菱地所など不動産株が高い、マイナス金利解除の思惑後退で買い戻しの流れ
三菱地所<8802>や東急不動産ホールディングス<3289>、野村不動産ホールディングス<3231>など不動産株が堅調に推移している。米ブルームバーグ通信が日本時間11日夕、「日本銀行は、賃金と物価の好循環の実現に向けた十分な確証が得られていないため、マイナス金利やイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の撤廃などを今月急ぐ必要はほとんどないとの認識だ」と報じた。植田和男総裁による国会答弁での「チャレンジング」発言で高まった早期のマイナス金利解除を巡る思惑を後退させる格好となり、低金利環境が事業に追い風となる不動産株への買い戻しを誘ったようだ。加えて、財務省が12日に実施した5年債入札は応札倍率が低下したものの、結果発表後に債券先物は上げ幅を拡大。長期金利に低下圧力を掛けており、不動産株の支援材料となっている。
出所:MINKABU PRESS
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