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メディアシーク---1Qは2ケタ増収増益、「ライフスタイルDX」ビジネスユニットが好調に推移


メディアシーク<4824>は11日、2024年7月期第1四半期(23年8月-10月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比19.2%増の2.40億円、営業利益が同304.7%増の0.19億円、経常利益が同119.7%増の0.42億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同88.1%増の0.27億円となった。

「コーポレートDX」ビジネスユニットの売上高は前年同期比2.4%増の0.81億円、セグメント利益は同28.7%増の0.40億円となった。国内におけるDXの推進によるITサービスの需要拡大の流れを受け、売上高及びセグメント利益は前年同期に比べ増加している。また、引き続き、首都圏在住にこだわらない流動的かつ機動的なエンジニア確保のスキームの構築を進めている。セグメント利益率が上昇傾向にあり、生産性の向上がみられる結果となっている。

「画像解析・AI」ビジネスユニットの売上高は0.66億円(前年同期とほぼ同額)、セグメント利益は同34.0%減の0.20億円となった。主に累計3,500万ダウンロードを達成したスマートフォン向け無料提供アプリ「バーコードリーダー/アイコニット」を中心としたスマートフォン向け広告収入のほか、各種ライセンス提供に基づく売上を計上した。また、次世代のサービスを開発するため、社内での研究開発を積極的に進めている。

「ライフスタイルDX」ビジネスユニットの売上高は同65.5%増の0.92億円、セグメント利益は同307.8%増の0.31億円となった。オンラインプラットフォーム「マイクラス」による売上を計上した。商品力の高い「マイクラス」は、大手カルチャーセンターから多くの引き合いがある状況にあり、前年同期比で大きな増収増益となっている。この状況はしばらく継続する見込みとなっている。この他、スマートフォン向けゲーム等各種情報サービスによる売上を計上した。特に前年度中に、タイの人気ドラマに出演する複数の俳優をモデルにしたファン向けデジタルサービス(ファンゲーム、フォトフレームアプリ、SNSスタンプ等)を提供する「BOYS MEETING from Thailand」を開始しており、順調な滑り出しを見せている。

「ブレインテック・DTx」ビジネスユニットの売上高は前年同期比88.6%増の238千円、セグメント損失は0.12億円(同0.10億円の損失)となった。接骨院・鍼灸院の支援事業を展開するアトラグループと合意した、脳波を活用したヘルステック事業のサービス開発は、2023年8月にブレインテックトレーニングサービスとして提供を開始している。当該サービスは、当第1四半期末においてはプレマーケティングの段階であり、売上高は計上されていない。このほか、独自開発したブレインテックエンジン「ALPHA SWITCH」を活用したアプリによる売上や、各種コンサルティングサービスに基づく売上を計上した。当該セグメントの売上高は、僅少な値となっているが、これは、事業立ち上げのフェーズにあり本格的に売上高を計上するフェーズにないためとしている。

「ベンチャーインキュベーション」ビジネスユニットは、有望なスタートアップ企業、各種ベンチャー企業に対するインキュベーションサービスに伴う活動を実施した。なお、当第1四半期で一部売上高及び利益が発生しているが、これらは、全社管理部門で発生した費用及び「コーポレートDX」ビジネスユニットで計上された売上高及びセグメント利益と切り分けが困難であるため、当該ビジネスユニットに値を含めている。なお、当第1四半期に計上されているその他有価証券評価差額金のうち、8.00億円は、同ビジネスユニットの活動に起因したものとなる。

「マイクラス」の受注が好調であることを受け、2024年7月期第2四半期連結業績予想については、売上高が前期比12.7%増の4.75億円、営業利益が同22.0%増の0.32億円、経常利益が同79.6%増の0.64億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同65.1%増の0.43億円とする上方修正を発表している。
2024年7月期通期の連結業績予想については、第3四半期連結会計期間以降も「マイクラス」の引き合いが好調に推移する前兆がある一方で、現時点において受注が未確定であり、新規事業への戦略的な追加投資の可能性がある等、いくつかの未確定要素が含まれていることから、売上高が前期比6.1%増の9.24億円、営業利益が同3.5%増の0.43億円、経常利益が同17.7%増の0.92億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.1%増の0.61億円とする期初計画を据え置いている。

《SO》

 提供:フィスコ

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