NY株式:NYダウは157ドル高、CPIやFOMC待ち
米国株式市場は続伸。ダウ平均は157.06ドル高の36,404.93ドル、ナスダックは28.52ポイント高の14,432.49で取引を終了した。
今週控えている消費者物価指数(CPI)の発表や連邦公開市場委員会(FOMC)待ちでまちまちで寄り付いた。インフレ鈍化を受け利上げ終了観測が一段と強まる中、ソフトランディング期待が下支えとなりダウは堅調に推移し終盤にかけて上げ幅を拡大。国債入札結果が低調で長期金利が上昇したため、ハイテクは上値が抑制されたがナスダックもプラス圏に回復し終了した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方で、メディア・娯楽が下落。
スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)やソーシャル・ネットワーキング・サイト運営のピンタレスト(PINS)、半導体メーカーのブロードコム(AVGO)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。百貨店のメーシーズ(M)は投資家グループが同社に対し58億ドルで買収提案を行ったとの報道を受けて大幅高となった。保険会社のシグナ・グループ(CI)はウォ―ル・ストリート・ジャーナル紙が関係筋の話として同業の管理医療会社ヒューマナ(HUM)との合併交渉を打ち切るとの報道や、追加自社株買い計画が好感され、上昇。
ヒューマナ(HUM)は下落。エネルギー資源会社のオキシデンタル(OXY)は100億ドル超でシェール掘削会社のクラウンロックを買収することで同社と合意したと発表し、上昇。製薬会社のイーライリリー(LLY)は一部の研究で同社の肥満症治療薬の使用停止から徐々に体重のリバウンドの兆候が見られるとの結果が発表され、売り材料となった。
ソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)は取引終了後に第2四半期決算を発表。調整後売上高が予想を下回り時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ