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6525 コクサイエレ

東証P
2,210.5円
前日比
+15.5
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-円
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単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
15.4 2.79 1.63 473
時価総額 5,224億円
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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】来年のテーマや新NISAを意識した個人主体の物色へ


来年のテーマや新NISAを意識した個人主体の物色へ

●日経平均株価はバブル後高値に迫る動き

 日米金融政策の行方を見極めたいとの市場心理を背景に、日経平均株価はおよそ2週間にわたって、25日・75日の両移動平均線に挟まれたレンジ内で膠着を続けてきた。だが、12月12~13日の米連邦準備理事会(FOMC)、18~19日の日銀金融政策決定会合を経て、20日に窓を空けて急伸し、11月20日に付けたバブル後高値に迫る動きを見せた。その後は短期過熱感が警戒されて利益確定の売りが入り、足もとでは再び25日線水準で膠着をみせている。米国市場もクリスマス休暇を控えて利食いが入りやすく、最高値更新を続けてきたNYダウは20日に475ドル安と大きく下落し、10連騰の達成はならなかった。

 クリスマス明けから本格的に休暇入りする市場関係者が増えるため、海外勢のフローも限られてくる可能性がある。そのため、年末高に対する期待は強いものの、物色は個人を主体に展開しそうだ。バリュー株の一角が持ち高調整により軟化しており、リバウンド基調をみせるハイテク株への物色が意識されやすい。また、生成AIなど来年に活躍が期待されるテーマのほか、新NISA(少額投資非課税制度)を睨んだ銘柄物色が相場の柱となりそうだ。

●活躍が期待される「注目5銘柄」

◆KOKUSAI ELECTRIC <6525> [東証P]
日立国際電気の半導体製造装置部門が独立する形で設立された 半導体製造装置メーカー。成膜プロセス、トリートメント(膜質改善)プロセスを軸に事業を展開する。24年秋の富山新工場の操業開始に伴い、キャパシティは大きく拡大する見通し。24年3月期第2四半期累計(4-9月)決算は半導体デバイスメーカーの投資抑制を受けて減収減益となったが、直近の第2四半期(7-9月)は第1四半期(4-6月)比で大きく改善している。株価は12月12日に付けた2783円を安値に緩やかなリバウンドを継続。足もとで上値抵抗の25日線を上回ってきており、11月27日の上場来高値3440円を目先的なターゲットとしつつ、高値突破からの一段高に期待したい。

◆スズキ <7269> [東証P]
軽自動車で国内2強の一角。ダイハツ工業が認証不正問題を受けて国内外で生産する全車種を出荷停止すると発表。軽自動車で競合する同社への追い風になるとの見方もあって、足もとでリバウンド基調をみせている。一方、子会社であるダイハツ工業の不正問題の影響が懸念され、トヨタ自動車 <7203> [東証P]の株価は軟化しており、セクター内でのリバランスの動きも意識されやすい。株価は11月13日の年初来高値6577円をピークに調整を続け、12月14日には5436円まで売られた。その後、200日移動平均線が支持線として機能する形でリバウンドに転じており、直近で25日、75日線を上回ってきている。

◆商船三井 <9104> [東証P]
今週は強いリバウンドを継続し、週末22日には9月20日以来およそ3カ月ぶりに年初来高値を更新した。イエメンの反政府勢力「フーシ派」が紅海で貨物船への攻撃を繰り返している事態を受け、海運3社が共同出資するオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は、紅海での航行を当面停止した。ルート変更による航海期間の拡大は運賃の上昇につながる可能性が高く、今後、影響が顕在化する中で一段と投資家の関心は高まろう。株価は9月高値4655円から11月安値3669円までの調整幅の倍返しにあたる5650円辺りが意識されてきそうだ。配当利回りの高さから、新NISAに絡む物色対象としても注目されよう。

◆ビジョナル <4194> [東証P]
優良企業や一流ヘッドハンターから直接スカウトが届く、ハイクラス人材に特化した転職サイトを運営。14日に東証グロースからプライムに上場市場区分を変更した。グロースの主力銘柄だったこともあり、引き続き個人投資家の関心が集まりやすい。また、低迷するグロースからプライムに移行したことで、今後は国内外の機関投資家の資金流入が一段と意識されやすくなろう。株価は12月7日に7610円まで調整した後は、同水準に位置する200日線にサポートされてリバウンドを強めてきており、1月の年初来高値9950円が射程に入ってきた。

◆日本ビジネスシステムズ <5036> [東証S]
マイクロソフト<MSFT>をはじめとするクラウドソリューションに強みを持つ、独立系のシステムインテグレーター。売上構成では安定的な売上が見込めるストック収益が65%を占める。連結決算に移行した23年9月期は、22年9月期(単独)比較で増収増益となり、すべての利益が過去最高益。24年9月期も継続的な事業拡大により、過去最高益を連続で更新する見通し。株価は200日線に上値を抑えられてきたが、12月半ばには窓を空けて急伸し抵抗線を突破した。52週線が支持線として機能するなか、6月高値1760円や2月高値1970円がターゲットなろう。

(2023年12月22日 記)

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