 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
29.2 3.19 6.20
時価総額 177,163億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─売買益圧縮の"標的"にされた銘柄を狙う!


「売買益圧縮の“標的”にされた銘柄を狙う!」

●利食いの先送りは新春の波乱要因に!

 師走相場特有の荒っぽい展開となっている。ボラティリティ(株価変動率)が極端に高い。乱高下だ。インデックス、先物主導の動きである。NY市場ではウィンドウ・ドレッシング(利食いの玉は売らず、年末の基準価格を上昇させるために買う)、タックスロス・セリング(値下がりしている銘柄は課税額を減らすために売る)が行われている。

 これは東京市場も同じだろう。日経平均株価は1月4日の2万5661円(ザラバベース)を安値に、11月20日には3万3853円の高値まで急騰した。上昇幅は8192円、上昇率は31.9%となる。それだけに、多くの投資家が売買益を稼いだと思う。当然、利食いは先送りし、損出しを優先して課税額を圧縮する。

 いつもの行動ではないか。いまや、年末の恒例行事のようになっている。しかし、これが激しすぎると、年明けに逆のパターンが出現する。すなわち、機関投資家、個人ともに一斉に売りを出すのだ。これが1月第2週~3週まで続くことになる。急落だ。2023年の新春相場が基本的にそうだったじゃないか。

 しかし、そこは突っ込み買いのチャンスとなる。それと、現状ではタックスロス・セリングのターゲットになっている銘柄を静かに拾う戦術は有効だ。なにしろ、理不尽に売り叩かれている。ファンダメンタルズは悪くない。売買損を得る目的での売りだ。容赦がない。だが、2024年には大きな戻りが期待できる。

●やはり、主役はハイテク系セクター!

 具体的にはゲームカード・ジョイコホールディングス <6249> [東証S]、スマサポ <9342> [東証G]、オプティマスグループ <9268> [東証S]などが好例だろう。ゲームカード・ジョイコホールディングスは8月8日の高値5450円が12月14日には1844円の安値まで売り込まれた。下落率は66.2%となる。

 スマサポは1月4日の高値3195円が12月15日には1018円の安値を付けた。下落率は何と、68.1%だ。暴落である。もちろん、急落には理由があった。意図的な売り仕掛けもみられた。しかし、11~12月の下げは「値下がりしているから売る」という単純な要因だ。いわゆる、タックスロス・セリングのターゲットである。

 問題は株価が下げた要因の解析、および今後の展望だろう。これは両社とも解決済みだし、2024年は劇的に改善する。したがって、株価は戻りに転じる。だからこそ、筆者はタックスロス・セリングのターゲットになった「あわれな子羊を救え」と主張している。究極の逆張り戦法である。辰年相場での“大吉”は間違いないだろう。

 さて、外部環境面ではSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が上昇、円高傾向が続いている。自動車業界はトヨタ自動車 <7203> [東証P]グループ、ホンダ <7267> [東証P]など品質に関するゴタゴタが相次いでいる。これは手を出せない。当面、買い見送りだ。半面、ハイテク系セクターは面白い展開となろう。

 ドル建ての日経平均株価は2021年2月16日の高値(288.79ドル)をいまだに抜いていないが、円高はその出遅れを修正する。外国人の投資意欲は高まるはずだ。アップル<AAPL>サプライヤーのデクセリアルズ <4980> [東証P]、日立製作所 <6501> [東証P]、ソニーグループ <6758> [東証P]などに妙味がある。

2023年12月22日 記

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